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第七章 愛人メイド三姉妹
投資マンション
しおりを挟む皆でベランダドアを見に行くと、確かに302、303、304、と401~408、501、502と表示されているスイッチがあります……試しに302を押して、ドアを開けると、同じベランダドアから、同じ間取りの別の部屋に入っています……
でも、玄関ドアはありません……残りの部屋はベランダドアからしか行けないようなのです。
ちなみに302のベランダドアのスイッチは、302がありません。
スイッチを押さずに開けると、ベランダに出るようです……
ベランダ側からは必ず、その部屋に入るようです、芸が細かいです……
このベランダ、手すりのところで空間が違うようなのです……窓と一緒で切り離されているようです。
景色は見えるのですよ♪
まあ、いつもの温泉の景色が見えるように、最後の登録はここにしているのです。
302は私の部屋と同じ、家具も全て同じ、階段付きのロフトベッドや一人用の家電などもそろっています。
ただ寝具や鍋釜はありません、食器もね。
303と304はいささか趣が違っていました。
まずベッドが三段ベッド、床にはカーペットが敷かれていて、こたつテーブルが一つ……
二口のガスコンロとミニ冷蔵庫など……
三段ベッドの最下段には、組み立て前の三段ボックスの箱が、四つおいてありました。
「こちらは三人部屋なのですね♪」
「二人で使うようになっていると思いますね、一番下は荷物置き場のつもりなのでは……」
でも、よく考えたら玄関ドアがないのですね……でもドアの踏み込み?の向こうに壁があり、半帖ほどの空間になっています。
収納ラックをここに積み上げればいいわけです。
横置きで四つ積み重ねても170センチほど……
「お風呂もトイレもあるのですね♪」
401~408からの部屋は専有面積が11m2でバストイレ一体のユニットが一つ、とても小さい台所、冷蔵庫も設置してあります。
どうやら学生を相手に貸していたようで、居間は5帖ぐらいの広さです。
ベッドも机組み込みのベッドが設置してあります。
501と502は専有面積が45m2ほどのワンルームでした。
ここは組み立て式の家具が、箱のまま置いてありました。
「これからは夜はこちらで過ごしましょう♪」
「明日には部屋割りして、私物はこちらに移しましょう♪」
「お荷物なら私どもが運びます、奥様達は御指図をお願いします♪」
メイドさんたち、ノリノリです。
まあ、それでも、お昼用として、館の中に、各自の個室は割り当てています。
夕食はここで食べて、早めに寝ましょうね。
明日はカニンガム商会がやってくるはずですからね。
夕食は歓迎会を兼ねて、すき焼きでした、といっても豚すきですけどね。
お肉は100円で何とか調達できる某最大手スーパーの『アメリカ産 豚肉ロースとんかつ・ソテー用』を調理機能の『スライス』で一枚を二枚にスライス、凄いですね、お肉が透けて見えますよ♪
すき焼きのタレは100円ではないので、自家製です♪といってもウェブにあったレシピで作ったのですけどね♪
有機たけのこ水煮、長ネギがなかったので玉ねぎ、人参、春菊のかわりは水菜、しめじ、生しいたけ、豆腐……
作り方はタレのメーカーのサイトにのっていましたので流用♪
カップ酒も幾つか100円でありますので、熱燗でね♪
なんせ七人ですからね……
一応、実家の荷物の中にすき焼き鍋があったのですね♪
南部鉄器の直径30センチのもの♪五~六人用です♪
両親、どれだけ贅沢していたのでしょうね……
しかもカセットガスコンロもね♪
一階?で、ちゃぶ台なんかを出して、何とか七人で囲んで豚すきです♪
お酒もすすんで、皆さん、良い加減です……
かなり酔ったクレアさんが、
「ヒロ様の『これ』、なにより美味しいですわ♪もう大好き♪」
とかいって、ここで咥えるのですから……
この後、皆さんの嬌声が……
とっかえひっかえ……タフネス・ヒロさんでした。
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