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第十一章 私、色事師ではないのよ!
第二夫人のご実家
しおりを挟む「そういえばエバさん、皆さんに婦人用の物、説明していただけましたか?」
「はい♪まさかこの世界で、生理用品が手に入るとは思いもしませんでした♪」
「私、その手の物はわかりませんので、なにか必要なものは云ってくださいね、250円までなら50個まで取り寄せられますのでね」
「なら、お言葉に甘えて、サニタリーショーツなどをお願いできませんか?100円のもので構いません」
いわれるままに大量に取り寄せました……どうやら消耗品感覚のようなのですね……
これね、エバさんの強いお勧めで、卸すことになったのですね……
婦人用のショーツなどもね……あまり派手には卸しませんが、良く売れるのですね……
この間、王国と帝国の後宮にシューズを卸したのですね……200円の『EVAシューズ』……メイドさん達の室内シューズに採用されたのです……
23、25、27センチ……さすがに女官さん用ですので、全て白です。
これ、好評なのですよ……
代金前払いで受ける訳で、何の問題もありませんが、貴族にしか売らないことになっています。
私は3ランドで卸し、商会は5ランドで納入します。
ただ王家と皇家、王国のドロア侯爵家には3ランドで納入してもらっています。
最初の美容品と石鹸以外にも、色々とね、この世界で売れそうな商品をリストアップ……
すると、第一に『マッチ』、次に『鉛筆』と『ノート』……
これらは一般にも売ることになりました。
卸値が2ランド、一日平均で約200ランドぐらい……年間73,000ランド……
税金を引かれて65,700ランド……
銀鉱石の採掘で、年43万6千ランド。
砂金収入での税金支出の残り、年4,775ランド。
商品の卸が151万2千ランド+6万5千7百ランド。
年間201.8475万ランド、まあ201万ランドとして、年収1.407憶円……
ヴァルベック辺境伯家の財政はさらに少しばかり改善♪
200万ランドあたりが、平均的な王国子爵家の人件費を除いた税抜き収入……
一体、他の辺境伯家の収入って、どれぐらいなのでしょうね……
えっ、400万ランド?
とにかく少しは余裕が出来ました、おかしくない程度の生活は出来そうですね。
ヴァルベック辺境伯家の者は基本的には外出しません、メイドさんが買い出しに行くだけですが、マガタ商会が馬車を一台派遣してくれるのです。
朝、10時にやって来て、6時に帰ります。
派遣の料金は商品とバーターです、その商品とは砂糖です。
高いか安いかわかりませんが、お帰りの時に5キロ、1キロ袋を5袋渡す契約です。
まあ、レンタル馬車ですが、男爵家ぐらいは大体レンタルらしいのですね。
マガタ商会はレンタル馬車も取り扱っているようです。
このため、マガタ商会がささやかな馬車置き場を作ってくれました。
本来はこちらが用意するらしいのですが、商品の搬出の時に使用するということで作ってくれたのです。
マーガレットさんの里帰りの時、辻馬車でしたが、初めてヴァルベック辺境伯家として、この馬車をつかいました。
ドロア侯爵夫人が喜んだそうで、侯爵も顔が緩んだとか、手土産にコショウを送りました。
砂糖もつけましたね。
この後、ドロア侯爵夫人は良く来られるし、マーガレットさんもよく里帰りをされます。
最低限の貴族の体面を保って、マーガレットさんが実家に戻られるので、ドロア侯爵家としても、ヴァルベック辺境伯家とつきあうことが出来るようになったのでしょうね。
「ヒロ様、実家に顔を出しますが、すこし我儘を聞いてくれませんか?」
「いいですよ、マーガレットさんが珍しいですね」
「今日は内輪のパーティーなのです、長く勤めてくれたメイド長が退職するのです、かなり目が薄くなり、息子さんの世話になるらしいのですが、ヒロ様に見て頂きたいのです」
「私が侯爵家にお邪魔して、迷惑ではありませんか?」
「もうドロア侯爵家は、ヴァルベック辺境伯家と親戚づきあい、お父様はそのようにおっしゃられています」
「それなら、ご挨拶もしたいし、伺いましょう」
伺うに当たり、手土産を用意しようとしたのですが、支度金を支払っている以上、仰々しいものはいけないらしく、内輪のパーティーへの差し入れぐらいでよいとことです。
腰の軽いヒロさん、お気楽にドロア侯爵家を訪れ、丁寧に侯爵様にご挨拶、メイド長を治療し、内輪のパーティーへの差し入れとして、菓子パンを大量に提供していました。
『サンドロール』というシリーズのコッペパン、色々な種類の菓子パンです。
大うけでしたね、以来マーガレットさんの里帰りの時は、この菓子パンをお土産に渡しています。
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