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第四十八章 王国ティーパーティー三昧
晩餐会のち喫茶店の出前
しおりを挟む奨学生も挨拶に来ました。
「皆さん、心ならずも『奉公契約書』を差し出されて、辛かったでしょう」
「しかしこの後の日々は、実りある物になるように願っています」
「ご安心くださいね、なんとしても、私は皆さんを守って見せますからね」
そういうと、一人ずつ手を取り、そして抱きしめたのですね♪
「王国に神のご加護を取り戻せるように、神楽舞などありますが頑張ってね」
「必ず雪乃様のご期待に応えます!」
ここでメアリー王女様が一言、入らんことをいったのです。
「分っているでしょうが、昼も夜もお側に呼ばれるように励んでね♪」
「はい!励みます!」
少々、頭を抱えていた雪乃さんでした。
食事は大変美味しい物で、雪乃さん、沢山お食べでしたね。
メアリー王女様と四方山話に華を咲かせた後、まずは国王陛下主催の歓迎晩さん会です。
雪乃さんとダイアナ様が出席です。
さすがに服は『ローブ・デコルテ』なのです。
王国の迎賓館に移動して、帝国大使館が用意してくれた物を着込んだのですね。
千代子様たちが着付けしてくれましたのですよ♪さすがです。
『マント・ド・クール』でないだけましでしょう!
首尾はシンディーさんの云うとおりにしたので、全て上手くいったのです。
なんてこともありませんでした?ですね。
晩餐会の最後に、『王国青鞜会』について、謝辞を述べます。
合わせて同会の幹部は、『青鞜会』幹部となるので、『王国青鞜会幹部』として就任予定の、公爵令嬢であるクラリッサ・ブレアム嬢は、青鞜会幹部として就任していただくことになる。
その了承を国王陛下にお願いするという、手はずを踏みました。
国王陛下から、青鞜会幹部となる以上、公爵令嬢クラリッサ・ブレアムを聖女岩倉姫宮雪乃王女の『女御』とする、というお言葉ありました。
これで、公爵令嬢クラリッサ・ブレアムは、『岩倉姫宮雪乃王女付女御クラリッサ』になったわけです。
いささか早いのですが……それに、まだ会っていないのですよ……
「気疲れしました……」
「ご苦労様です」
午後の10時、王国の迎賓館で、先にルームウェアに着替えなんかして、リラックスモードの愛様たちです。
皆に迎えられ、『ローブ・デコルテ』を脱ぎながらぼやいている雪乃さん。
ダイアナ様もいささかお疲れのようですね。
「いいわね、私とダイアナ様は大変だったのよ!シンディーさんがいなかったらと思うと、ゾッとするわ!」
「ありがとう、シンディーさん♪」
横で恥ずかしそうに着替えしているシンディーさんに声をかけています、そして……
「お腹が減ったわ!」
「晩餐会でご馳走をお食べになったのでは?」
「食べられなかったわよ、皆さんに注目されているので、お上品にしか食べられないでしょう?」
「まあそうですね、帝国のお姫様なら『ガツガツ』とはね……」
「ところで、皆さんは何か食べたの?」
「軽くいただきました」
ダイアナ様が、
「なら、アフターディナーティーにいたしませんか?ミルクティーとお菓子で♪」
「グッドアイデア♪」
ここで雪乃さん、喫茶店の出前サービスなんてのを頼んでいます。
先頃、電話注文でのみ配達してくれる店でも、お問い合わせがメールで受け付けられるのならOKとなったのを、早速利用しているようです。
しかも税抜きですから、税込み店内メニューが550円まで、気にせず取り寄せられる訳ですからね。
「さすがにモーニングメニューは不可ですね……」
メニュー表がサイトで表示してありましたので、これをキャプチャーして強引に印刷したようなのですね……
「これがメニュー、何にする♪550円より高い物は今日は勘弁してね♪」
さすがにアフターディナーティーですから、皆さん、ロイヤルミルクティーにしたようですね♪
お菓子も本日のケーキという物が350円で頼めますので、これにしたようです。
今日のケーキはミル・クレープでした♪
「もっと早く気がつけば良かったわ♪」
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