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プロローグ 帰還
現地の状況
しおりを挟むヒルダさんが、
「私は、ここまで告白してもらえれば認めます、いかがでしょうか、サリー様」
サリーさんが、
「いいでしょう、これ以上、反対すると悪者になります、でも処遇は、イシス様と相談して決めさせてもらえませんか、この星の女の事ですので」
ハウスキーパーも異星では遠慮するのですね。
でも、まさか故郷の手前で美女を抱くなんて想像外でした、先が思いやられます。
とにかくお望みの支配をしました、ストレスたまりましたから……
我ながら激しく行ってしまって……
「あるじ様、エールは幸せです、してもらえるならすべてを捨てます」
すごく満足したようなエールさんから、色々と話しを聞いています、マレーネさんが取りあえずチョーカーに、自動翻訳機能を付加しました。
この機能はとんでもないもので、違和感なく自分の言葉として認識し、会話できますうえに、文字も読めます。
マレーネさん、とんでもないことを平然と行います。
そのチョーカーのおかげで、エールさんは愛人さんたちに、現在のテラについてレクチャーしています。
皆さん真剣に聞いています、賢いですねエールさんは、身近な必須の問題を盾に、うまく取りいっています。
サリーさんも、知りながら便乗しています、やはりサリーさんの方が、何枚も上手でしょうね。
でも聞き捨てならない事も聞きました、監視端末であるエールさんが、機能不全に永く陥っていた間、アンドロイドたちが野良になったというのです。
しかも内ゲバを起こして、いまや不倶戴天の敵のようになっているとか。
しかもこのテラには、浮遊幽子の集合体が、集まっているらしいのです。
説明を聞きますと、この浮遊幽子の集合体というのは、どうやら霊魂の事らしいのです。
マレーネさんが、
「マスターには見えると思います、あと見えるのはイシス様と私、薫とエールだけでしょうね」
「そのような事は予測していました、姉上さまの許可を頂き、先程の姉上様転移の時に、ナノマシンの大群も一緒に転移させました」
「明日の朝には、ナノマシン群はテラに蔓延するでしょう」
「このナノマシンは、先程の浮遊幽子集合体や野良アンドロイド、またテラの現地勢力も、マスターが望めば瞬時に殲滅できます」
「事実上、マスターはテラも支配下におかれた事になります」
また厄介なことを……
「マスターの専用魔法のもとになるナノマシンは、この宇宙船でも機能します、マスターはその気になれば、この宇宙船も壊滅出来ます」
「したがってマスターがいま、チラッとお考えになった私の暴走という事態がおこっても、簡単に止められます、だからご安心ください」
別にマレーネさんを疑っているわけではありませんよ。
そんな話しをマレーネさんとしていると、サリーさんが、
「お嬢様、この世界は変わっていますね、男と女が同数なんて、男が多すぎます、それに下着が変わっています、ショーツですか、大事なところが蒸れてしまいます」
ジジさんが、
「ヴィーナス様に触ってもらえなくなるし……」
なにを阿呆なことをいっているのですか、郷にいっては郷にしたがえでしょう。
アナスタシアさんが、
「別にいいではないですか、なぜストリップなるものがあるのか理解しました」
「隠していたものを、少しずつ大事な方に見せていくなど、抱いてもらうためには、いいイベントになります、エールさん、女はチラチラがいいのですよ」
ビクトリアさんが、
「なるほど、あるじ殿の世界は女が誘うために隠すのか、高等な戦術だ」
アリスさんが、
「でも不便です、おしっこするのに脱がなければならないし……」
まさかアリスさん、立ちションなどはしていないでしょうね。
私は少々、きつい顔で聞きますと、「そんなことしていません!」といいましたが、目が……
していましたね、まったく……16歳になったのでしょう。
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