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第三十九章 女難は尽きないのかしら
華族高女からのご招待
しおりを挟む華族高女の『春のバザー』に、ご招待を受けました。
正式に、華族高女より『聖女青鞜局』に要望があり、いつもの三時の『おやつ』の時に、お母様が勧めたのです。
「二週間ほど前に要望があったようだけど、共和国の話があったでしょう?『聖女青鞜局』が返事を保留していたのよ」
「共和国の絡みでストレスたまっていない?今年は華族高女の『春のバザー』が月末になっていたので、丁度よいかとおもうのよね」
お母様、簡単に言いますが、明日ですよ?
「急でご迷惑ではないかしら?」
「別に問題は無いでしょう?それに日曜日ですから、皆で行って見れば?警備は近衛に命じますから♪」
お母様、私の手作りの『スイートポテト』を食べておられます。
これ、お母様の要望ですのよ。
皇太子殿下が、お母様に美味しいと連呼されたようで、今度作ってね♪って、頼まれていたのです。
勿論、大学芋も差し出しました♪
女性はお芋が好きなのは普遍なのですね。
「それにしても、いつも思うけど、感心するほど美味いわよね……宮殿のパティシェよりも美味しいのよ♪」
お菓子は、ベイクドさつまいもケーキ、スティックスイートポテトタルト、さつまいも揚げボールの三種類。
「大学芋も美味しいわよ♪それで、どうするの?」
「せっかくのお誘いですから、伺おうかと……」
「そうしなさいよ、行儀見習いの小百合さんが居るはずだから」
「ただ正式に呼ばれたのだから、なにかさせられると思うわよ♪」
華族高女の附属小学校も、『春のバザー』のお手伝いのようですね、小百合さんが来ないのですものね。
「ピアノ演奏ぐらいは覚悟しとくことね♪そう言えば帝都音楽学校のピアニストさん、まだいってくるのよ、共和国の件も片付いたし、一度行ってあげた方がいいと思うわ♪」
「雪乃なら、皆が知らない曲も知っているのでしょうが、演奏は帝国としては問題ないわ、でも神様に怒られないようにしてね」
「じゃあ、明日九時に近衛をよこすわ♪馬車付よ♪」
千代子様が、
「明日はお弁当が必要でしょうか?」
「お弁当は私が作るわ、千代子様たち、お休みなのよ」
「私たちもご一緒に行くのですから、それにお弁当ぐらい大した手間ではないです」
「お休みに働く事はいけません、私が皆さんのために作りますよ♪」
ここで洋子様が、
「皆で作りませんか?共同作業ですよ」
「そうですわ♪もう、死ぬまでご一緒なのですから♪」
良子様ですか……
牧野姉妹に、ダイアナ様が、
「お二人は女学校で家事など学んでおられたのでしょう?私に教えてくださいな、雪乃様はあまりにお上手で、学ぶ対象にはなりませんものね♪」
「全員で10名、小百合さん分が入るかも知れませんから11名分、朝から皆で作りましょう♪いいでしょう、雪乃様♪」
「そうですね、皆で作りましょう♪」
で、お弁当は何にするかで、話したのですよ♪
案外に、こんな話しが楽しいのです♪
結局、ステーキの時、私がハンバーグを食べていたので、ハンバーグ?
いや、ミンチカツとコロッケになったのですね。
朝早く起きて、揚げれば良いだけですから♪
副菜はね、これはいつもとは違う物が良いということで、300円の軽食用のおかずセットを取り寄せることに……
25種類の中から自由に選べますので、好きに選んでいただきましょう。
10種類と5種類のコースですから15種類……あれ、余るではないですか?
「雪乃様、なにがあるか分かりませんので、いっそ15人前作っておいた方が、よろしいのではありませんか?」
文子様の意見なので採用です♪
なにせ、華族高女のOBのご意見ですからね♪
さて、冷蔵庫に入れて解凍しておきましょう♪
そうそう、ご飯も予約スイッチオン……明日は楽しみですね♪
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