もてない男の異世界ハーレム奮闘記

ミスター愛妻

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第十三章 家族円満 商売繁盛

土木工事で二千年

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 ……落ち着いたようだな、この世界の住み心地はどうかな?……
 久しぶりに神様の声を聞きました。
 お疲れで熟睡中の夢の中です。

 ……可愛い奥さんたちと、仲良く過ごせております……
 ……可愛いとはいいがたいと思うが……仲良く過ごせているなら喜ばしい事である……

 ……御用でしょうか?……
 ……話が早くて助かる、汝が初めて転移した場所を覚えておるか?……
 ……覚えております……

 ……あの辺りを、地下10メートルほどのクレーター状の大穴を掘ってくれ……
 ……掘削した土は周りに積み上げてくれればいい……

 収納で何とか出来ると思いますが、なぜ?
 そんな疑問が頭をかすめますと、

 ……還らずの荒野の魔物が増えつつあるのだ、あれらは人の悪意が凝固した物でな、植物のような魔物なのだ……
 ……常は夜に目覚めて、貯め込んだ悪意を具現化させるのだ……しかも冷気を吐き出す……
 ……本体は動けないが、具現化した悪意は動ける……限界を超えると、悪意は本体を離れ人を喰らう悪鬼となる……しかも冷気を吐き出す……

 指示された場所を掘削すると、地下から溶岩が湧き出でて、溶岩湖が現れるらしいのです。
 その溶岩には特殊な生物がすんでおり、地表に出ると孵化して、餌を求めて飛び回るらしいのです。

 こいつは悪意を具現化させる、植物魔物が好物らしいのですが、腹いっぱいになったら、溶岩湖に戻って産卵するようです。
 そして産卵して命が終わるのです、産卵しなくても三日で死にます。

 植物魔物は還らずの荒野固有のもので、よそでは本体は速攻で枯れるそうです。
 上手くできていますが、問題は溶岩湖が2,000年周期で固まってしまう事です。
 
 溶岩湖が固まって100年余り、植物魔物がのさばり、悪意を取り込み続けて、そろそろまずい状況らしいのです。

 翌日、ヒロさんは朝から一日がかりで土木工事をしていました。
 でっかい穴を掘ると、地震?

 ドンと噴火したのです……規模は極小ですよ。

 噴火はすぐに収まり、溶岩湖が目の前に出来ています。

 ……凄い……地獄のようですね……火山性のガスが漂い始めている……
 溶岩湖から、蚊柱が立ち上がり四方へ消えていきます……

 メールが届きました。

 無事に終わったそうです。

 まあ、それでも、人の悪意がなくならない以上、還らずの荒野には植物魔物の根がしぶとく残っており、悪意を具現化させて、夜に徘徊させるようです。

 これで、あと2,000年ほどは大丈夫?でしょうね♪
 私、この為に呼ばれたのでしょうかね♪

 メールの最後に……

 えっ、ご褒美を下さるの♪

 100均最大手のメーカーの商品について、1,000円まで、いくらでも取り寄せられるようになったのです。
 そして私の無制限枠の上限が125円までとなったのです。
 嬉しいと云えば嬉しいのですが、なんとも微妙な……せめて150円ぐらいに……

 えっ、130円で我慢しろ?言ってみるものですね♪
 このおかげで無償枠も少しばかり変わったのです♪
 101円から250円までが、131円から280円になりました♪

 さらに2,000円まで商品の有償お取り寄せ枠の上限が2,500円になりました♪。

 ちなみに奥さんたちもご褒美があり、無制限の枠が50円から65円になり、無償枠として100円の商品を限度に、一日合計1,000円まで取り寄せられるようにしてくださったのですが……
 この65円を頑張って交渉して切り上げて70円を勝ち取ったのです♪
 代わりに奥さんたちの宅配冷凍弁当は、取り寄せられなくなったのです。

 案外に神様、吝い?
 いや、そんなことはありませんね、物凄く厚遇していただいてますよ♪ 

 ヴァルベック辺境伯家の年収は、240万ランドとして、年収1.68億円……
 税金を除いてですよ♪

 王国伯爵家の下ぐらいの収入らしいのですが、養うのは私を含めてたかだか十三名、しかも食費はほとんどかかりません。
 実はかなり裕福なのですね……でも由緒正しい貧乏貴族との評判に甘えているヴァルベック辺境伯家です。

 私は130円までの商品が無制限。
 131円から280円まで商品は毎日50個。
 100均最大手メーカーの商品、1,000円まで無制限。
 350円までの宅配冷凍弁当、メーカーは、●シケイ(シンプルミール)、●ルーナグルメ、●タミの三社に限り私は無制限。
 2,500円まで商品の有償お取り寄せ枠、収納のお取り寄せ口座の金額内。

 妻と愛人さんの『お取り寄せ』は70円までの商品が無制限。
 100円の商品を限度に、一日合計1,000円まで取り寄せられる。

 私以外にも、十二名の妻と愛人さんにも、お力を授けていただいているのです! 

 もうすぐこの世界に来てから一年を過ぎ、そろそろ夏が終わりそうです……

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