もてない男の異世界ハーレム奮闘記

ミスター愛妻

文字の大きさ
上 下
75 / 102
第十一章 私、色事師ではないのよ!

第二夫人のご実家

しおりを挟む

「そういえばエバさん、皆さんに婦人用の物、説明していただけましたか?」
「はい♪まさかこの世界で、生理用品が手に入るとは思いもしませんでした♪」

「私、その手の物はわかりませんので、なにか必要なものは云ってくださいね、250円までなら50個まで取り寄せられますのでね」
「なら、お言葉に甘えて、サニタリーショーツなどをお願いできませんか?100円のもので構いません」

 いわれるままに大量に取り寄せました……どうやら消耗品感覚のようなのですね……

 これね、エバさんの強いお勧めで、卸すことになったのですね……
 婦人用のショーツなどもね……あまり派手には卸しませんが、良く売れるのですね……

 この間、王国と帝国の後宮にシューズを卸したのですね……200円の『EVAシューズ』……メイドさん達の室内シューズに採用されたのです……
 23、25、27センチ……さすがに女官さん用ですので、全て白です。

 これ、好評なのですよ…… 
 代金前払いで受ける訳で、何の問題もありませんが、貴族にしか売らないことになっています。
 私は3ランドで卸し、商会は5ランドで納入します。
 ただ王家と皇家、王国のドロア侯爵家には3ランドで納入してもらっています。

 最初の美容品と石鹸以外にも、色々とね、この世界で売れそうな商品をリストアップ……
 すると、第一に『マッチ』、次に『鉛筆』と『ノート』……
 これらは一般にも売ることになりました。
 卸値が2ランド、一日平均で約200ランドぐらい……年間73,000ランド……
 税金を引かれて65,700ランド……

 銀鉱石の採掘で、年43万6千ランド。
 砂金収入での税金支出の残り、年4,775ランド。
 商品の卸が151万2千ランド+6万5千7百ランド。

 年間201.8475万ランド、まあ201万ランドとして、年収1.407憶円……
 ヴァルベック辺境伯家の財政はさらに少しばかり改善♪

 200万ランドあたりが、平均的な王国子爵家の人件費を除いた税抜き収入……
 一体、他の辺境伯家の収入って、どれぐらいなのでしょうね……
 えっ、400万ランド?

 とにかく少しは余裕が出来ました、おかしくない程度の生活は出来そうですね。
 
 ヴァルベック辺境伯家の者は基本的には外出しません、メイドさんが買い出しに行くだけですが、マガタ商会が馬車を一台派遣してくれるのです。
 朝、10時にやって来て、6時に帰ります。
 派遣の料金は商品とバーターです、その商品とは砂糖です。
 高いか安いかわかりませんが、お帰りの時に5キロ、1キロ袋を5袋渡す契約です。

 まあ、レンタル馬車ですが、男爵家ぐらいは大体レンタルらしいのですね。
 マガタ商会はレンタル馬車も取り扱っているようです。

 このため、マガタ商会がささやかな馬車置き場を作ってくれました。
 本来はこちらが用意するらしいのですが、商品の搬出の時に使用するということで作ってくれたのです。

 マーガレットさんの里帰りの時、辻馬車でしたが、初めてヴァルベック辺境伯家として、この馬車をつかいました。
 ドロア侯爵夫人が喜んだそうで、侯爵も顔が緩んだとか、手土産にコショウを送りました。
 砂糖もつけましたね。

 この後、ドロア侯爵夫人は良く来られるし、マーガレットさんもよく里帰りをされます。
 最低限の貴族の体面を保って、マーガレットさんが実家に戻られるので、ドロア侯爵家としても、ヴァルベック辺境伯家とつきあうことが出来るようになったのでしょうね。

「ヒロ様、実家に顔を出しますが、すこし我儘を聞いてくれませんか?」
「いいですよ、マーガレットさんが珍しいですね」

「今日は内輪のパーティーなのです、長く勤めてくれたメイド長が退職するのです、かなり目が薄くなり、息子さんの世話になるらしいのですが、ヒロ様に見て頂きたいのです」
「私が侯爵家にお邪魔して、迷惑ではありませんか?」

「もうドロア侯爵家は、ヴァルベック辺境伯家と親戚づきあい、お父様はそのようにおっしゃられています」
「それなら、ご挨拶もしたいし、伺いましょう」

 伺うに当たり、手土産を用意しようとしたのですが、支度金を支払っている以上、仰々しいものはいけないらしく、内輪のパーティーへの差し入れぐらいでよいとことです。

 腰の軽いヒロさん、お気楽にドロア侯爵家を訪れ、丁寧に侯爵様にご挨拶、メイド長を治療し、内輪のパーティーへの差し入れとして、菓子パンを大量に提供していました。
 『サンドロール』というシリーズのコッペパン、色々な種類の菓子パンです。

 大うけでしたね、以来マーガレットさんの里帰りの時は、この菓子パンをお土産に渡しています。
 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...