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第三十七章 梅雨に愛はおおっぴらに咲く
本格的な謎解きを所望
しおりを挟むこの日から、殿下、あまり恥ずかしがらなくなりました。
雪乃さんはといえば、もうこれは完全に許嫁というか新妻のようです。
二人のべたべたイチャイチャは、拍車がかかったというか……
毎日、学校が終わった雪乃さんがやってきて、下の面倒を見てお帰りになる……
ご飯は病院食で差し入れ禁止……殿下の不満は募るばかり……
「暇で暇でたまらない……午後は雪乃さんが来てくれるからいいが、それ以外は暇で死にそうだ!飯もまずいし……」
「雪乃さん、悪いが大なのだが……」
「はいはい」
「もうこうなったら、雪乃さんには頭が上がらぬ、まさか下の面倒まで見てもらうとは、思いもよらなかった」
「拭きますよ、お尻を上げてください」
「雪乃さんは十四歳、そんな娘さんに、こんなことをさせてしまって……」
「殿下、怒りますよ、もう私は殿下のナニに口づけしたのですよ、当然させていただきます」
「……」
「どの家の妻も、旦那様が入院すればする話、歳は関係ありません」
「殿下もくよくよ考えない、誰かが下のお世話をしなければならない、なら私としては、例え看護婦さんといえど、よその女には下の世話などさせたくはない、だから私がする」
「こんな私でも嫉妬するのですよ、女の性(さが)ですからね、殿方としては、こんな女の(さが)を笑っておられればいいのです」
「そうか……本当にありがとう……」
「ナニを出したままでいわれてもね♪有難味が少々薄れてしまいますよ♪」
殿下がここで笑います。
「そういえば雪乃さんは図書館を作ったとか?暇つぶしに本でも貸していただけないか?」
「どのような?」
「なんでもいいが、そうだな、探偵小説がいいな」
「明日、五六冊持ってきましょう、謎解きの物がいいですか?」
「本格的な謎解きが良いな♪」
帰った雪乃さん、殿下に頼まれた本格的な謎解き……探偵小説を探していました。
その結果、
「 F・W・クロフツにしましょう……」
いつものように、国立国会図書館デジタルライブラリーを漁っています。
まずは『樽』、1920年、『公開 可』で、文庫版にしましょうね。
さきごろ本に関する取り寄せ能力が向上してA6サイズから任意のサイズに拡大できますので、B6サイズを選びました。
これから、文庫版はB6サイズにするつもりです。
つづいて『ポンスン事件』、1921年、国立国会図書館デジタルライブラリーには文庫版がありませんでしたが、古本サイトで創元推理文庫が500円、同じく『製材所の秘密』、1922年も600円。
『フローテ公園の殺人』、1923年は国立国会図書館デジタルライブラリー。
ここからがフレンチ警部のシリーズで、『フレンチ警部最大の事件』、1925年、『フレンチ警部とチェインの謎』、1926年……
ここまでが、『公開 可』でしたので、殿下にお貸ししましょうね♪
ついでに新刊や古本サイト、国立国会図書館デジタルライブラリーとで、 F・W・クロフツはほんとどそろえました。
「殿下、明日からリハビリですね、順調で良かったですわ♪」
「ありがとう、明日からは雪乃さんに迷惑をかけることはない♪」
「しかし残念でもあるな……絶世の美少女に、ナニを見せつけるのも、男としてはありかな♪」
「つまらないことをおっしゃっていると、ナニを抓りますよ!」
「それは勘弁していただきたいな、男の急所なのだからな♪優しくしていただきたい♪ところで、小なのだが?」
「もう♪」
甲斐甲斐しく尿瓶を用意、ナニに手を添え採尿……
「殿下、思うのですが、私が来て帰る時、二回下のお世話をしますが、それ以外はされていないのですか?」
「我慢しているからな、やはり親しくない女性にナニを見せるのは、恥ずかしいのだ、雪乃さんには見せたいがな♪」
「もう♪」
「ねえ、雪乃さん、好きだよ♪」
「私もですよ♪」
「キスしたいのだが?」
「もう♪」
病室でながながとキスなどしている二人です。
「ねえ、雪乃さん……ナニが……」
「もう♪」
キスなどしている雪乃さんでした。
「ここまでさせて、逃げたら許しませんからね♪」
「あり得ないよ、それに万が一そんな事になれば、帝国は存在出来ないだろうしな、まあ、そんな事は今の私にはどうでも良い」
「それより雪乃さん、貴女こそ逃げないでくれよ、愛しているのだから♪」
「私こそあり得ませんよ♪私に白い物を出して、『傷もの』にした殿下に、責任をお取りいただくつもりですから♪」
「『傷もの』か、なら絶対に妻にするから、他の男には手出しなどさせないよ、前に雪乃さんが女の性(さが)といっていたが、私も男の性(さが)がね、独占欲というものがあるのでな、笑ってくれてもいいよ♪」
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