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第十一章 メシアの噂
テンプル騎士団が健在です。
しおりを挟むしかし……
「マレーネさん、お話があります、イシスさんも呼んでください、三人だけで」
二人が来ました。
「いまから相談することは絶対に他言無用、たとえ薫さんにもです、勿論、エールさんやサリーさんにも無用です、いいですね」
私そうとう厳しい顔をしていると思いますよ。
「姉さん、テンプル騎士団って知っていますか?」
「勿論知っているわよ、三大騎士修道会の筆頭、中世に滅亡したはず」
「マレーネさんは?」
「テンプル騎士団、正式名称はキリストとソロモン神殿の貧しき戦友たち、1128年1月13日、フランスのトロアで行われた教会会議において、教皇ホノリウス2世がテンプル騎士団を騎士修道会として認可した」
「中世最強の騎士団であり金融機関としても機能した、フランス王フィリップ4世により資産を没収され、1314年、投獄されていた4人の指導者たちが処刑され、テンプル騎士団は壊滅した」
「ミコ様がエラムに来られる時に、ミコ様にインストールしたデーターです」
「そうです、私の記憶もその通りです、でもマレーネさん、再度このテラの歴史を、どこかのデーターベースで調べてみてください」
「テンプル騎士団……現在地中海西部スペイン沖、バレアレス共和国にて存続……これは……」
「いまよりマッチングしてみます……」
「ロシア革命……原爆投下……」
「……、マスター……歴史が……違っています、このテラは……マスターの星では……」
マレーネさん、コンピューターなのに蒼ざめています。
「そんなバカな!」
イシスさんが怒鳴ります。
「いえ、事実です、それに現在の国境も違います」
「アメリカはそのままではありませんか、アイスランドも!」
「他の国は違います……」
イシスさん、沈黙してしまいました。
「では世界人口も?」
「そのあたりについては、あまり違いはありません、危機は存在します」
どうやらアメリカはほとんど違いがないようです、そしてアイスランドは歴史に影響はしない地域ということです。
私たちは、その違わない場所を、ウロウロしていたようです。
マレーネさんが、
「どういうことか理解に苦しみます、計算不能、計算不能……」
いけません、マレーネさんがオーバーロードしています。
無限ループに入りそうです。
「マレーネさん、33の二乗は!」
「1089……」
はっと我にかえったマレーネさんです。
賢すぎるのも考え物ですね……
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