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第五十九章 日常?
どこもかしこも手土産がいりますよ
しおりを挟む「まあ、百合の会議は三月後ですよ、それまでには大丈夫、私は信じられなくとも、アナーヒターなら信じられるでしょう?」
「とにかくルシファー様にお目通りして、現状打開をお願いしてきます!」
そそくさと、会議の席を立ってしまったのです。
「まぁ気持ちはわかる、こう言っては申し訳ないが、私でなくて良かった……」
シウテクトリさんの一言が、全てを物語っています。
「ところでイシス様、先ほどのルシファー様の『手土産』って、なんですの?」
イザナミさんが興味津々で聞いてきましたが、
「言ったじゃないですか、私は嘘つきでもあるのよ」
……
「慌てて天照大神(あまてらす)が走って行ったから、何とか考えるでしょう」
「さて論考行賞ですけど、プラネテスは後に回して、まずはオルメカから始めますか?」
「オルメカとしましては、まず副官クラスの一階級昇進をお願いします、全員一律で良いのです」
「現在『格子』ですので、せめて『側女待遇格子』にしていただきたい」
「それについては考えが有ります、全員『側女』が良いでしょう?」
「いいのですか?」
ニヤッと笑ったイシスさんです。
「ユニバースは?」
「幹部の者たちを同じように……」
「でしょうね、ヨミも同じ?」
「出来ましたら……」
「プラネテスも同じでしょうね」
「幹部はいいとして、一般兵士はどうするか?」
「戦いに参加した、全ての人員に対して、戦功賞として、なにか考えなくてはなりませんね」
「なにかいい案はありませんか?」
「やはり、給料の加算ではないでしょうか?」
「チケット?」
「少なくともその方が嬉しいでしょう、あとは一時金にすればいかがですか?」
「できればルシファー様と一緒に、なにか出来れば最高なのですけど……写真とか……」
「さすがにそれは無理……いや、出来るかもしれないわよ、例の仮想制御戦闘能力を使わせれば、万単位でも行けるわ……」
「各人、個室で待たせれば……一時金の代わりになるわ、チケットの増額も抑えられるし……ミリタリーオフィスに嫌みを言われないし……」
「そうよ、それで行きましょう!さっそく電話しておきます♪」
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