老後のおかしなおかしな女学生生活 転生二年目

第四十三章 忙しい日常

皇太子殿下のお仕事♪

　この三月に、皇太子殿下は目出度く華族院高等部をご卒業、現在陸軍にお務めです。
　なにも働かなくてもと思うのですが、税金で暮らしている以上は、働かねばとおっしゃるのですね。
　
　皇帝の一族、つまり『アメ』の一族の男子は軍人になるべきと決まっているようなのです。
　事実、帝国の皇太子になると、陸軍中将に任じられます。
　殿下は卒業と同時に、憲兵司令官に補職されたのですね♪

　憲兵って、陸軍の中では嫌われているのでは？エリートコースではありませんよね。
　なにも、そんな貧乏くじを引かなくてもと思うのですが、

　『雪乃さんの護衛は今のところ憲兵の役目、だからさ』
　なんておっしゃって♪もう、殿下ったら、女たらしなんだから♪

　でもね♪憲兵司令部が、『帝室聖女御用邸』の前にある、憲兵分署におかれたのですよ。
　手狭でないのかしらと思って聞いたのですよ、するとね♪

　『大事な雪乃さんを守るのは、私の義務である』なんてね♪
　殿下、大好きなんだから♪

　毎日、私たちの朝ごはんに間に合うように東宮御所からご出勤♪
　護衛付きの馬車ですよ、なんせ憲兵司令官、お立場上、よからぬ輩が帝都にもいますからね。
　馬車は 『帝室聖女御用邸』に乗り付けるのですね♪

　朝ごはんをご一緒して、お弁当を差し上げ、目の前の憲兵司令部にいかれるのです♪
　三時のおやつはご一緒できませんが、差し入れをするのです。
　勿論、愛する殿下の御同僚にもおすそ分け♪
　
　殿下は定時に終わられますが、やはりご夕食は東宮御所でお食べになられるのです。
　 『帝室聖女御用邸』に入り浸るわけにもいきませんし、内々定？の許嫁の立場ですから、エッチを疑われる訳にはいかない……
　でも、どうやら誰もが、殿下と私の関係が『むふふ』になるのを、期待しているように感じますね。

　はっきり言うと、帝国の方々は私と殿下の……子供を……もう……
　私の愛人さんたちが相手でも、『可』のようなのですね……

　でもね、こればっかりは守らなくては……帝国の皇后がフライングで出産……
　皇后の愛人がフライングで出産……

　このような記述が歴史に残っては、恥ずかしいですから……
　『淫乱な女たち』なんて書かれるのはね。

　でも、お休みにはお昼を食べに来られます。
　で……殿下ったら、お昼の前に要求するのですよ♪

「雪乃さん……我慢が……頼めるかな……」

　このごろ、お昼前には『洗顔』する習慣が出来ましたね♪

　昼食後、お忙しい殿下はご学問が山のようにたまっておられ、帰って行かれるのですが、お帰りの時に、皆と口づけを交わして帰られます。
　ほんと、不思議なのですが、私の愛人さんたちが、殿下と口づけを交わしても、別に嫉妬がわかないのですよ。

　星祭りが終わった七月中旬のある日、この毎日が少々変わることになりました。
　皆で相談したのですが、殿下がお帰りになる前に、殿下のナニに口づけをしたほうが……
　でも文子様がいうには、やはり白い物を出していただき、すっきりしてお帰りになられるほうが……

　ということで、お昼に来られた場合、まずその時に屋敷にいる者でナニにご挨拶？して、お食事をともにいただき、お帰りになるときは、私の部屋で、再度私がナニに口づけ……
　その後、『軽く洗顔』して、殿下をお見送りしてから入浴する……

　殿下に申し上げると、照れておられましたが、殿下も若い殿方、私たちのような美女が相手ですからね♪

「お願いする♪」

　少々嬉しそうでした。

　でもね、殿下ったら、面白いのですよ♪
　お昼前は白い物をお出しにはならないのです、すごく我慢されているのですね♪

　でお帰りの時、私が再びご挨拶すると……ちょっと手荒く、すごく一杯お出しになられて……
　私、こう見えても聖女ですから、ナニを口に含んだりすると、相手は健康になるようですね。
　
　殿下が風邪気味の時、これで一発で治られましたからね。