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第十章 エラム航路
日曜はだめよ
しおりを挟むこの後、軽く食事をして、問題の百合の会議です。
出席者は恐ろしく美しい方々、各国の女官長さんたちです。
この方々は一応、皆、佳人の位をお持ちですので、私の秘密は把握しています。
将来、私と時を共にする方たちです。
次のメンバーとなっています。
ハウスキーパー サリー
レディズメイド アナスタシア
シビル中央神殿首席女官長 アンリエッタ
ジャバ王国女官長 ニコル
ハイドリア連合王国女官長 アリアドーネ
カルシュ自治同盟女官長 アンジェリーナ
アムリア王国女官長 ロジーナ
ホラズム連邦王国女官長 ロランス
パリス連合女官長 エリザベート
レムリア都市同盟女官長 エーデルガルト
イーゼル直轄領女官長 バーバラ
ヴィーナス騎士団領女官長 フローラ
アッタル騎士団領女官長 ドロシー
シャレム騎士団領女官長 シルビア
ここで私は、かなり断罪されることになります……
テラでホイホイとハレムをつくったからです。
アンリエッタさんが、
「ヴィーナス様、あちらでも、つまみ食いの日々と聞いております、お身体は大丈夫ですか」
チクチクと始まりました。
アンジェリーナさんが、
「何人、お側におかれました?」
サリーさんが、「現在、16名です」
ほぉ……
なんですか、このため息交じりの声は!
エリザベートさん、ある意味、小姑のような存在の方ですが、
「お連れになった方たちも、そうですか?」
いつもピッタリついている、ヴァルキュリヤチームの事のようです。
薫さんが転移してきて、
「私が招待いたしました、まだお手はつけられておられません」
「そうですか、なにか意味があるのでしょうね」
「でもいつかはお側におかれるのでしょう、綺麗な方たちですから」
針の筵(むしろ)ですよ、精神衛生に悪い……
「では本題にはいりましょう、テラのハレムに割り当てる日々です」
「取りあえず今から一年は、テラを優先しましょう、テラでは七日が一つの単位だそうです」
「七日の内、二日は休みになるそうですので、特別の用事がない限り、そのうちの一日をこちらに充ててもらいます」
「そして三十日の長期休暇があるそうなので、その時はお帰り願います、のんでいただけますか?」
丁寧なお言葉ですが、ほとんど脅しと云うものです。
「了承いたしましょう」
この結果、日曜は虚像転移することに決まりました、これは一年の暫定期間ということです。
それと連絡女官として、私が転移するときエラムから一人、テラから一人、相互に虚像転移する事になりました。
十八時間ですが日帰りです。
まぁ、これはこれで良いのでは……百合の会議が収まるのですから……
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