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第八章 帝国嫁取り旅行
カリス三姉妹の誘惑
しおりを挟む帝国領を馬車は進んでいます。
王都リンデンハイムと帝都オルデンブルグの間は、一応広い道が通っていますが、お世辞にも整備されているとはいえません。
凸凹で、お尻の痛いこと……
奥さん達、交代で『部屋』に戻り休憩されています。
風景を愛でるのではないのですか!
羊とか山羊とかがいっぱいいます、帝国って遊牧系なのですかね……
小さな村々を通り抜け、いくつかの川を渡り、帝都オルデンブルグへ到着したのは9日目の昼頃でした。
カニンガム商会が用意してくれた宿に逗留したのはいいのですが、帝国親衛兵団が厳重に警備、何処へも行けません……
「えらい警備ですが、外へは出られないのですか?」
「何かあっては困りますので、外出はお控えください、この館内ならご自由にされて構いません」
「やれやれ、軟禁ですか」
「いえ、警備です」
「そうそう、辺境伯様が用意してくださった有力者への贈答品、よく効きましたぞ、今後、当商会でも取り扱いをお願いします」
贈答品って、コショウなのですね♪
金と同等とはいきませんが、一袋28グラム90円のブラックペッパー、つまり1グラム、3.21円ですが、こちらではブラックペッパーは1グラム5ランドが相場らしいのです……
つまり銀と同等なのです。
一袋140ランド……つまり9,800円!
それを1人当たり35袋……
このほか、ホワイトペッパー、一袋22グラムですが、これも35袋……
二つ合わせて1750グラム……を贈ったのですね。
コショウぐらいで、と、思ったのですが、相場ではめったに買えないのがコショウらしく、いたく喜ばれたとか……
お肉中心の食生活ですからね……
明日、朝の10時に宮殿に皇帝陛下に拝謁、そこで例の水晶を献上、ナーエ男爵領の売却をお願いするわけですね。
ここまでは決まっていますが、あとは皇帝陛下の胸三寸らしいのです。
なにかあったら『部屋』に逃げ込むつもりなのです。
献上する水晶を取って来ましょうね♪
黄水晶、その中でも鮮やかな黄色のカナリーシトリンと言われる物にするつもりです。
あれ、『楽園温泉』に愛人メイド?のカリスの三姉妹がいますよ?
おや、缶チューハイなんて飲んでいますね……
「そのチューハイ、取り寄せられたのですか?」
と聞きますと、ライアさんが、
「はい♪リストの中にありました♪」
350ml缶ですよ!
慌ててリストを見てみると、しっかり登録されていました。
賞味期限直前のレモンチューハイです。
2種類ありましたね……度数5パーセントと7パーセントのものです……
「凄い♪よく見つけましたね♪」
三人ともお肌が赤いのですが、それは温泉のせい?
よく見ると、空き缶が湯船の縁に……
「すいません、後で捨てようかと……ウィ……」
ライアさんが謝ってくれますが、7パーセントといえどね、かなり飲まれているようですよ。
「飲み過ぎはいけませんよ、湯船で飲むと酔いが早いですからね」
シュネさんとレイアさんはとみれば、これはもう遅い……
チューハイで酔っぱらえば二日酔いが酷いのですが、これは明日は無理?
お酒の飲み方を、勉強してください、授業料、きっと高くつきますよ♪
「ご主人様♪シュネはいつも待っているのです♪」
「はいはい、分かっております」
「だからね♪ここでね♪して♪」
「ずるい、シュネ姉様、レイアだって、こんななのよ♪」
これ、足なんて開かないの!丸見えではないですか!
「私だって!」
シュネさんが並んでですね、見せてくれるのですが……
シュネお姉さんは自分で……
「シュネ!」
ライアさんが一応は叱責していますが……結局三人を順番に……
「悪いメイドたちだ、陛下が仕込んだのか?」
ライアさんが、
「私どもの初めてを奪ったのは陛下ですが、仕込んだのはご主人様ですよ♪」
「私どもはご主人様の愛玩メイドです、ご主人様のご命令ならなんだってします♪」
シュネさんが、
「お姉様のおっしゃる通り、どんなはしたない事でもやって見せます、全てです♪」
レイアさんが、
「ご主人様♪私、ご主人様なら、こんなことだってお見せします、ご覧くださいね♪」
その……そのままの姿勢でですね……手が大事な所に……
16歳が見せてくれました……
この後、シュネさんもライアさんも……
三姉妹並んで、私の名前を連呼しながら、自ら慰めるものですから……
タガが外れましたね……
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