姫神の女たち2 ユーノー・ソスピタ(維持する者)のニンフ 【ノーマル版】

ミスター愛妻

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第四章 真野静香の物語 ドルイダス

ミコさんの警告

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 その一番艦、千鳥がLGS3保線ステーションに来たのが翌日朝早く、簡易人工知能による無人航行……
 でもありません、四号機械=磐座(いわくら)キヨさんが乗っていました。
 やはりヨミの新鋭戦闘艦ですから、イザナミさんの命令で乗ってきたようです。

 が、さらに……困った方が……ミコさんですね。
「静香さん、お元気!」
 能天気な挨拶をしながら、降りてきました。

「昨日ね、ヨミのメイド号で、ヴァッサゴさんと夜の運動をしていたの」
「そしたらメイド号で建造していた、千鳥一番艦が公試も終わり実用試験を兼ねて、貴女を迎えにいくと聞いたので、無理矢理乗ってきたのよ!」

 どうやら朝食を食べて、出航準備中の千鳥一番艦に勝手に乗り込んだようで、四号機械=磐座(いわくら)キヨさんの許可など、取っていなかったようです。

「ミコ様!LGS3保線ステーションについたら、すぐにメイド号に戻るお約束ですよ!」
「本日はサミジナさんが当番、夜伽を飛ばすと、ハウスキーパー事務局に怒られますよ!」

「分かっていますよ、夜までに帰ればいいのでしょう!」
「ハイパーゲートを使えばすぐじゃないの、静香さんとお話があるから、少し待っていてよ!」

「お話?」

 ミコさん、昼食をベッドで静香さんと食べるというのです。

「それがお話なのですか!分かりました!とにかく早くしてください!」

 静香さんをベッドに引き込んだミコさん、本当に軽くエッチなんてした後、
「スカラ・ブレイについてだけど、ここには遥か古代に文明が栄えていたことは、クレマチスさんより聞いているでしょう?」

「テラの古代のドルイドと生贄の儀式など、かなり似ているので、その宗教指導者を仮にドルイドと名付けたようですが、どうも胸騒ぎがしてならないの」

「生贄の儀式などする以上、最上の生贄は人である場合が多い、無人戦闘艇の探査結果を詳細に検討すると、画像の中に人頭が多々写っている」

「ひっそりと人頭崇拝の風習が根付いている可能性がある、そもそもM33に展開する星間国家が、ここを見捨てていることがおかしい」 

「……」

「何事もなければそれでいいのですが、三名の寵妃候補の献上品も当分信じないようにね」
「CHIDORI―0001―00000は戦闘指揮もできるのよ、この千鳥には30体の小型の陸戦ロボットも搭載させたわ」
「CHIDORI―0001―00000が非常事態になれば、上手く使うでしょう」

「それから静香さん、いまから夫人待遇側女に昇格していただきます」
「執政官なみの魔力が使えますから、何があっても大丈夫でしょう、医療魔法も使えますよ」
「小ぶりなこのお乳は、永遠に私のものですから」

 どうやらミコさん、最後の言葉のために、わざわざ来たのでしょうね。

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