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第五章 大迫孝江の物語 或る日の温泉

女子トークに華が咲きます

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 食事は特別室が用意されていて、皆でわいわいがやがや、かなり赤裸々な話が飛び交っています。

 華宮洋子、高倉雪乃、仁科雅美、この三人の話しは、とても華族女学校のOGとは、思えないものです。

 そもそも三人とも、寵妃になる前は処女さんでした。
 なにも経験が無い娘を、それなりの女にした、美子さんの話で盛り上がるのです。

「高倉先生、美子様と初エッチはどうでしたの?」
「私、27歳だったけど、ヴァージンだったのよ、男どころか、女も知らなかったのよね」

「胸を念入りに触られて、もう訳が分からなくなったわ、無我夢中で美子様にしがみついていたわ、その後ひどいのよ、突然につくのよ、痛いったら無かったわ」

「でもうれしかった、もう私はこの方の物って思えてね、後は本当によく覚えていないの、なんだか必死にしていた気がするわ、不思議なのだけど、翌日からショーツが擦れる度に声が出そうで、慣れるまで大変だったのよ」

「それ、分かりますわ、私も次の日からブラをつけたら、感じて仕方ないので、綿を詰めて、当たらないようにしていました」
 これは洋子さんのお言葉。

「私はショーツが酷いことになって、しばらくカバンにショーツを詰めて、トイレに頻繁にいきましたね」
 こちらは雅美さんのご発言。

 まずいと思った美子さん、話題を変えようとしますが、発言の機会もありません、話が途切れないのです。

「ところで美子様、どなたが一番おいしかったのですか?」
 きましたよ、一番まずい質問が、下手に応えると袋叩きですからね……

「どなたも美味しくて、結構なお味でした……」
「美子様!」
 
「だっていえないじゃないですか、誰かサリーさんに弁解してくれるのですか?」
「……」

「話が変わりますが、その……素肌に浴衣は……特に雪乃さん、胸元が……」
「あら、私の自慢の胸がどうかしましたか、ところで暑いですね」
 ポロッと出す雪乃さん。
 
「雪乃さん!孝江さんがいるのですよ!」
 雅美さんが、
「美子様、たとえ美子様がナーキッド・オーナーでなくとも、美子様の前ではどんな女も下着が濡れます、そういう事です、ねっ孝江」
 
「……私は……康夫さんの……」

「人は明日に生きるもの、昨日には涙を捧げればいいのです、でしょう、美子様」
 洋子さんです。
 雪乃さんが、
「孝江さん、きつい言葉でしょうが、残された者にとっては、先に死んだ者は忘却の対象に過ぎない」

「思い出だけで人は生きられない、貴女は私の教え子、ここにいるのは華族女学校の仲間、これから先、私たちと一緒に明日を生き抜かない?」
 
 雅美さんが、
「貴女の身体はどうなの?心は逡巡しているの?」
「私は美子様に購入していただいた時、いまの貴女のように恥ずかしかったのよ」

「けど、今から考えれば、あそこで拾ってもらえたのは人生最大の幸運、逃さなくて良かったと考えています」
「孝江、心が迷った時はね、身体に聞くのよ」
 あまり賛成できない考えですけど……

 雪乃さんが、とんでもない行動に出ました。
 孝江さんをガバッと抱え込むと、
「やはりね、身体は正直よね、エッチな仲間ね、いいわよね」
 真っ赤な顔で頷く、孝江さんでした。

「さて、後は離れの個室で、美子様に働いてもらいましょう♪」
 洋子さんのお言葉ですが、孝江さんが、
「吉川様、未亡人を慰めてくださいね♪康夫さんは結構変態だったのですよ♪もうこうなったら、私の身体を鎮めてくださいね♪」

 だからなぜ、そんなにすぐ豹変できるのですか!

 この後、皆で離れの美子さんの個室に戻り、甚だいかがわしい、女子トークに華が咲きます。
「ねえねえ、康夫さんは結構変態だったといったわね、どうだったの?」

「康夫さん、お尻マニアだったの、康夫さん、ちょっと小さかったけど固かったの」

「それで?」
「毎日されると淫乱になるわ、いつも夜を待ち望んでいたわ」

「じゃあ未亡人になったら、大変だったでしょうに」

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