81 / 131
第二十二章 最後の夏が来る前に
Re屋形船大宴会 其の一
しおりを挟む木曜は サンセットクルーズ がメインです。
この日だけは学校が終わると、皆、タクシーに分乗してダッシュで帰ります。
三時半にはバスが待っていますので……
着替える時間もありませんので、そのまま女学校の制服です。
学校側には許可を取っていますが、そのおかげでボロばれです。
船は日の出埠頭からでましたが、やはりというか、帝国海軍の哨戒艦艇が、東京湾を厳重警戒しています……
大変な騒動です、埠頭には近衛師団の装甲車が出動する始末……
まぁ船がいっぱい見えますので、いいのでありますが……ここは軍港なのでしょうか?
でも、優雅に食事をしています。
軽いフランス料理のようですが、今日はアナスタシアさんとジジさんとミレーヌさんと同じテーブルです。
優雅ですね、上品もここまで来ると圧倒的、近寄りがたいものがあります。
エラムの現状を事細かくききました、概ね順調……
このテラにある、必要な技術などをピックアップしておくようにお願いしておきました。
この三人なら、エラムで使える有意義な技術などを探しておいてくれるでしょう。
金曜は 江戸の風流 屋形船 和食、飲み放題 となっています。
今日は正念場かもしれません、飲み放題ですから……
ビクトリア、小雪、深雪、ダフネ……間違いなしの酒豪でしょうし……アテネとアリスが飲めませんが、この二人、隠れて飲まないか心配です……
六時にバスがきます、今日は特に豪華ですよ……
屋形船を一隻貸し切りにし、深川芸者さんを十名ほど呼んでいます。
しかも料理は倍額を出しています……時間も二時間ほど延長しています……
要するに大宴会です、カラオケまでありますし……
別に、はとバスツァーでなくとも、いいような気もしますが、直に頼めば……まぁ面倒ですし……でも次回は直接頼みましょう……
外人さんに、屋形船は好評でしょうし……
大変な大宴会になりました。
ビクトリアさんと小雪さん、深雪さんとダフネさんは当然ですが、雪乃さんが物凄い酒豪と判明しました。
公爵令嬢ですよ、この方は……
しかも聡子さんのカラオケ好きも判明、ど演歌を歌うのですよ。
雰囲気にのまれて、皆さん、歌うわ歌うわ、楽しいですね……
ナオミさんまで、スキヤキソングを歌っていました。
私はというと、上海リル、銀座の恋の物語、国境の町……古いですか?
「年は幾つですか?」
六条晶子さんが失礼な言葉を吐きます。
なら、これではどうですか?
『手紙』という曲を持ち出しましたら、ふ・る・い・の大ブーイングが出ました。
「仕方ありませんわ、私がご指南いたしましょう、ミコ様、ご唱和下さいね」
と、聡子さんが云いますので、マイクを持って待機をしていますと、ながれてきたのは 愛は傷つきやすく という曲……
デュエットするのはいいのですが、手紙とどこが違うのですか?
案の定、ふ・る・い・の大ブーイング……
「年は幾つですか?」
と、云って差し上げました。
エッダさんが、エーデルワイスを持ち出しました。
サウンド・オブ・ミュージックで流れた、名曲中の名曲……
エッダ・ハプスブルグ・ロートリンゲン嬢が歌うと、洒落になりません。
似合いすぎるというか、オーストリアの美貌の少女が、華麗に歌っています、誰もが聞きいってしまいました。
これに刺激されたのか、ティアさんがドレミの歌を歌います、映画の場面のように可愛くシナを作って……
私もこの流れに乗りましょう、なんといっても一つ残っていますから……
私のお気に入り、MY FAVORITE THINGS、ジュリー・アンドリュースが唄っていました、物凄くうまかったのを覚えています。
オリジナルの歌詞でうたいました、やはりいいですね、この歌大好きですよ。
その後も出るわ出るわ、清女さんたちがお座敷小唄を歌いますと、深川芸者さんがあわせて踊ってくれました。
これで確実に盛り上がってしまいました。
祇園小唄が綾乃さんから出ました、ヤットン節なんてのも出てきます、通ですね……梅香さんが唄っています。
深川芸者さんがバックで踊ってくれています。
のってくれています、絵になり過ぎ怖いぐらいです。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
スキルイータ
北きつね
ファンタジー
俺は、どうやら死んでしまうようだ。
”ようだ”と言ったのは、状況がよくわからないからだ、時間が止まっている?
会社のメンバーと、打ち上げをやった、その後、数名と俺が行きつけにしているバーに顔をだした。デスマ進行を知っているマスターは、何も言わないで、俺が好きな”ギムレット”を出してくれる。
2杯目は、”ハンター”にした、いつものメンバーできているので、話すこともなく、自分たちが飲みたい物をオーダした。
30分程度で店を出る。支払いは、デポジットで足りるというサインが出ている。少なくなってきているのだろう事を想定して、3枚ほど財布から取り出して、店を出る。雑踏を嫌って、裏路地を歩いて、一駅前の駅に向かった。
電車を待つ間、仲間と他愛もない話をする。
異世界に転生したら、どんなスキルをもらうか?そんな話をしながら、電車が来るのを待っていた。
”ドン!”
この音を最後に、俺の生活は一変する。
異世界に転移した。転生でなかったのには理由があるが、もはやどうでもいい。
現在、途方にくれている。
”神!見て笑っているのだろう?ここはどこだ!”
異世界の、草原に放り出されている。かろうじて服は着ているが、現地に合わせた服なのだろう。スキルも約束通りになっている。だが、それだけだ。世界の説明は簡単に受けた。
いきなりハードプレイか?いい度胸しているよな?
俺の異世界=レヴィラン生活がスタートした。
注意)
ハーレムにはなりません。
ハーレムを求める人はこの作品からは探せないと思います。
強制力が無茶するせいで乙女ゲームから退場できない。こうなったら好きに生きて国外追放エンドを狙おう!処刑エンドだけは、ホント勘弁して下さい
リコピン
ファンタジー
某乙女ゲームの悪役令嬢に転生したナディア。子どもの頃に思い出した前世知識を生かして悪役令嬢回避を狙うが、強制力が無茶するせいで上手くいかない。ナディアの専属執事であるジェイクは、そんなナディアの奇行に振り回されることになる。
※短編(10万字はいかない)予定です
異世界を満喫します~愛し子は最強の幼女
かなかな
ファンタジー
異世界に突然やって来たんだけど…私これからどうなるの〜〜!?
もふもふに妖精に…神まで!?
しかも、愛し子‼︎
これは異世界に突然やってきた幼女の話
ゆっくりやってきますー
どうやら悪役令嬢のようですが、興味が無いので錬金術師を目指します(旧:公爵令嬢ですが錬金術師を兼業します)
水神瑠架
ファンタジー
――悪役令嬢だったようですが私は今、自由に楽しく生きています! ――
乙女ゲームに酷似した世界に転生? けど私、このゲームの本筋よりも寄り道のミニゲームにはまっていたんですけど? 基本的に攻略者達の顔もうろ覚えなんですけど?! けど転生してしまったら仕方無いですよね。攻略者を助けるなんて面倒い事するような性格でも無いし好きに生きてもいいですよね? 運が良いのか悪いのか好きな事出来そうな環境に産まれたようですしヒロイン役でも無いようですので。という事で私、顔もうろ覚えのキャラの救済よりも好きな事をして生きて行きます! ……極めろ【錬金術師】! 目指せ【錬金術マスター】!
★★
乙女ゲームの本筋の恋愛じゃない所にはまっていた女性の前世が蘇った公爵令嬢が自分がゲームの中での悪役令嬢だという事も知らず大好きな【錬金術】を極めるため邁進します。流石に途中で気づきますし、相手役も出てきますが、しばらく出てこないと思います。好きに生きた結果攻略者達の悲惨なフラグを折ったりするかも? 基本的に主人公は「攻略者の救済<自分が自由に生きる事」ですので薄情に見える事もあるかもしれません。そんな主人公が生きる世界をとくと御覧あれ!
★★
この話の中での【錬金術】は学問というよりも何かを「創作」する事の出来る手段の意味合いが大きいです。ですので本来の錬金術の学術的な論理は出てきません。この世界での独自の力が【錬金術】となります。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~
乃神レンガ
ファンタジー
謎の白い空間で、神から異世界に送られることになった主人公。
二重取りの神授スキルを与えられ、その効果により追加でカード召喚術の神授スキルを手に入れる。
更にキャラクターメイキングのポイントも、二重取りによって他の人よりも倍手に入れることができた。
それにより主人公は、本来ポイント不足で選択できないデミゴッドの種族を選び、ジンという名前で異世界へと降り立つ。
異世界でジンは倒したモンスターをカード化して、最強の軍団を作ることを目標に、世界を放浪し始めた。
しかし次第に世界のルールを知り、争いへと巻き込まれていく。
国境門が数カ月に一度ランダムに他国と繋がる世界で、ジンは様々な選択を迫られるのであった。
果たしてジンの行きつく先は魔王か神か、それとも別の何かであろうか。
現在毎日更新中。
※この作品は『カクヨム』『ノベルアップ+』にも投稿されています。
錬金術師カレンはもう妥協しません
山梨ネコ
ファンタジー
「おまえとの婚約は破棄させてもらう」
前は病弱だったものの今は現在エリート街道を驀進中の婚約者に捨てられた、Fランク錬金術師のカレン。
病弱な頃、支えてあげたのは誰だと思っているのか。
自棄酒に溺れたカレンは、弾みでとんでもない条件を付けてとある依頼を受けてしまう。
それは『血筋の祝福』という、受け継いだ膨大な魔力によって苦しむ呪いにかかった甥っ子を救ってほしいという貴族からの依頼だった。
依頼内容はともかくとして問題は、報酬は思いのままというその依頼に、達成報酬としてカレンが依頼人との結婚を望んでしまったことだった。
王都で今一番結婚したい男、ユリウス・エーレルト。
前世も今世も妥協して付き合ったはずの男に振られたカレンは、もう妥協はするまいと、美しく強く家柄がいいという、三国一の男を所望してしまったのだった。
ともかくは依頼達成のため、錬金術師としてカレンはポーションを作り出す。
仕事を通じて様々な人々と関わりながら、カレンの心境に変化が訪れていく。
錬金術師カレンの新しい人生が幕を開ける。
※小説家になろうにも投稿中。
無能を装って廃嫡された最強賢者は新生活を満喫したい!
えながゆうき
ファンタジー
五歳のときに妖精と出会った少年は、彼女から自分の置かれている立場が危ういことを告げられた。
このままではお母様と同じように殺されてしまう。
自分の行く末に絶望した少年に、妖精は一つの策を授けた。それは少年が持っている「子爵家の嫡男」という立場を捨てること。
その日から、少年はひそかに妖精から魔法を教えてもらいながら無能者を演じ続けた。
それから十年後、予定通りに廃嫡された少年は自分の夢に向かって歩き出す。
膨大な魔力を内包する少年は、妖精に教えてもらった、古い時代の魔法を武器に冒険者として生計を立てることにした。
だがしかし、魔法の知識はあっても、一般常識については乏しい二人。やや常識外れな魔法を使いながらも、周囲の人たちの支えによって名を上げていく。
そして彼らは「かつてこの世界で起こった危機」について知ることになる。それが少年の夢につながっているとは知らずに……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる