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第十九章 王国がうるさいの
聖女様暗殺未遂
しおりを挟む「私一人で150ソリドゥスとは思っていません!私の侍女3人、さらには王国の女子警備隊から選抜班、お望みなら王国の貴族一族から未婚の女性を奉仕させます」
「無用です!」
マーガレット王女をいただくと、後10名、受け入れることになります、これは絶対に避けなければなりません。
!
閃きました!
今度こそ、『秘薬』ペンダントです!
「『霊薬』1本分ですか、マーガレット王女は『夜伽侍女』の覚悟はあるのですね、奴隷ですよ、服もご飯も奴隷のものですよ」
「当然です、奴隷である以上、何をされても文句はありません、殺されてもです!」
えらい覚悟ですね……ちょっと『鑑定』を……
あれ、この方、マーガレット王女の偽物ですか、称号にアサシンとありますね……『鑑定』、ハイグレードレベルの前では隠せませんよ。
……リチャードさん、この女、マーガレット王女の偽物ですよ、その上、称号にアサシンとあります、色仕掛けで私を殺そうとしているようですね……
……なんせ神託がらみの『霊薬』の話し、リチャードさんなら、そんな事をすれば、神罰がどこまでかえるか、想像ができるでしょう?……
……ティア様、どうされますか?
……殺してもいいけど、お帰り頂きましょう……
「さて、『アサシン』さん、やはり王国の一族は馬鹿のようですね、『アサシン』を送り込んで、聖女殺人ですか?なんとも短慮なことですね」
「まあ、このまま返してあげます、馬鹿国王に『霊薬』1本分、即金で300ソリドゥスが条件と伝えなさい」
「おのれ!」
ナイフを隠し持っていたようで、飛びかかってきましたが、リチャードさんが組み伏せました。
「リチャードさん、ほっとけば良かったのに、王国の馬鹿一族が死に絶えるだけですのに」
「神罰ですよ、王国の瘴気爆発が手に負えなくなって、帝国としてもいささか困りますから」
「そうですね、ところでこの『アサシン』さん、どうされますか?」
「一応、王国の使者ですが、聖女様暗殺未遂犯ですからね、厳罰にしなければ帝国の威信に関わります」
「聖女様の御前で血を流すのもためらわれますので、引き取りますよ」
「まあ、綺麗な方ですから、奴隷落ちぐらいで勘弁してあげてください」
「お優しいのですね」
「まあ、あまり血はね……」
リチャードさん、部下を呼び、気絶している『アサシン』さんを引きずってお帰りになりました。
後で知ったのですが、王国は知らぬ存ぜぬを、繰り返したと聞きました。
『アサシン』さん、隠し持っていた毒薬をあおられたとか……
帝国の魔術師さんの治療魔法で治したようですね。
この『アサシン』さん、いつの間にかリチャードさんの、側室なんかに収まっていました……
「リチャードさん、隅に置けませんね♪あの綺麗な方を、断れないのをいいことに手籠めにしたの?」
「していません!私はティア様ではありません!」
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