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第五章 フィオナの物語 神の花嫁
大事な宝物は『生ショーツ』
しおりを挟むそろそろ陽はかげり、夜が忍び寄ってきています。
ここで清女さんたちは、明日がありますのでお帰りになり、寵妃さんたちだけで、二次パーティーとなります。
「さて、二次パーティーですよ、あちらにハウスボートを用意してあります」
「飲み物、食べ物はセルフよ、自分であっためてね」
「それからカラオケが用意されています、ちょっと休憩しますので、各自に割り当てられた部屋で、シャワーなど浴びてね」
ニューナッチェス号から、用意された貸切ハウスボートに移動した寵妃さん一行、ミコさんはお酒も手伝いご機嫌です。
「えっ、着替え、確かに汗まみれよね、でも着替えなんて持っていないわよ、えっ!二次パーティーってそんな趣旨なの!」
「皆の親睦を深めるために、この際、裸の付き合いをしようと」
「いいではないですか、私たちはミコ様の夜の女、全てのメイドハウスに、日本式のバスがありますので、メイドという以上、互いの裸は見慣れています」
「でも互いのランジェリーの趣味は、余り知りませんので、ミコ様の夜に侍るときのノウハウを、交換しようかと話がまとまったのです!ミコ様の反応も、皆知りたいと願っています」
「……ランジェリー・パーティーね、誰が考えたのか……断りにくい理由もついているし……いいわ♪、でも今晩はアリシアが夜伽をするのでしょう、まさか皆を誘ってシェアなの?」
「オフ・コース」
「アマゾネスもいるのよ!」
「皆で夜伽の技術の交換会もかねています!アメリカの女はストレート、隠し事など出来ません」
「この話も正直に申し上げているでしょう、あきらめてくださいね」
「……ランジェリーって、用意してあるの……」
「ヴィクトリアズ・シークレットの、ランジェリーが用意されています」
「いま皆準備しています、ミコ様はそのままの下着でもいいですよ」
「そうだ!余興にミコ様のその下着を賭けて、カードをしましょう♪さあさあ、お着替えしてください♪」
「いやよ!いま履いているのは勘弁してよ、恥ずかしいでしょう!」
「えぇぇぇ、シミでもついているのですか?」
「ついていません!」
「ならばいいではありませんか、勝てばいいのですから、そうだ、優勝者にその場で、ミコ様から脱がすという栄誉をあたえましょう!」
「……わかりました!勝てばいいのでしょう!……」
「日本式のOld Maidにしましょう、サリー様から、ミコ様はこれだけはからきし弱いと、聞き及んでいますからね♪」
やはり『ばば抜き』は弱いミコさん、初戦敗退でした。
この後、女たちは盛り上がり、次々と負けた女が、悩殺下着姿でミコさんの周りに集まりお酒など勧めています。
「もぅぅぅ、この後抱いてあげます!ポニーになりたいものは裸になりなさい!」
全ての女が裸になったのは、いうまでもありません。
カードのほうは、なんとフィオナが優勝、ご褒美にミコさんの生ショーツをゲットしたのです。
そう、フィオナがミコさんのショーツに手をかけてね……
この一番豪華なハウスボートは、ミコさんがポケットマネーで買い取りました。
そしてアメリカのメイドハウスに与え、アメリカのメイドさんの、ちょっとした社交の場になっています。
そうそう名前は『ベティー・ブーブ・ショーボート』となっていました。
『ベティー・ボート』は、アメリカのメイドさんが、家族と一泊するときなどに、よく貸し出されています。
ここだけは殿がたにも、公開されているのです。
えっ、ランジェリー・パーティー?
かなり好評で、アメリカメイドハウスの中で、ミコさん抜きでも時々行われるようです。
それはそれは、口では言えないほどの会話が乱れ飛ぶとか……
このフィオナがゲットした、ミコさんの『生ショーツ』。
大事な大事な宝物。
大事に大事にしてたら、ある時期から、大事な部分が当たる場所から、微かにロータスの香りがしたのです。
この香り、百年たっても消えなくて、誰にも内緒のフィオナの秘密なのです。
FIN
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