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第四章 嫁とり騒動PERT2
二人目の妻
しおりを挟む「ヒロ様、もうすぐマーガレットが来ます♪」
友達だったのでしょうね、前日から浮き浮きしていたクレアさんでしたが……
やせ細ったマーガレット・ドロアさんを見て……
「マーガレット……貴女……苦労したのね……」
「クレア様、そんなに泣かないで下さい……」
「でも……」
「それより、まずはお仕えする方に、ご挨拶させて下さい」
「そうね……この方がヴァルベック辺境伯、ヒロ・ミウラ様」
「ヒロ様、マーガレット・ドロアをご紹介いたします」
「マーガレット・ドロアでございます、このたびは私のような者を妻の一人として拾っていただき、こころより感謝いたしております」
「こんな私ですが、これからはご主人様のお側で、誠心誠意、お仕えいたします」
「ヒロ・ミウラです、妻としてクレアさん同様、大事にいたします、なにぶん貧乏貴族ですので、贅沢な生活はさせてあげられませんが、喜びも苦しみも分かち合いながら日々をすごしていきましょう」
「こころから歓迎いたします」
「ありがとうございます……本来は父上が一緒に来るのですが、私は殆ど勘当された身、いただいた50万ランドの半分を、父上が私に預けてくれました」
「そうですか、ドロア侯爵閣下には気を遣わせたようで、申し訳ありません、その25万ランドは貴女の財産です、どこかの銀行などに預けて置かれれば良いですよ」
「しかし……」
「こう見えても私は夫ですよ、妻の手助けはお願いしても、基本的には私が働けば良い話し、そうでしょう?」
ここでマーガレットさん、わっと泣き出したのです。
「クレアさん、部屋に行きましょう、今日はのんびりといたしましょう、私がご飯を作りますよ」
「お願いします、マーガレット、ヴァルベック辺境伯家には、いろいろ秘密があります、見たこと聞いたこと、まず内緒ですよ」
「分りました、婚家の秘密は守ります」
そして、ドアが突然出現しました。
「では、いきますよ」
ヒロさんが入り、竹串を手に出すと、クレアさんが掴んで、入ります。
玄関横からクレアさんが、
「マーガレット、ヒロ様が持つ、その小さい棒をにぎりながら、はいってね♪」
ワンルームマンションの机ベッドはたたまれており、実家にあった折りたたみマットレスをフロアに二つ敷いて、エッチ三昧していた二人……
これ、クレアさんの提案なのですけどね。
唖然としているマーガレットさんですが、クレアさんが例の夜伽の順などを説明しているのですね。
ヒロさんはお料理中……
クレアさんの希望で、カレーを作っているようです。
一度食べてから、カレー、カレーとうるさいクレアさん。
「もっと驚くことがあるのよ♪」
「これ、かけていてね、ヒロ様の髪の毛が入っているのよ♪」
「これ、かけていると、ドアが現れている限り、出入りができるのよ、ヒロ様の物ということね」
昨日、安いロケットペンダントを五つ購入、税抜350円でした。
それに、私の髪を入れて、確かめて見たわけです。
訳も分らずペンダントを首からかけるマーガレットさん。
「さあ、ドアを開けるわね♪」
目の前には湯気を上げる温泉、そして絶景の景色が見えます。
「これ、温泉なのよ、驚かないでね、ここが還らずの荒野の中にある唯一の楽園よ」
近頃、二人が『楽園温泉』なんて呼んでいる天空の温泉、そろそろ季節は冬、還らずの荒野も雪景色となっていますが、この温泉がある岩だなは、雪とは無縁のようなのです。
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