老後のおかしなおかしな女学生生活 転生二年目

第五十一章 ピンクの浪漫

交流は一緒のご奉仕から始まる

　もうすぐ夏休みも終わる八月の三十日。
　皇太子殿下がお昼にやってこられました♪

　ナ●ッシュの冷凍弁当は５００円を切っています、なんせ神様仕様で、最大割引率になっていますのでね♪
　しかもいまや、無制限取り寄せが可能になっているのですよ♪

「殿下、夏休みといえど平日なので、このような物ですいません」
「構わない、こうして雪乃さんと共に食事が出来るのが、私にとってご馳走なのだ♪」
「それに、このポタージュは雪乃さんが作ったと聞いた♪愛情がこもっていて美味しいよ♪」
「そうですか♪心を込めて作りましたのよ♪」

　今日のお昼ご飯は、『チキンと彩り野菜のバター醤油ソテー』、そして汁物はコーンポタージュスープ♪
　私が作ったのですよ♪
　殿下が来られると聞いたので、頑張ったのです♪

「マリア王女、落ち着かれたか？なにか顔が赤いようだが？」
「いえ、なにもございませんわ♪」
「そうなのか？」
「はい♪」

「そちらのシンディーさんといったか？貴女はいかがか？」
「ありがとうございます、私は可愛がっていただきましたので、落ち着きました♪」

「可愛がって？なるほど」
「そういう訳で、これからは雪乃様の為に、一心にお仕えする所存です♪」

「真希子さんに挨拶されることになるとは、想像していなかったが、どうですか、なれましたか？」
「先ごろ、お側に侍らしていただきました、まさか、殿下の大事なものにご挨拶出来るとは思いませんでした」
「この先、雪乃様に全てを捧げてご奉仕させていただきます♪」

　なんせ、『帝室聖女御用邸』の女は、一応は将来、殿下の女になる予定なのですし、皆でナニにご挨拶することになっています。
　当然、マリア様もシンディー様も、ナニに口づけしたわけです。

　マリア様はまだ恥ずかしそうでしたが、シンディー様、えらく情熱的でしたからね。
　真希子様は……上手いというか、熟練しているというか……

「ところで、王国青鞜局が設立されたと聞く、青田聖女青鞜局次長には、両青鞜局の交流にも尽力していただきたい」
「ここにいるシンディー・サイアーズ王国青鞜局次長とよく話し合って進めていきます」

「そういえばシンディーさんが王国青鞜局次長だったな、よろしくお願いする、両国の平和は、この青鞜会の交流から始まるのだろうから」
「お任せください、真希子さんとご一緒に、ベッドに侍って親睦を深める所存です♪」

　ベッドに一緒に侍ってって……

「それはいいですわね♪両国の青鞜局次長が、主のベッドにご一緒に侍るなんて♪裸のお付き合いをよろしくお願いします♪」
「こちらこそ♪」

　なに、このノリ？二人とも二十五歳でしょう？一度は人の妻になったのでしょう？もう少しお淑やかと思ったのですが……
　女学生の雰囲気がありますよ……

　さて、盛り上がっている二人は差し置いて……食事も終わり……

「雪乃さん……その……」
「殿下、私の部屋にお越し願えませんか？」
　少しばかり恥ずかしそうな殿下の手を引いて、部屋に誘う雪乃さん。
　二人で部屋に入ると……

「我慢しにくい！」
　雪乃さん、口を大きく開くことに……
　
「もう、お元気なのですね、たくさんお出しで♪」
「雪乃さん、誰よりも上手くてね♪」
「そうですか♪殿下、いつも昼過ぎまで我慢してくださって♪だから私も殿下にたくさん……うぅん、云わせないでください♪」

　すっきりした殿下は先に退出され、軽く洗顔した雪乃さんが後から出てきました。

「さて、悪いがこの後、仕事があるので、ここらでお暇させていただく、ご馳走になった」
「いつでもお待ちしております♪」

　玄関前で、皆殿下と抱擁したりするのですが、雪乃さんとの口づけは熱がこもっているというか……
　見せつけられる周りの者はたまったものではないのです。