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第九章 皇女降嫁の裏側で
裸のお付き合い?
しおりを挟む「皆、お疲れさんでした、明日は国王陛下御夫妻と、皇帝陛下御夫妻の会談があります、クレアさんとエバさんは1時にお迎えをお願いします」
「明日は、温泉には入れないかもしれません、これからエバさんの歓迎の意味を込めて、皆で温泉に行きませんか?」
「宿の夕食はいかがしますか?」
「まあ、いただいてから温泉ですね」
豪華なわりに、味付けが塩だけの料理、飽きましたね。
「コショウぐらいあるでしょうに……カニンガム商会を通じて、かなり有力者にばらまいたのに!」
「えっ、コショウ?」
エバさんが驚いたようです。
「コショウぐらいあるのでしょう?」
「とても希少で、あまり使われませんよ、王国ではどうなのかは知りませんが、帝国ではめったに使いません」
クレアさんが、
「王国でも同様ですよ、コショウはほんの少し使うだけです、大体料理の調味料は塩とバターですね」
ヒロさんが、
「味付けが単調なのはしんどいですね……よくエバさん、我慢できますね」
「私はこの世界に生まれ育ちましたので……」
このエバさんの言葉に、クレアさんが、
「『この世界に生まれ育ち』とは、どういう意味でしょうか?」
「クレアさん、エバさんは私と同じ世界の、同じ国の記憶を持っておられるようなのです」
「エバさん、私は男ですので、生理用品とか女性の下着とか、そのあたりのことについては、詳しくないのです、皆さんへの説明などはお任せします」
「緊急なのは100均の化粧品です、幾つか取り寄せ、商売をする手筈なのですが、説明はウェブの説明でしたからね」
「100均の化粧品ですか?あまり使ったことはないのですが、男性のヒロ様よりはましでしょうね♪」
「とにかく、『部屋』に行きませんか?エバさんはまだ詳しく『部屋』は見ておられないのでしょう?そこで詳しい話をしましょう」
いま、夜の7時、暗いけど温泉なんてのもね♪いいでしょう♪
皆さんは『部屋』と呼んでおられますが、私とクレアさんにとっては『空飛ぶ家』なのです。
二人で、仲良く還らずの荒野を抜けたのですからね……
その『空飛ぶ家』に四人目の妻がやってきたのです。
「えっ♪ここは、日本のマンションでは♪流しにガスコンロ♪冷蔵庫もある♪」
「バスもトイレも♪ウォシュレットではないですか♪」
301号室ではしゃいでいるエバさんです。
ライアさんが、
「ヒロ様、部屋割りですが、404をエバ奥様の個室にされてはいかがですか?」
「貴女達はどうするつもりなのですか?」
「私どもは今のまま三人部屋で構いません、姉妹ですから」
クレアさんが、
「ヒロ様、とりあえずは、エバさんの個室を見に行きませんか?」
「そうですね、とりあえず404を見にいきましょう」
401~408からの部屋は専有面積が11m2でバストイレ一体のユニットが一つ、とても小さい台所、冷蔵庫も設置してあります。
居間は5帖ぐらいで、ベッドも机組み込みのベッドが設置してあります。
「家具も完備しているのですね♪」
「学生さんに貸す部屋のようですね、全部同じですよ」
「303は今まで通り、カリス姉妹の部屋、私は302に移ります、301は実家の応接室の荷物がありますので、それを出しましょう」
今までの部屋の荷物は収納、実家にあった応接セットを設置しました。
絨毯とかもね……
「あっっっ、死んだ両親を思い出す……」
思わずつぶやいた一言でしたが……
「ヒロ様……」
「気にしないでくれ、心残りはないのだ……」
「とにかく、温泉に入らないか?明日は偉い方々の為に遠慮することになるだろうから」
で、七人の女たちはパパっと服を脱ぎ、玄関をあけっぴろげにして、湯船にね♪
玄関灯と廊下の明かりで、温泉が照らされております。
私も裸になって、最後に仁王立ちで玄関に……
「まあ、ヒロ様ったら♪ご立派なモノですこと♪」
女たちが囃してくれました。
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