102 / 108
エピローグ
無限に続く常日頃 其の二
しおりを挟むニライカナイの各RCTは、相変わらず忙しいようですが、今日はハウスキーパー事務局で、問題が発生したようです。
サリーさんの声が響いています。
「この視察要請は断れないの!」
フィアナステーションからのもので、サブァと二アブの現状視察の要請です。
「しかしこの二つの衛星は、かなり良い状態になったと報告がありました」
「いままで一度もご視察がなく、ぜひ現状をご覧に入れたいとのことです、こういわれては断りきれません」
「イスラエルの女に騙されていない?エスティさんは策士よ」
「フィアナステーションの女が大挙して、モーションを掛けてくるわよ」
「あそこはヴィーナス様の女奴隷のステーションよ!」
「彼女たち、賢いのよ、どんなことをするか心配でしょう!」
「奴隷契約書の件は知っているでしょう!」
フィアナステーション住民が提出した、奴隷契約書の件はネットワークでは余りに有名。
全裸の三枚の写真とともに提出され、彷徨えるイスラエルの女は、フィアナステーションという永住の地を得たのです。
ここの住民からは、今でも六歳になると、この奴隷契約書を提出してくるのです。
サリーさん、しばらく考えていましたが、ブリタニカのマリーア・ソフィア・ディ・バヴィエラさんにオルゴール通信をつなぎました。
この方、去年の百合の会議のとき格子になっています。
そして先日、側女に昇格したところです。
「マリーアさん、ちょっと頼みがあるのですが……そう、ヴィーナス様に張り付いて、フィアナステーションに行ってほしいのよ」
「聞いているでしょう、あの奴隷契約書の話の所、そう、イスラエルの方たち、必ず言い寄ってくるわ、どんな手段か想像ができないわ」
「とにかく女を近寄せないようにしていただけない、身をたてにしてお願いね……そう、それが報酬よ、いいでしょう?」
やる気満々のマリーアさんの返事でした。
フィアナステーションの視察は、百点満点でしたね。
少しでも時間が空くと、マリーアさんがベッドにさそい、公式行事以外、イスラエルの女は近づけなかったよし。
まぁ散茶持ちが一人、出てしまいましたがね。
「ご苦労様、散茶持ちが一人でましたが、百点ですよ」
「でも不思議なのです、あれだけ張り付いていたのに、どうしたらエッチの時間が作れるのか……」
「この方、十二歳でしょう、学校など視察しませんでしたか?」
「確か病院へ行きましたが……」
「病院なんか連れて行くからよ、ヴィーナス様って優しいのよ」
「この娘さん、小児がんってあるわ、きっと内緒で治したのよ」
「でも代価が発生するでしょう?」
「ヴィーナス様に、間近で病を治してもらったのですから、後は推して知るべしです」
「この娘さん、多分決死の覚悟で迫ったと思うわよ」
「イスラエルの少女、おませさんが多いですから」
「美少女でその上ロリータ、エスティさんの読み切り勝ちね」
「でも散茶一人で済んだのだから、大したものよ」
こんなことが結構あるのですよ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる