いやいやながら女にされて異世界生活

ミスター愛妻

文字の大きさ
上 下
62 / 145
第十章 貴族の館での一日

お話は根回し済みでした

しおりを挟む

 ふたりで夏のセーラー服に着替えて……照れくさいですね……でも、私は17歳、高校二年ですから、ばっちりです!
 でも、ラダさん19歳、大学一年……ギリギリですかね……でも、やはりブレザーの方がいいのでは?
 まあ、清楚な感じの中に色気がにじみ出てますね……似合わなくもないですね♪

 ルンルンのラダさんを見て、まあ、良かったかなと思ったティアさんでした。
 
「その姿を見ていると、ブルマなんて穿いてもらおうかな♪」
「あっ、ここに変態がいる♪別にいいですよ、なんならスクール水着もご披露しましょうか♪」
「もう、そこまで言われたら、貞操帯を命じますよ!」

 さすがに、真っ赤になりました……

「ティア様のエッチ!」

 こんな話しをしている所へ、マリアさんがやって来て、

「ご用意出来ましたか?」

「この格好ではいけないかしら?」
「いえ、素敵なお衣装です……」

 悪いけど、マリアさんを『鑑定』させていただきました。


 マリア・シルフォード
 18歳

 称号
 『奴隷侍女』

 所持魔法
 『火の灯火』、ビギナーレベル


 『火の灯火』を『鑑定』しますと……
 文字通り、小さな火をつける……

 可愛い魔法をお持ちで……でも使い方ですか……
 襲ってきた男の服とか髪とか、燃やしてやれば……

「では、お館様がお待ちですので、ご案内します」

 豪華なお部屋に案内されると、お三方がお待ちでした。

「ヴェルナー・フォン・オルセルン様、ご無沙汰です、のこのことお言葉に甘えに参りました」
「良く来て下さった、いま大公殿下からお聞きしたが、菓子の店をやるとか、お考えもお聞きした、私も殿下もクリフォード殿も異議はない」
「コンラッドに命じて、約束の森は整備した、一応小さな館もあるのだが、それも手をいれさせている」

「ありがとうございます、私、その森でのんびりと過ごし、料理人として勤めさせていただきます」

 ここでソロン商会会長クリフォード・ソロンさんに、料理屋はどこにされるのかと聞かれました。

「希望を申し上げれば、オルセルン様がご用意なされた、敷地に面する街道沿いで営業したいと考えております」
「なるほど」

「敷地は私のささやかな魔法で、塀で取り囲もうかと……なにせ、私とラダさん二人ですから」
「ティアさんの魔法は大公殿下よりお聞きしている、住居も設置なされるのか?」
「現地をまだ見ていませんので、なんともいえませんが、設置しようかなと考えています」

「それから、ご用意いただける土地は、かなり地下深く井戸を掘れば、温泉が出そうなので、なんとかするつもりです、ご許可いただけますか?」
「それは構わないが、深い井戸は掘れないのだが?」
「私の『土の硬化』を使えば、大深度の井戸でも掘れます、幸いこのあたりは自噴帯という地形ですので、自噴しそうです」

「ところで、リチャード様とコンラッド様は存じておりますが、クリフォード・ソロン様の後ろの方はどなたなのでしょうか?」
「この場で、この話を聞かれている以上、『料理屋』の関係者とは思いますが?」

「申し遅れた、この者はソロン商会の、新しいカルヌントゥム支店長ダンカン・アッテンボローだ」
「ダンカン・アッテンボローです、お見知りおき願います」

「ユスティティア・サビナです、ティアとお呼び下さい」
「この方は私のお友達で、私の守護騎士のラダ・メロウさんです」

 ここでオルセルン侯爵が、
「さて、挨拶も終わった、計画はティア嬢もご存じだし、いまさら云うこともない」

 大公殿下がオルセルン侯爵に、
「ところで隣の敷地には、我の別荘を建てても良いだろうな?」

「ご自由に、そうそう、ソロン商会の新しいカルヌントゥム支店の敷地も割り当てている」
「料理屋はそのついでに、当方で建築してもよい」
「ところで大公殿下、帝国傭兵団は、こんど『女子傭兵分団』を新設することになりました、各地の貴族の子女の旅行にあたり、『女子傭兵』の派遣希望が増大しての結果です」
「その『女子傭兵分団』の本部を、カルヌントゥム支店の敷地に割り当てます、ソロン商会カルヌントゥム支店に『女子傭兵』の事務取扱を、委任することになりましたので」

 ダンカン・アッテンボローさんが、

「先ほどの温泉、さらには『菓子の食べ放題』とお聞きしていますので、『女子傭兵』の方々は喜ばれるでしょうね」
「だろうな、希望者は増えるだろうな、『女子傭兵』は奴隷女でも受け入れることになる、帝国傭兵団が奴隷を買い取る形になるからな、自らの働きで自ら買い取ることが出来るようになった」

「それから、三者からティア嬢の屋敷に勤めさせる奴隷女を、派遣することに決ました、1名ずつ、3名です」 

 お話は根回し済みでしたね。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

勇者のハーレムパーティー抜けさせてもらいます!〜やけになってワンナイトしたら溺愛されました〜

犬の下僕
恋愛
勇者に裏切られた主人公がワンナイトしたら溺愛される話です。

処理中です...