惑星エラム 幻のカタカムナ 第二部 胡蝶の夢編【ノーマル版】

第三十一章 胡蝶の夢

夢は事実となり

　宣誓戦女団(せんせいいくさめだん)の四人の隊長……
　突厥戦女隊長アイヌル
　柔然戦女隊長クリー
　高車戦女隊長ウーラポーセン
　契丹戦女隊長クトゥルグ
　 
　ピンクゴールドのブレスレットをさずけ、格子に任命しました。

　グリナザさんも格子に任命しましたね。

　契丹首席巫女ゲレルトヤーさんは女孺（にょじゅ）、ブラウン・ゴールド・ブレスレットを授けました。
　女孺（にょじゅ）とは『抱かれるための女』ですからね……

　テングリ諸族の総意で、巫女は次の巫女が決まると、献上されることになるそうです。
　それまでに出来れば……とアイハンさんに云われました。
　残りの三人の巫女は釆女待遇清女、ブラックゴールドにローズゴールドのラインが入ったリングを授けています。
　当然、ゲレルトヤーさんと同じこと。

　シルバーリングの末女さんを含めると、エルゲネコン蒼天宮は三百人を超えそうです。
　その内、宣誓戦女団(せんせいいくさめだん)所属は、約二百名……そのすべてが釆女待遇清女、ローズゴールドラインが入った、ブラックゴールドリングをつけています。

　蛇足ですが、この白い牝鹿婦人戦闘団は、ヴィーナス・ネットワーク世界の、スペース一級市民権を持っています。
　故郷とは縁を切り、軍務以外はエルゲネコン蒼天宮の外には出れません……
　もっとも、エルゲネコンは移動都市ですからね……

　そうそう他の婦人戦闘団にも、スペース一級市民権を授ける話が持ち上がっていますね……

　西岳崋山白雲宮には
　妙玉長公主
　李二娘
　韓芙麗
　この三名にはピンクゴールドのブレスレットさずけ、格子に任命
　
　邯鄲の夢で見た、崋青州の女乞食の母娘三名も、結局は似たような話で、私に夜伽をするための女になっています。
　この三名、結構な美女だったのですよ……
　釆女待遇清女としました。

　基本的に江南の女性が、ここに集められています……
　王母娘娘の女婢になるために、自薦してくるのです……

　東岳泰山碧霞宮は、色々ありましたが、馬鹿皇帝の後宮をそのまま略奪した状態です。
　とにかく、元皇太后の申容姫さんを名誉女史とし、ブルーゴールドのリングを授け、東岳泰山碧霞宮の管理を任せました。

　やはり流産していた陳皇妃と、皇子を亡くした夏貴妃は憑き物が落ちたように、神妙にしています。
　ここの女たちは、私の怖さが身に染みているようで、絶対に私の命令に従うようです。

　今ではそれがうれしいよう、そんな雰囲気を漂わせています。

　この碧霞宮の女が一番官能的で、誘惑すること……しかし、女同士の嫉妬は構いませんが、碧霞宮内での実力行使は厳禁としています。

　私の命令に背くことが、どれほど恐ろしいか、骨身にしみている女たちです。
　趙の後宮時代のような、表立った争いはなくなりました。
　まぁ、ある程度の派閥はありますが、良い意味で競争しているようです……『ご寵愛競争』ですね……

　ここの女たちは、全て天仙娘娘の女婢となります。