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第六章 キュネブルガの物語 トライアングルの内乱
アニーの話
しおりを挟む「その……アニー様は……」
「私も変態になりました、寵妃と呼ばれる者は全員変態です」
「嫌なら遠慮なく辞退されればいいですよ、そのほうが皆喜びますから」
「私は辞退しません、ただエアンフレドとクウェンベルガは辞退してください!」
「……」
「今ここで決めてください、準備がありますので」
とアニーさん、やはりアニーさんも寵妃、百合の会議のメンバー、この話、あまり気乗りしていないようですね。
でも結局は、エアンフレドとクウェンベルガも辞退はしませんでした。
「では千代管理官、スカラ・ブレイ拡張シェルターステーションへ転移してください」
一行はスカラ・ブレイ拡張シェルターステーションへ
「これをお渡ししておきます、特別パスポート、レイルロードの乗車券とお考えください、首から下げていてくださいね」
列車が停まっていましたので、すぐに乗り込みます。
「貨物鉄道ですので各ステーションに停まります」
キュネブルガが、アニーから聞き出した情報によると貨物鉄道トライアングル線というのはローカル線、ただスカラ・ブレイとの交易のためだけにある路線ということでした。
それでも列車はショートワープを繰り返し、うお座矮小銀河LGS3ステーションへとたどり着きます。
「乗り換えですが、少し時間がありますので、簡単な食事でもいかがですか?」
食事をしながら、エアンフレドが、
「アニー様はどうしてミコ様にお仕えするようになったのですか?差し支えなければですが?」
「別に恥ずかしい話でもないのですが、私と姉は孤児でした、姉は孤児院をでて働きにでましたが、結局夜の仕事、そんなとき私たちの星が滅亡寸前になりました」
「当時ミコ様は、私たちを隣の惑星へ移住させようと奮闘されており、最後のときに、私たちの孤児院の者を移住列車に乗せようと訪れられたのです」
「私はミコ様に訴えました、私をミコ様の女にしてくださいと、そして早く大人になり、姉が住まう娼館に姉を迎えに行こうとしたのです」
「今から考えれば思慮のない考えでしたが、当時の私はそのように考えていたようです、ミコ様は私の訴えをお聞きになり、哀れと思われたのか、自ら娼館に出向き、姉を連れ戻してくれたのです、それがお仕えするようになった経緯です」
「ミコ様に会えば、その染み入るような優しさに感激するようです、まあとんでもなく、エッチですけどね」
「私たちはそのミコ様に会えるのでしょうか?」
「それはわかりません、ハウスキーパーのお考えしだい」
そんなやり取りの後、一行はルシファーステーションで乗り継ぎ、セイレンステーションのホテルにたどり着いたのです。
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