上 下
128 / 145
第十九章 王国がうるさいの

冬至の祭典

しおりを挟む

「昨日は楽しかったですね、皆凄いお腹をしていましたよ」
 さすがに夕食は抜きになったのですね。

 足りない方は、各自で夜食を取り寄せていただく事になったのですが、食べた者はいないようですね。

「ティア様、大散財でしたが、大丈夫ですか?」

「もうすぐお給料が頂けますので、構いません、それにこれでいつでも騒げるではありませんか?」
「生理の日のとき、憂さ晴らしにバーベキューパーティなんてね、寒くなったらお鍋パーティーでもいいし」

「あと二日、ゆっくりしましょう」

 のんびりとした日が流れ、生理休みが終わり、貯金が戻りました♪

 貯金は5,624,146円♪
 1ソリドゥス金貨、7アウレウス金貨、3デナリウス金貨、4キナリウス銀貨、2セステルティウス銀貨、2アス青銅貨、1クァドランス青銅貨、余り3円。
 金額無制限取り寄せ枠は5枠……

 さらに、時は流れ、母乳休みも無事に終わり、『霊薬』も5本半貯まりました。

 12月……この世界も師走となります。

「冬ですが、ここは暖かいですね♪」
「このあたりは、そんなに寒くならないようですよ」
「良い場所ですね♪」

「ところで年末ですが、この世界ではなにかするのですか?」
「取り立てて何もしませんね、冬至は祝祭となりますが」

「じゃあ、冬至はお休みにしますか?そういえば、帰省の方はいないのですか?」
「どうでしょうかね……侍女や召使いは、奴隷になった時点で親とは縁が切れてますし、私もですが今更、帰郷しても……」
「戦場侍女の方々は……分りませんね……」

「冬至の祭典はどんなものなの?」
「神殿がお菓子を振る舞う、ぐらいですかね」

「なら、聖女としては、振る舞わなければならないのね……」
「駄菓子リストあたりから、ラスクとドーナツでどうかしら……紙袋ぐらいに包んでね」

「妥当でしょうね……併せて50円ぐらいですか」

 冬至の日は『聖女のもてなし』は臨時休業、館の正門前で子供たちにお菓子を振る舞うことになりました。
 コンラッドさんからのお願いなのですね。

 なんでも、この日、オルセルン侯爵家の雇用侍女や使用人を、『ウッドハウスの森』の温泉施設に招待したようなのです。
 その方たちの子供さんたちも一緒にね……

「全部で100個ほどお願いできませんか?」
「良いですよ」

 今年の冬至の日は、『聖女のもてなし』の六日目、あらら、居酒屋バイキングの日ですね……

 また生理の日が来て、今度は集会室でお鍋なんてね……
 
 モツ鍋セットがラーメン付きで一人前1,000円以下でありましたので、24人前……
 100円のカット野菜を入れて、最後に締めの雑炊用の白ご飯と卵……
 日本酒をチビチビ……

 私、前回もでしたが、さすがに皆の前、生理の身体では温泉はね……

 生理が終わり、貯金は6,374,146円♪
 1ソリドゥス金貨、11アウレウス金貨、10デナリウス金貨、5キナリウス銀貨、4セステルティウス銀貨、3アス青銅貨、余り2円。
 金額無制限取り寄せ枠は6枠……

 ふふふ、たまりましたね♪

 そしていよいよ冬至の日、前の日から用意しておいたお菓子!
 『ココナッツラスク』と、『キングドーナツ』をチョイス。
 ワックスペーパーで包みました。一枚2円ぐらいですかね。

 別に100個以上でも対応可ですが、まあ、指定の数を用意しておりますよ。

「ティア様♪可愛らしいお客様がいらっしゃいましたよ♪」
「でも、保護者もご一緒ですよ♪」

 コンラッドさんがいましたので、
「ご指定の数では足りないのでは?」
「……まさか保護者がご挨拶したいと云うとは……一応、対応するのは『筆頭侍女長』以下の方、聖女様はお出にはなられないと、云ったのですが……」
「最低でも後200は必要と云うことですね……」

「まあ、聖女様はケチなことはいわれません、お任せ下さい♪」
 いっぺんにそれぞれ200個取り寄せ……片端からワックスペーパーで包み、手渡したのですね♪

「ありがとう♪侍女様♪」

「温泉施設、泊まれるのですか?」
「親は夕刻には帰ります、子供たちは一泊して、明日侯爵家から迎えの馬車がきます」

「温泉施設、拡張した方が良いですね」
「まさか、こんなに希望者がいるとは思いませんでした、ダンカンに申し入れします」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る

電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。 女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。 「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」 純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。 「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...