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第二十九章 開戦決意
01 再会
しおりを挟む久々にアリスさんと愛を交わした。
朝、折角、お風呂にはいったのに、またお風呂に入らなくてはなりません。
「さあアリスさん、シャワーへいきますか。」
「お姉さま、もっともっと愛して……」
アリスさんは寝ぼけています、でもその呟きには赤面します。
そもそもアリスさんは十四歳の身体で、年齢が固定されている有機体アンドロイド、愛を交わすなんて、ロリっ気がないとできない相談、このまま私も変態になるのでしょうね。
このままいくと、アンさんの誘惑にも負けそうです。
アナスタシアさんがアンさんに、変なことばかり教えています。
周囲の者は、アンさんは私の所有物で、当然と思っていますし……
次の日、私はキリーの町へ行きました。
カルシュの二人の公館長と、学園長に来ていただきました。
「学園長さんお久しぶりですね、御苦労さまでした。」
「ヴィーナス先生、いや黒の巫女様にあらせられては……」
「学園長さん、舌を噛みますからヴィーナスでよいですよ。」
「お二人もご無事で何よりです、大変でしたでしょう。」
話をしているうちに、ガルダ草原の決戦の様子がわかってきました。
聞いているうちに、彼らの秘密兵器があらわになってきました。
「お二人とも今の話はゆゆしきことです、あとでじっくりと聴かせてもらいます。」
「とりあえずは報告書をまとめてください。」
「さて学園長さん、私の教え子はどうしています?」
この後、教え子のことを詳しく教えていただきました。
「もうこの子たちには、帰る所はないのですか?」
「悲しいことですがその通りです、実はカルシュが降伏した時、町の人々は抵抗をしようとしました。」
「私はその時、これは危ないと思い、脱出を図りました。」
「多くの生徒は父兄がいますので、この時点で女子部にいたのは、帰る所のない今回の生徒たちだけでした。」
「せめてこの生徒たちだけでもと思い、その時ヴィーナス様が、なにかあればジャバ王国公館を訪ねなさいと、云っていたのを思い出しました。」
「藁をも掴む思いで公館長に相談したところ、教団領公館と脱出するので、一緒に行きましょうと云って下さりました。」
「ヴィーナス様、お願いです、生徒たちのためにお力になってください。」
私は教え子さんたちに会いに行きました。
「ヴィーナス先生!」
皆さん抱きついてきます、中にはアンさんと同級生もいます。
私の大事な教え子さんたちです、本当に良かった。
「皆さん、お食事はしましたか?」
「食べました、でももっと食べられます。」
私は笑ってしまいました、若いって素晴らしいことです。
「ここまで来た以上は、皆さんのことは先生にドーンと任せなさい、先生はこの町では顔役なのですよ。」
「本当ですか?でも先生は云っていましたね、働かざるものは食うべからずと、だから私たちも働きます。」
そんなこといったような、いわないような……
「そうですね、ならこの町にある館に勤めますか、少し給料は安いですが。」
教え子の最年長の子が、代表して聞いてきました。
「お願いできるでしょうか?」
「任せなさい、館の管理人とは親しい仲です。すぐに話をしてきましょう、待っていてください。」
私はダッシュでマリーさんのもとへ走りました。
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