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第十章 貴族の館での一日
お話は根回し済みでした
しおりを挟むふたりで夏のセーラー服に着替えて……照れくさいですね……でも、私は17歳、高校二年ですから、ばっちりです!
でも、ラダさん19歳、大学一年……ギリギリですかね……でも、やはりブレザーの方がいいのでは?
まあ、清楚な感じの中に色気がにじみ出てますね……似合わなくもないですね♪
ルンルンのラダさんを見て、まあ、良かったかなと思ったティアさんでした。
「その姿を見ていると、ブルマなんて穿いてもらおうかな♪」
「あっ、ここに変態がいる♪別にいいですよ、なんならスクール水着もご披露しましょうか♪」
「もう、そこまで言われたら、貞操帯を命じますよ!」
さすがに、真っ赤になりました……
「ティア様のエッチ!」
こんな話しをしている所へ、マリアさんがやって来て、
「ご用意出来ましたか?」
「この格好ではいけないかしら?」
「いえ、素敵なお衣装です……」
悪いけど、マリアさんを『鑑定』させていただきました。
マリア・シルフォード
18歳
称号
『奴隷侍女』
所持魔法
『火の灯火』、ビギナーレベル
『火の灯火』を『鑑定』しますと……
文字通り、小さな火をつける……
可愛い魔法をお持ちで……でも使い方ですか……
襲ってきた男の服とか髪とか、燃やしてやれば……
「では、お館様がお待ちですので、ご案内します」
豪華なお部屋に案内されると、お三方がお待ちでした。
「ヴェルナー・フォン・オルセルン様、ご無沙汰です、のこのことお言葉に甘えに参りました」
「良く来て下さった、いま大公殿下からお聞きしたが、菓子の店をやるとか、お考えもお聞きした、私も殿下もクリフォード殿も異議はない」
「コンラッドに命じて、約束の森は整備した、一応小さな館もあるのだが、それも手をいれさせている」
「ありがとうございます、私、その森でのんびりと過ごし、料理人として勤めさせていただきます」
ここでソロン商会会長クリフォード・ソロンさんに、料理屋はどこにされるのかと聞かれました。
「希望を申し上げれば、オルセルン様がご用意なされた、敷地に面する街道沿いで営業したいと考えております」
「なるほど」
「敷地は私のささやかな魔法で、塀で取り囲もうかと……なにせ、私とラダさん二人ですから」
「ティアさんの魔法は大公殿下よりお聞きしている、住居も設置なされるのか?」
「現地をまだ見ていませんので、なんともいえませんが、設置しようかなと考えています」
「それから、ご用意いただける土地は、かなり地下深く井戸を掘れば、温泉が出そうなので、なんとかするつもりです、ご許可いただけますか?」
「それは構わないが、深い井戸は掘れないのだが?」
「私の『土の硬化』を使えば、大深度の井戸でも掘れます、幸いこのあたりは自噴帯という地形ですので、自噴しそうです」
「ところで、リチャード様とコンラッド様は存じておりますが、クリフォード・ソロン様の後ろの方はどなたなのでしょうか?」
「この場で、この話を聞かれている以上、『料理屋』の関係者とは思いますが?」
「申し遅れた、この者はソロン商会の、新しいカルヌントゥム支店長ダンカン・アッテンボローだ」
「ダンカン・アッテンボローです、お見知りおき願います」
「ユスティティア・サビナです、ティアとお呼び下さい」
「この方は私のお友達で、私の守護騎士のラダ・メロウさんです」
ここでオルセルン侯爵が、
「さて、挨拶も終わった、計画はティア嬢もご存じだし、いまさら云うこともない」
大公殿下がオルセルン侯爵に、
「ところで隣の敷地には、我の別荘を建てても良いだろうな?」
「ご自由に、そうそう、ソロン商会の新しいカルヌントゥム支店の敷地も割り当てている」
「料理屋はそのついでに、当方で建築してもよい」
「ところで大公殿下、帝国傭兵団は、こんど『女子傭兵分団』を新設することになりました、各地の貴族の子女の旅行にあたり、『女子傭兵』の派遣希望が増大しての結果です」
「その『女子傭兵分団』の本部を、カルヌントゥム支店の敷地に割り当てます、ソロン商会カルヌントゥム支店に『女子傭兵』の事務取扱を、委任することになりましたので」
ダンカン・アッテンボローさんが、
「先ほどの温泉、さらには『菓子の食べ放題』とお聞きしていますので、『女子傭兵』の方々は喜ばれるでしょうね」
「だろうな、希望者は増えるだろうな、『女子傭兵』は奴隷女でも受け入れることになる、帝国傭兵団が奴隷を買い取る形になるからな、自らの働きで自ら買い取ることが出来るようになった」
「それから、三者からティア嬢の屋敷に勤めさせる奴隷女を、派遣することに決ました、1名ずつ、3名です」
お話は根回し済みでしたね。
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