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第十章 帝国の花嫁たち
お義母様方の憩いの場所
しおりを挟む「ところで婿殿は?」
「お母様が席を外させたのではありませんか」
クレアさんが答えています。
皇妃様が、
「新妻候補の顔をチラッと見ただけで、申し訳ないけど、女の本音なんて婿殿には聞かせたくないでしょう?」
エバさんが、
「そうですね、ヒロ様には女の打算なんて耳に入れたくありません、意外に純粋な所がありますから」
レイアさんが、
「旦那様は、温泉に入っておられると思います」
クレアさんが、
「多分拗ねておられるのでしょうね、可愛いところがおありですからね♪私たちの旦那様は♪」
「お昼を過ぎたようですが、食事にしましょう、レイアさん、ヒロ様を呼んできてください」
「皇妃様、お母様、お時間がおありなら、大した食事も出せませんが、食べていかれませんか?」
「ここで?それとも『部屋』で?」
「やはり『部屋』の方がよろしいかと、どのみち、送っていきますから」
「じゃあ、あの温泉にも入っていこうかしら♪」
「皇妃様、ご一緒に入らない♪」
「勿論♪ねえ、定期的にここでお会いしない♪」
「いいですわね♪週に一度ぐらいなら、スケジュールを調整出来るわ♪」
「大変ね、第一夫人は?わたしなんか2番目だから、かなり自由なのよ♪」
なぜか勝手に決めているゴッドマザーたちのようです……
「人数が増えたら、あの部屋では狭いわね♪」
「そうね、こればっかりはね……」
エバさんが皇妃様に向かって、
「お母様、温泉は構わないでしょうが、湯あみ着はもっておられますか?いくら何でも、ヒロ様の前で裸で入られるのは……」
「バスタオル、貸していただけない?それを纏って入りますから」
エルザさんとフリーザさんは、まだエッチをしていないので、カリス姉妹が手助けしています。
その後、レイアさんがヒロさんを呼びに行きました。
「ここは……」
「詳しくはヒロ様に聞いてね」
そこに撥ねられていたヒロさんが……
「ヒロ様、この二人を娶ってくださいね、私どもは了承しましたわ、綺麗な方ですね」
「先ほど顔を見ましたが、ヒロ・ミウラ・ヴァルベックです、お二人は帝国の方ですから、ヒロ・ミウラ・ナーエというべきでしょうか?」
「ヒロ様、お昼にしませんか?」
「いいけど、少し遅くなったね、ちょうど皆さん、ここにお揃いなので、直ぐに食べられるものにしましょう」
「第二王妃様と皇妃様は、質素な物で申し訳ありません……」
「いいのよ、私たちも姑として、娘がどのような食事をしているか知りたいわ」
「それからね、私たちには隠すことはないのよ、目の前で取り寄せてもね♪」
クレアさんの決定で、お昼は『●ルーナグルメ』、一番お得なコースをチョイスして税抜きなら350円で収まるのです♪
おかずは多めの一品、全部で45種類の中から選択、ご飯とお汁などは、こちらで用意するわけです。
「皆さん、今日は『きのこハンバーグ』にします♪」
「主食はパン、『フランスパンの耳 プレーン』をお願いします」
「スープは『粉末のコーン ポタージュ』、温めなどは各自でお願いします」
301号室で全員は狭いので、私と皇妃様、第二王妃様、メイドのカリス三姉妹……
302号室に六人の奥様達……
エルザさんとフリーザさんとの分も私が出し、シュネさんにもって行ってもらいました。
勿論、二人のゴッドマザーの分も私が取り寄せています。
「大したものではありませんが、平生はこのような食事をしております」
「十分よ♪ではいただきますよ♪」
皇妃様、ものおじしませんね。
「ところで私たちとヒロさんのパンが違うようだけど?」
第二王妃様、きずかれたのですね。
「私たちのパンはパンの耳なのです、お二人のパンは食卓ロールパンです、さすがにお二人にパンの耳はお出しできません」
「私、そのパンの耳に興味があるわ、食べてみたいわね」
皇妃様が云えば第二王妃様も、
「私も食べてみたいわ、二人で半分ずつ食べるから、一袋出しなさいな♪」
このランチ、結構お気に召したようですよ。
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