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第十五章 起動幽子
カタカムナ
しおりを挟むカタカムナ文字……神の意志の伝達手段、完全に理解するには意訳が必要です。
心の持ちようで、どのようにでもとれるのです。
でも、何故カタカムナなのか……私は『天之御中主(あめのみなかぬし)』様は、この言語を使っただけと思いました……
造化三神、この三柱の神様たちには、言葉などは不要と思われます。
私の為に、この言語を流用したのでしょう……
『天之御中主(あめのみなかぬし)』様は、無駄なことなどされないはず、すべてが必要なこと……
この出来事一切合財が、意味あることなのでしょうね。
よく考えれば、この世界はどうしてできたのか……
私たちのすべての記憶、記録は、幽子に封じ込められています。
アスラ族は宇宙を渡る時、この幽子の構成データーを呼び出す起動幽子を作り、幽子だけで宇宙を渡り、起動幽子を自動起動させ、幽子を再構成し、その宇宙の物質を使い、幽子のデーターより物質を再構成します……
もし宇宙を渡る時、起動幽子が次元の狭間にこぼれたら……マレーネさんでは、絶対にありえないことですが……
ん……カタカムナ文字は誰が使っていたの……
『天之御中主(あめのみなかぬし)』様がお使いになるほどの言語……
アスラ族並みに、進化した種族ではないでしょうか……
カタカムナ……神の言語ではなく……実在する世界……神により身近な種族の世界……
遙かな太古より、三千世界に君臨するアスラ族……そのアスラ族並みの種族がいれば、何らかの痕跡があるはず……
私の能力をもってすれば、かならず感知するはずなのですが、そんな種族は存在しなかった……
……少なくとも物質の世界には……
「ご主人様……そろそろお食事をとられなくては……」
ルイーズ・ドルレアンさんが、いつの間にか側にいます。
「あっ、いま何時ですか?」
「四時前です」
そういえば、朝から何も食べてなかったですね……
「ルイーズさん、観光へは行かなかったのですか?」
「はい、皆さま、どなたも外へ出られていません」
「なぜ?」
「ご主人様がお疲れのようでしたので……私たちはご主人様にお仕えする女奴隷……皆さん、ご主人様のお疲れを癒そうと思いまして」
……皆さん……ありがとう……
そう、私はこの方たちの為に、力を尽くしているのですよ……この私を思ってくれるこの方たちを……
ごたごた考えても始まらないか……
『天之御中主(あめのみなかぬし)』様は底知れぬ存在、その方が今回のシナリオ・ライター、完璧のはずです……
『楽な道』、喜び歓喜しながら進めばいいのですよ。
正しい大通りを堂々とね。
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