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第二章 ニンリルの物語 憧れの学生生活
普通の一日? 其の一
しおりを挟む六月一日、ガリレオ女子航空宇宙パイロットスクールが、鳴り物入りで開学しました。
今回だけは六月開学、次年度からは四月入学となります。
四月からマルス世界全域に告知、募集した結果、大変な入学願書があり、選抜試験の競争率は天文学的な数字。
合格したのは、美女さんとは言いがたい方が多いですね。
ただ体力抜群、頭脳明晰については折り紙つき、精神的にタフなのも当然という感じです。
とにかく合格者とニンリルさんの十一名で、ガリレオ女子航空宇宙パイロットスクールの新学期が始まったのです。
ここは全寮制、入寮した日から軍隊生活です。
ニンリルさんを除いて、大体は社会人出身。
それも軍隊、警察など、ハードなお仕事をしていた方が多いです。
当然ですが、怒鳴られて泣くような、柔な女は一人もいません。
さらにいえば、『キレル』ような馬鹿も、一人もいません、沈着冷静なのです。
「この生徒さんたち、いまさら勉強なんて不要じゃないの?」
「そのまま探査艇艇長にすればいいじゃない、操縦は人工知能がやるわけですし」
アリシアさんの感想です。
部屋は大部屋です。
プライバシーなど、かけらもありません。
日曜を除き、大体次のようなタイムスケジュールですね。
朝五時半に起床、三十分で身じまいをし、朝食のための食堂へ、フル・ブレックファストですので、量が半端ではありません、豪華なものです。
七時までゆっくりと朝食をとります。
この後、三十分、自由時間があります。
七時半から授業が始まります、このスクールは120分単位、この朝の1限目は必ず体育です。
その為、朝は体操服で登校となります。
といっても隣に移動するだけです。
全てにいえることですが、授業は相当にスパルタで罵声が飛び交います。
中には殴られることもありますが、これは最初から告知されています。
嫌な女は受験しなければいいわけです。
体育は生理といえど免除されません、生理中でも仕事中は休めないからです。
その為に、生理用品は潤沢に支給されています。
この後、シャワータイムが二十分、まずシャワーを浴びる事になります。
大急ぎでシャワーを終え、制服を着て、再び髪を整えることになります。
このためどの生徒も、ショートヘヤーになってしまいます。
ロングでいると、髪を整えるのに時間がかかり、怒鳴られることになるわけです。
このシャワータイム、全員で一斉に浴びるわけです。
脱衣も着替えも、恥ずかしがる暇などないのです。
この後、トイレタイムが五分のみ、トイレは自由にはなりません。
この後は六時まで、トイレには行けないのです。
宇宙船の緊急事態のとき、トイレなど行けないからです。
よってここでは、指定のオムツなどをつけることになります。
まぁ慣れてくると、どうということはありませんが、最初はさすがに恥ずかしいようです。
とにかく二十五分で身だしなみを整え、今度は喫茶室へ。
二十分の、『十時のおやつ』と呼ばれる時間があります。
イレブンシスではなく、なぜか『十時のおやつ』なのです。
このとき出されるものは、色々な軽食とそれに合う飲み物です。
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