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第七十二章 家族

惑星カタカムナ

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 創世された世界は、惑星カタカムナ……
 小さな惑星で、直径2300キロメートルぐらいあります。
 海洋惑星で、いくつかの大陸があり、その中の一番大きな126万平方キロの島に、世界が構築されています。

 やはり美子さんの歴史感とか土地感とかが、無意識に出ており、ヨーロッパと戦前の日本……というより大正の日本が混在しているような、不思議な世界がそこにはありました。

 まだ時は動いていません、五千万程度の幽子が裸のまま停止してたたずんでいます。
 多くの都市が世界に配置されており、どうやら世界は八つに分かれているようですね……やはりダイティヤの八人を無意識に考慮したのね……

 ヤソヂ・エゾ
 チヂ・オロ
 フト・イクツムロ
 コロ・イクツフキ
 オオチオチ・カル
 ミツコリ・リキウ
 フタ・アモ
 ヤツヂオオチ・コユカルウカル
 
 ……私がつけたという記憶はないのですけど……ダイティヤの名前ね。
 この名前って、ウエツフミーー上記、古史古伝の一つ、偽書と言われている。ウィキペディアよりーーの外八洲ではないのかしら……
 とにかくダイティヤの八人には、先に目覚めてもらいましょう。

 世界の有様を決めなくてはね……

 風景は多分、大正の初期の満州……これは大連の街並みですね……
 なるほど、これなら違和感なく、ペルペトゥアさんやライラさんが存在できますね……

 まぁいいわ、そのまま満州を持ってくればいいのよ。
 エラムのような世界、そのままカタカムナ世界の風習を持ち込むべきでしょうね。

 男性体の使いの人々は男ですが、少ないですね、約二割、一千万人ですか……
 この比率なら成立するわね……女性婚多妻制が……

 婚姻の儀式はそのままとしますか、でも少しぐらい、男の優位を認めるしかありませんね。
 そのうえで夜の儀式と、貞操帯とナイフは三点セット、でなければ、この世界が成立しないのは明白ですからね。

 服装はやはり、当時の満州での白系ロシア人あたりの服装、つまり帝政ロシア末期とか、洋服が根付き始めた大正の洋服とかが、いいですかね……

 いいですね、これなら……

 この世界、どこの宇宙に持ってきましょうか……
 オルメカでは、問題があるかもしれませんからね……
 まぁ軍事称号ルシファーに、オルメカは従うのですから、大丈夫とは思いますが、シウテクトリさんは複雑な思いをするでしょう。

 やはり第三本線を通すために、マルバスさんの担当とした宇宙に、配置することにしましょう。

 ……ここだけは特別よね、扱いは姉さんと決めなくてはね……
 アスラ族の使いの人々の星、しかもアスラ族の一氏族が君臨するのですから……

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