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第二章 ニンリルの物語 憧れの学生生活
男なんてなにさ!
しおりを挟む「それより夕食どうする、帰って非常用軍用携帯食料を食べるの?」
「さっきサンドイッチ食べたじゃないの?」
「日曜しか、美味しいもの食べられないのよ!」
「何食べたいの?」
「チキンナゲットとハンバーガーとホットドッグ」
確かにこのようなファーストフードは、ガリレオ女子航空宇宙パイロットスクールでは供されません。
結局、某チキンフライのお店に行くことになりました。
似たようなことを考えたようで、ガリレオ女子航空宇宙パイロットスクールのクラスメートが、二人ほど店内にいます。
見るとナンパにあっているようで、迷惑そうにしているクラスメート。
「しつこいわね!」
「いいじゃない、同じパイロットスクールじゃないか」
どうやら相手は、ガリレオ航空宇宙パイロットスクールの生徒、しかも上級生のようです、五人ほどで、うるさく付きまとっているようです。
「いやがっているじゃないの!」
ニンリルさんのグループの一人が、中に入っていいました。
「おや、お仲間か、威勢のいい女だな、じゃあ替わりにあんたが付き合ってくれるのかい?」
「誰が、汚らわしい男なんかと!いいからあっちにいきなさい!」
「汚らわしい?俺たちはガリレオ航空宇宙パイロットスクールの生徒、その汚らわしい男たちの学校を真似した、ガリレオ女子航空宇宙パイロットスクールのお前たちに、いわれる筋合いはないぜ!」
「あんたたちが役に立たないから、ガリレオ女子航空宇宙パイロットスクールが出来たのでしょう!」
「立つもの立たない、役立たずの男ってゴミなのよ、あんた、本当に男なの!」
「この女!」
で、乱闘になったのです。
罵詈雑言では、圧勝のガリレオ女子航空宇宙パイロットスクールではありますが、やはり暴力沙汰なら……
あれ、ニンリルさん、強いのなんの……
あっという間に、相手をのしてしまったのですが、男たちの仲間が集まってきます。
「ニンリル、逃げるわよ!」
声を掛けられ、一斉に逃げるニンリルさんたち。
なんとかアンドロメダ寮に駆け込んだのです。
翌朝、朝の体育の時間は中止、ニンリルたちへの、この件についての調査となりました。
「ガリレオ航空宇宙パイロットスクールの三回生と、乱闘したのは本当ですか!」
皆がいいよどんでいましたが、
ニンリルさんが 、
「本当です、主に私がのしました」
学校首脳部は、困った顔となったのです。
なぜなら寵妃が乱闘、しかもニンリルはミリタリーからの留学生……
結局 ここを管轄するガリレオ衛星ステーション方面近傍宇宙未確認領域探査局に、事態を報告することとなりました。
アニーたちは、この報告書を読み、頭を抱えたのですが、執政官のアリシアと相談し、乱闘ではなく、未確認世界に不時着した際の、防御演習だったと発表、無理矢理に事を収めたのです。
ただガリレオ航空宇宙パイロットスクールでは、訳はどうあれ、自校の生徒が女生徒、しかも年少者にのされたとあっては、面目がたちません。
特にのされた生徒は嘲笑の的、内々でニンリルさんがミリタリーの一員、しかも寵妃ということを、発表させていただきたいとの要望が寄せられたのです。
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