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第二十五章 滅亡の始まり
クーデター
しおりを挟むやっと戻ってきました……朝の四時でしたね、ひどく疲れました。
でも今日は日曜日、エラムに戻らなくては……
サリーさんとともに戻ります、一睡もせずにハイゲートを通り、惑星エラムのシビル中央神殿の御座所に辿りつきました、存在の啓示が瞬いているのでしょうね。
さてハレムの奥の、ヴィーナスさんの部屋へいきましょうね。
オルガさんが走ってきました。
エレンさんもアグネスさんも、飛び込んできます。
今度戻ったら、この三人と食事をする約束になっています。
サリーさんが、
「アンリエッタさんと打ち合わせがありますので」
と、いってしまいました。
で、三人は私のべットに潜り込んできます、赤石のチョーカーが怪しく輝いています。
「聞きましたよ、また女を一杯作っているとか、私たちを忘れないで下さいね、でも少し若返りましたか」
「向こうでは十七で通しています」
タフな私ですが、さすがに一睡もせずに、この三人と一戦して満足させるのはしんどいですね……
四時間ほど三人と寝ました、朝食をとり、宰相さんたちから報告を受け、山ほどの決裁ごとを片付け、イーゼル温泉では寵妃さんが待ち構えています。
色っぽい歓迎を受けました、皆さんが私を洗ってくれます、お乳が幾つも背中に当たるのですから……
やはりエラムが一番安らぐ……
リフレッシュして、レイキャネース・ハウスに戻ってきました。
今回サリーさんの代わりに、アナスタシアさんとビクトリアさんがついてきました。
戻って少し休んでいますと、マレーネさんが、
「マスター、おやすみの所、申し訳ありませんが、ロシアでクーデターが起こりました」
驚きましたよ、昨日別れたばかりなのに……
「皇帝は大丈夫ですか!」
「残念ながら殺害されたようです、皇妃も皇太子もです」
「ナスターシャ大公女は、マスターが授けた指輪の力で、女たちを守りながら、庭園の大池の中にある島のホールに、たてこもっているようです」
ロシアは歯止めを壊した……
「助けに行きます、ヴァルキュリヤ・ハウスを集めてください、ビクトリアさん、付き合ってくれますか?」
「望むところ、いつもアテネに、良い所をさらわれているのでね」
ブリュンヒルデさんがやってきました、
「ミコ様、御用とか?」
「すいませんが、私とビクトリアさんとともに、ついてきてください、完全武装でお願いします」
「ビクトリアさん、独鈷杵(ドクコショ)を付けといてください、相手はロシア軍、クーデター部隊です」
「では時間がありません、行きますよ」
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