もてない男の異世界ハーレム奮闘記

ミスター愛妻

文字の大きさ
上 下
61 / 102
第九章 皇女降嫁の裏側で

裸のお付き合い?

しおりを挟む

「皆、お疲れさんでした、明日は国王陛下御夫妻と、皇帝陛下御夫妻の会談があります、クレアさんとエバさんは1時にお迎えをお願いします」

「明日は、温泉には入れないかもしれません、これからエバさんの歓迎の意味を込めて、皆で温泉に行きませんか?」

「宿の夕食はいかがしますか?」
「まあ、いただいてから温泉ですね」

 豪華なわりに、味付けが塩だけの料理、飽きましたね。

「コショウぐらいあるでしょうに……カニンガム商会を通じて、かなり有力者にばらまいたのに!」

「えっ、コショウ?」
 エバさんが驚いたようです。

「コショウぐらいあるのでしょう?」
「とても希少で、あまり使われませんよ、王国ではどうなのかは知りませんが、帝国ではめったに使いません」

 クレアさんが、
「王国でも同様ですよ、コショウはほんの少し使うだけです、大体料理の調味料は塩とバターですね」

 ヒロさんが、
「味付けが単調なのはしんどいですね……よくエバさん、我慢できますね」
「私はこの世界に生まれ育ちましたので……」

 このエバさんの言葉に、クレアさんが、

「『この世界に生まれ育ち』とは、どういう意味でしょうか?」

「クレアさん、エバさんは私と同じ世界の、同じ国の記憶を持っておられるようなのです」
「エバさん、私は男ですので、生理用品とか女性の下着とか、そのあたりのことについては、詳しくないのです、皆さんへの説明などはお任せします」
「緊急なのは100均の化粧品です、幾つか取り寄せ、商売をする手筈なのですが、説明はウェブの説明でしたからね」

「100均の化粧品ですか?あまり使ったことはないのですが、男性のヒロ様よりはましでしょうね♪」  

「とにかく、『部屋』に行きませんか?エバさんはまだ詳しく『部屋』は見ておられないのでしょう?そこで詳しい話をしましょう」

 いま、夜の7時、暗いけど温泉なんてのもね♪いいでしょう♪

 皆さんは『部屋』と呼んでおられますが、私とクレアさんにとっては『空飛ぶ家』なのです。
 二人で、仲良く還らずの荒野を抜けたのですからね……

 その『空飛ぶ家』に四人目の妻がやってきたのです。

「えっ♪ここは、日本のマンションでは♪流しにガスコンロ♪冷蔵庫もある♪」
「バスもトイレも♪ウォシュレットではないですか♪」

 301号室ではしゃいでいるエバさんです。

 ライアさんが、
「ヒロ様、部屋割りですが、404をエバ奥様の個室にされてはいかがですか?」

「貴女達はどうするつもりなのですか?」
「私どもは今のまま三人部屋で構いません、姉妹ですから」

 クレアさんが、
「ヒロ様、とりあえずは、エバさんの個室を見に行きませんか?」 
「そうですね、とりあえず404を見にいきましょう」

 401~408からの部屋は専有面積が11m2でバストイレ一体のユニットが一つ、とても小さい台所、冷蔵庫も設置してあります。
 居間は5帖ぐらいで、ベッドも机組み込みのベッドが設置してあります。

「家具も完備しているのですね♪」
「学生さんに貸す部屋のようですね、全部同じですよ」

「303は今まで通り、カリス姉妹の部屋、私は302に移ります、301は実家の応接室の荷物がありますので、それを出しましょう」

 今までの部屋の荷物は収納、実家にあった応接セットを設置しました。
 絨毯とかもね……

「あっっっ、死んだ両親を思い出す……」

 思わずつぶやいた一言でしたが……

「ヒロ様……」

「気にしないでくれ、心残りはないのだ……」

「とにかく、温泉に入らないか?明日は偉い方々の為に遠慮することになるだろうから」

 で、七人の女たちはパパっと服を脱ぎ、玄関をあけっぴろげにして、湯船にね♪
 玄関灯と廊下の明かりで、温泉が照らされております。

 私も裸になって、最後に仁王立ちで玄関に……

「まあ、ヒロ様ったら♪ご立派なモノですこと♪」
 女たちが囃してくれました。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...