いやいやながら女にされて異世界生活

ミスター愛妻

文字の大きさ
上 下
14 / 145
第三章 女奴隷を侍女にして

お金の算段?

しおりを挟む

 旅は順調そのもの、ただね、狩の獲物がほとんど出ないのには閉口しました。
 おかげでおトイレにはかなり不自由な思いをしましたね。

 泥水のたまり場を見つけた時だけ、馬車が止まるわけです。
 慌てて『お花摘み』に走ります。

 ブラダマンテさんが、傭兵さんの視界から壁になってくれますが、ブラダマンテさんにはしゃがんだところは見られるわけです。
 
 それを除けば、朝は夜が明けると同時に、夕食後、作り置きしていたフラットブレッドを軽くあぶり、チコリコーヒーなどを作ります。
 バヤンウルギーから三日目の夕刻、野営地のすぐそばにチコリが群生しているのを見つけたのです。

 このあたりから、チコリが道端にも結構生えているのですね。
 さらには、お肉も狩れるようになりました。
 一応サラダにするために、せっせと取っています♪

「そんな草、どうするんだ?」
「おかずの一つにするのですよ♪」

 真っ当なチコリサラダは無理ですが、オリーブオイルとガーリックパウダーで炒め、内緒でワインビネガーを入れ、一煮立ち……
 まあまあですね♪
 翌日は取り置きしたチコリの天婦羅で一品追加しました。
 お肉ばかりですので、すこし苦いチコリは案外に美味しく感じます。

 チコリの根は5センチほどに輪切りにし、天日干しに四日ほどかかりましたが、馬車の天井で干しました。
 乾燥させたチコリを乾煎りして、すりつぶします。
 あとはコーヒーの淹れ方、カット綿は大量にありますからね。 

「一日一杯ですよ!朝の眼ざめのためですよ!」

 昼食は本当にフラットブレッドにチーズを挟んだだけです。
 これを行動しながら食べるわけですね。

 夕食はそれなりのものです。
 獲物があれば、そのお肉を料理、なければ干し肉を上手く使います。
 スープもお豆などで作ったり、たまには『ハサー』まがいのものを提供したり……

 皆さん、とても喜んでくれて……九日目、中日には赤ワインでサングリアを作ったのですよ♪
 泥水を浄化樽?に汲んでいる時、野イチゴを『索敵』が見つけたのですよ♪
 あまりありませんでしたが、水の代わりに運んでいた赤ワインに切り刻んで入れて見たのです。

「ほう、美味いいものだな♪それにこの夕食はなんだ?」
「ハンバーグという挽肉料理ですよ、今日は獲物が少なかったでしょう?だから挽肉にして堅いパンをいれてかさまししたのですよ♪」
「面目ない……」

「ところでな、あの奴隷女、近頃かいがいしくあんたの手伝いをしているな、あんたもまんざらでもなさそうだが、買うかい?」
「どうしましょうかね……30デナリウスですから……」

「金がないのだったな……」
「あるにはあるのですが……いくらで売れるか……3本ある父のナイフなのですが……2つは売ってもいいかなと……リンドの街で売ろうかなと……」

「見せてみろ、値踏みしてやる」
 で、ナイフを慌てて取り寄せたのです、5000円までなら6個、今日は使っていませんからね。

 マーブルス社の『ジェットパイロット サバイバル レザーワッシャー フィックスド 』というものです。
 サバイバルナイフ、刃渡り20cm……税抜4,145円……

 もう一つは、ノンブランドの、アメリカンハンター、刃渡り28.5cm、超大型ナイフです。
 税抜 3,982円……

「二つとも新品です、父が使っていたものではありませんので、売ってもいいかなと……」 

 『鑑定』してみると、22デナリウスぐらい……

「俺が買うなら20デナリウスぐらいかな……」
「買ってくれるのですか?」
「刃物屋にいけば、もう少し高く売れると思うぞ」

「構いません、どちらにしろお金に換えなくてはなりませんし!」
「そうか……なら21デナリウス、支払おう」

「支払いと引き渡しは、リンドの街についた時でいいか?」
「構いません」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり

柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日―― 東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。 中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。 彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。 無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。 政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。 「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」 ただ、一人を除いて―― これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、 たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

勇者のハーレムパーティー抜けさせてもらいます!〜やけになってワンナイトしたら溺愛されました〜

犬の下僕
恋愛
勇者に裏切られた主人公がワンナイトしたら溺愛される話です。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...