老後のおかしなおかしな女学生生活 転生二年目

第五十四章 ついに女御さんがやって来た！

王国の女御さんは十歳

　始発列車は無事に王都に到着、荷物を引き渡し、無事にご一行は帰ってこられました。
　翌日、木曜のお昼には、愛様たちも帰ってこられました。

　『王国聖女御用係出張所』に勤務の、王室聖女御用係の四名の方と……クラリッサ・ブレアムさん……
　そして、マリア王女のお荷物も……

「雪乃様、遅くなり申し訳ありませんでした、皆様、このたび皆様のお仲間になります、クラリッサ・ブレアムです」

「両親が、雪乃様の愛人になる以上は、早くお仕えいたしなさいと勧めてくださり、このたび帝国の恩賜青鞜会女官実科高等女学校附属高等女子小学校予科一年に編入することになりました」
「至らぬ所が多々ありますが、どうか宜しくお願いします」

「綺麗な帝国公用語ですが、喋れたのですか？」
「雪乃様の女と決まったときから、家庭教師をつけていただき、覚えました」

　決まったって、私と出会ったときではないのでしょう？
　かなり前から、決まっていたのでしょうね……

　『岩倉姫宮雪乃王女付女御クラリッサ』さんは、一応、行儀見習い……
　夜伽はどうするの？

「舞子さんを抱いている以上、同じようにお願いします」
「クラリッサを可愛がってくださいね」

　マリア様のだめ押しのようなお言葉です。

　……十歳ですよね……

「私はお嫌いなのですか？」
　クラリッサさん、泣きそうな顔です。

「そんな事無いわ、大好きよ」

「よかった♪」

「疲れたでしょう、食事にしましょう、その後、お風呂に入りませんか？私が背中を流してあげますよ♪」

　十歳の少女と十四歳の少女……
　入浴風景は絵になるのですが……いささかエロっぽいのですがね……

　こんな絵面もしっかりと八百万の神様はご覧のようです……
　何のかんのといっても、美しい女の、そのような行為は受けるようです……

　あっさりと、『青鞜佐瑠女（せいとうさるめ）』の力が少し強くなったのですね……
　３００円以下の商品を、一日あたり、空間容量２Ｍ×２Ｍ×２Ｍ、最小単位０．５Ｍ×０．５Ｍ×０．５Ｍ。
　つまり一日あたり６４個までの制限なら、取り寄せられるようになったのです。

　これ、さらに細かい制限があります。
　
　一日の金額合計が１２，８００円までという括りがついているのです。
　２００円×６４個というわけです。
　３００円なら４２個となります。
　
　私たちが３００円のお弁当で盛り上がっていたのを、聞かれていたのでしょうね♪
　さっそく、１００から３００円までの、『青鞜佐瑠女上級商品取り扱いリスト』を作りましょうね♪

　そうそう、『青鞜会販売所』の商品は原則として、廃棄などのゴミは『青鞜会販売所』に設置する、『青鞜会特別ゴミ集積庫』に捨てる事になりました。
　そのかわり、商品パッケージなどはそのままです。

　３００円ならお弁当なんて、かなりのものがあります♪
　税込２９０円のお弁当、●コ丸弁当さん……税抜なら２６９円♪
　期間限定の『炭水化物三味弁当』３２０円なら、税抜２９７円、取り寄せ可能ですね。

　さらにいえば某コンビニのネットショップでサンドイッチなども視野に入りますよ♪
　小さいカレーライスと、ミートソースドリアも何とかね♪
　電子レンジが必要ですがね♪
　
　百均のネットショップを覗くと、スポーツブラも２００円であります。
　試しに取り寄せてみましたが、野暮ったいですが締め付け感もないし、それに神様仕様で縫製はちゃんとしています。
　私的にはこれで十分！

　『岩倉姫宮雪乃王女付女御クラリッサ』さんも落ち着き？毎日、御堂姉妹と恩賜青鞜会女官実科高等女学校附属高等女子小学校予科に通学されています。
　小百合さんとも仲良くしているようで、とうとう、神津小百合さんの『住み込み』の話が持ち上がったのです。

「来週の土曜日に引っ越しします♪」
「ご両親はなんておっしゃっているの♪」
「やっとかって、おっしゃいました♪」

「とにかくですね、頻繁にご実家には帰るのですよ」
「はい♪」　

　小百合さんの引っ越しがやっと終わり、今度こそ落ち着いたと思ったら……

　『青女月（せいじょつき）』の最後の週の木曜日の午後……

　お母様と武子様がお昼にやってこられたのです。
　帝国の女御……衣笠俔子（ちかこ）さんを伴って……

　なんでも華族高女も帝国一女と同じく、木曜は半ドン授業、これは附属小学校でも同じようで、小百合さんも先ほどかえって来たところでしたね。