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第四章 真野静香の物語 ドルイダス
最新型小型陸戦ロボット
しおりを挟む状況を把握したCHIDORI―0001―00000は、迅速に行動を起こします。
まずCHIDORI―0001―00000自身が、全速で人型のかごの中に突っ込み、中の静香さんを解放します。
自らに装備されている防御シールドを展開、安全を確保、間一髪で、ナノマシンの防衛体制の発動を阻止できたのです。
そして小型陸戦ロボットの転移、戦闘を命じました。
その頃には、周りには矢が豪雨のように降り注ぎ、中には火矢もあったようで、ツタでできているウィッカーマンは燃え始めたのです。
献上品の三名は、ここまでと悟ったのでしょう、
「お供はできなくなりましたが、私たちは先に逝ってお待ちしております!」
そう叫ぶと、隠し持っていた短刀で自決しようとしました、
「いけません!」
静香さんが叫びます。
その時、ナノマシンが静香さんの想いに反応、三名の短刀が、みるみる錆付き朽ち果てていったのです。
炎は三名にも襲いかかろうとしますが、届かなくなっています。
それを見たドルイドの命令で、抜刀した兵士たちが殺到してきた時、30体の小型陸戦ロボットが、ウィッカーマンの周りに転移してきます。
小型陸戦ロボットは最新型で、人型をしており、顔の部分はモニターのようになっています。
細身のスラっとした小柄なスタイルですが、女性特有の、バストとかウエストのくびれなどはありません。
極めて機能的で、極めて固いマルスのバイオプラスチッ装甲皮膚で覆われており、軽量のためか、高機動で動き回れます。
武器は人用の兵器を扱うために、装備していませんが、力というか、その両手両足によるパワーは有り余っており、一撃で大概の物理的な塊は、破壊できるといわれています。
といっても、今回は通常装備となる九七式自動砲改、レールガンで初速は8000M秒、有効射程は二万メートル以上、信じられないことに着剣できます。
惑星鎮圧用の警備用の装備ですが、未開惑星に使用するには十分と判断されています。
いよいよとなったら、色々なものがありますからね、困らないのでしょう。
CHIDORI―0001―00000、つまり千代さんの指揮に従い、効率的に小型陸戦ロボット部隊は殺戮を始めます。
が、圧倒的な数ですから、静香さんの近くまで肉薄する敵兵も現れます。
でも、そこまでです。
千代さん、小型陸戦ロボットを指揮しながらも、敵をなぎ倒しているのです。
汎用性ゆえに、戦闘も考慮されていることが、効果を発揮したようです。
ウィッカーマンは崩れ落ちましたが、静香さんは平然と座っています。
その前には、累々たる死体の山がきずかれています。
恐怖が祭りの参加者たちに拡がりはじめ、攻撃は止まりました。
「これ以上は無意味であろう」
静香さんの声が響きます。
「エスス様を、より怒らすつもりか?祭司長ドルイドよ」
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