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第五章 嫁とり騒動PERT3
お義母様へのもてなし料理
しおりを挟むお二人の治療が終わり、帰ってきたのは12時を過ぎていました。
「ヒロ様、お帰りなさいませ、国王陛下の御用、無事に終わったのですか?」
クレアさんとマーガレットさんが出迎えてくれるのですね。
「何事も無く、終わりました」
二人とも、何しに呼ばれたかは聞きませんね、賢い奥さんですからね♪
「ところでヒロ様、私たちのお母さまがお見えなのですが、お顔を出してくださいませんか?」
「第二王妃様とドロア侯爵夫人?すぐにお伺いしましょう」
「お待たせしました、こんな狭い館にお越しいただいて恐縮です、いま帰ったもので」
第二王妃様が、
「国王陛下のお呼びとか、首尾よく終わりましたか?」
そういえば、第二王妃は、『ヅラ』の話はご存知なのでしたね。
「無事に終わりました」
「今日は娘たちがどうしているか、見に来たのよ、こちらがマーガレットさんのお母さま、ドロア侯爵夫人よ」
「ヒロ・ミウラです、このたび娘さんに嫁いでいただき、とてもありがたく思っています、マーガレットさんはよく尽くしてくれています」
「そうおっしゃっていただければ……娘の元気そうな姿を見て安心しました」
「昼餉はまだでしょうか?もしまだなら、こんな貧乏貴族ですので、質素な食事しか出せませんが、ご一緒願えませんか?」
「あら、いいの♪こんなところで『力』を見せて?」
第二王妃様ですね。
「大事な妻のお母上、私には義理の母にあたる方に、今更秘密もなにもないでしょう?まあ、大っぴらにすると叱られそうですが」
「出来ましたら、見たことは……」
「分かっています、ドロア侯爵夫人もいらぬことは喋られませんよ、そのあたりは貴族の嗜みですから」
「ヴァルベック辺境伯、私は何も見なかったと神に誓えます!見なかったことは夫にも言えないですから!」
「マーガレットさん、お二人のお相手をしていてくれませんか?王妃様、クレアさんをお借りしますね」
「どうぞ、クレアをこき使ってね、どんなものが出るか楽しみだけど、クレアの料理はできれば避けたいわね」
「お母様!」
「時間がありませんので調理とはいきません、ご了承くださいね」
「分かっていますよ、クレアがぺらぺら喋ってくれましたからね」
「お母様!」
別室で部屋を呼び出しました。
空間がパカッと開き、ヒロさんとクレアさんが入っていきました。
なんといっても、この間からロケットペンダントをつけているクレアさんです。
勿論マーガレットさんもですよ。
「時間がないからメインはチキンナゲットぐらいにしませんか?サラダとハムぐらいつけて」
とにかく全て某100円コンビニの商品でまかないましょう♪
パンは惣菜パンとテーブルロール、ドッグパンは三等分にして、大皿に盛り付け。
チキンナゲットも大皿にドンと盛り付け、かなりの量です。
サラダは各人に大きめのお皿に、『6品目の彩りサラダ』と『カットレタス』、『ロースハム大判』、『サラダチキン スモーク』を盛り付け、ドレッシングは『ノンオイル 和風ごま』をかけます。
『スイートコーン』の缶詰を開けて、散らしておきました。
フランスパンも、小皿に載せて……個包装バターがありましたので、側にね。
「スープはどうしますか?」
「レトルトカレーを利用してスープカレーにしましょう♪」
レトルトカレーを水で薄めて、コンソメあたりをいれ、カレー粉で味を整えて、『半熟トッピングたまご』なんてものが4個で税抜100円でありましたので投入です。
「このぐらいですかね?」
「簡単なデザートもつけませんか?」
小鉢に、ヨーグルトをいれ、『皮ごと食べられるぶどう』、『ダイスカットストロベリー』、『ブルーベリー』を散らします。
解凍や温めは、私の『お取り寄せ』、調理機能で問題なし、スープカレーを温めるぐらいですかね。
パンのカットも出来るのですね、初めて知りましたよ。
五分ぐらいで完成です。
マーガレットさんにも手伝ってもらい、お料理を並べて終わりですね。
飲み物?
1リットルのフルーツジュースをそのままね♪
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