もてない男の異世界ハーレム奮闘記

ミスター愛妻

文字の大きさ
上 下
37 / 102
第五章 嫁とり騒動PERT3

幼な妻

しおりを挟む

 メアリーが嫁いで来たのは、マーガレットさんが来てから五日目、手荷物一つ持ってやってこられました。
 三人で待っていたのです。

「メアリー!待っていたわ♪」
 クレアさんがメアリーさんを抱きしめています。

「ヒロ様、こちらがメアリー・リッチモンド、16歳のピチピチよ♪」
「メアリー・リッチモンドです、ヴァルベック辺境伯様には、こんな私を拾っていただき、こころより感謝いたします」

「ヒロ・ミウラです、仲良くして下さい」
「辺境伯様がお見捨てにならない限り、生涯お側で尽くさせていただきます」
「ありがとう」

「メアリー、こちらがマーガレット、これから三人でヒロ様にお仕えするのよ、だから仲良くしましょうね♪」
「マーガレット・ドロア様ですね、どうか宜しくお願いします」
「こちらこそ」

「辺境伯様、大変申し訳ありませんが、父と母はご挨拶が出来ません、私は殆ど勘当状態なので……」
「構いませんよ、ヴァルベック辺境伯家は、リンデンハイムでも名高い貧乏貴族ですから、当然でしょう」
「もうメアリーさんも私の家族、皆で力を合わせて日々を過ごしましょう」

 あれ?メアリーさん、なんで泣くの?

「お優しいのですね……」

「メアリーさん、荷物はそれだけですか?」
「……これだけです……」
「まずは衣服ですね……なんとか考えましょう」

 マーガレットさんが、
「ヒロ様、三人揃ったのですから、例の部屋で食事なんてしませんか?」
「そうですね、マーガレットさんの時もしましたね」

「そうですよ♪あの時はシーフードカレーでした、クレア様の時は夏野菜カレーと伺っています♪」
「以来、私もヒロ様のカレーが大好きです♪勿論、ヒロ様も大大好きです♪」
「マーガレット!なら私は大大大好きです!」

 もう二人はとことん慣れているというか、どっぷりと温泉にはまっているというか……

「ヒロ様、メアリーさんの下着とか、バスタオルとかお願いしますね♪」
「無制限のもので、とりあえずはOKです♪」

「メアリーさん、今夜は覚悟しているのでしょうね」
「はい……」

「なにをモジモジしているの?私たち、いまさらでしょう、ヒロ様に可愛がっていただかなくては、妻の意味がないでしょう」
「そうよ、それにヒロ様、『大きく』て、『タフ』なのよ♪骨抜きにしていただけるわ♪」

「もう、二人とも、メアリーさん、恥ずかしがっているじゃないですか、ご飯を作らなければならないのですから、行きますよ」

 部屋に入って、ドアを開けて、クレアさんが入り……

「ヒロ様、串を、メアリーさん、この串を掴んで入ってね、あとでペンダントをもらうといいわ、これを身に着けていると、部屋に入れるのよ♪」
 クレアさんにうながされて、おずおずと串の端を掴んで、入ってこられました。
 マーガレットさんも続いて入ってきます。

「ようこそ、ヒロ様のお部屋へ♪」

「ご飯を作っているから、この部屋と楽園温泉のこと、メアリーさんに教えてあげてね」
 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

処理中です...