姫神の女たち２ ユーノー・ソスピタ（維持する者）のニンフ 【ノーマル版】

第二章 ニンリルの物語 憧れの学生生活

とても素直なニンリルさん

　
　ニンリルさんは、ネアンデルタール人を遺伝子改良した人種で、色白というより白人のような肌、赤みがかった金髪碧眼、彫りの深い顔、すこし頭が大きいようです。

　かなり大柄な体で、身長は１７０センチは超えているでしょうね、綺麗な身体をしています。
　年齢不詳ですが、少女のように見えます。

　なにより社会常識がかなり欠落しており、ミコさんとしては、ニンリルさんの行く末を考えると、このガリレオ女子航空宇宙パイロットスクールへの留学は、歓迎すべきことと思ったようです。

　……色々思惑があるようだけど、この際、利用しましょうね、ニンリルさん、とても優秀ですし、あちらも素直で美味しいし……

　ニンリルさんの長い足を抱えながら、ミコさんはこんなことを考えていました。

　事が終わり、ニンリルさんがベッドで満足げにしていると、ミコさんが、
「ニンリルさん、今度、ガリレオ女子航空宇宙パイロットスクールへ留学するって聞いたけど、天照さんから何か云われている？」

　とても素直な、ニンリルさんですから、
「はい、こんど私の仲間たちとともに、プラネテスのお仕事をすることになりました」

「なんでも宇宙輸送艦隊を創設するので、一部のものはその乗組員にとの話をいただき、私はその最初の一人として、今度新設されるガリレオ女子航空宇宙パイロットスクールへ、留学することとなりました」
　　
　ミコさん、笑いながら、
「ニンリルは素直ね、可愛いわ♪」
　などといい、ニンリルさんの赤みがかった金髪をなでています。

　……宇宙輸送艦隊ですか、レムーノスの戦闘団を運ぶつもりでしょうね……揚陸戦を想定しているのね……
　まぁいいでしょう、いつもヨミの黄泉醜女（よもつしこめ）を動員するわけには行かないし……

　それより、どうせスクールを設立するのだから、テラの二級、三級市民領域からも募集するようにすれば……
　あとでハウスキーパー事務局に相談してみましょう……上手くいけば……引き締まったメイドさんも……

　ちょっと狼さんの妄想などが、頭を掠めたようで、ムラッとしたのかミコさん、あらぬところに手など這わせ始めています。

「あっっっっ、ミコ様！」
　素直なニンリルさんは、素直に反応するようなのです。