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第四章 鈴木智子の物語 軽免許がほしいの!
乗られる女
しおりを挟む二三日して、今は七回生になっている美子さんが、東京ハウスの智子の室にやってきました。
「智子さん、私の為に、軽免許にチャレンジしているの?聡子さんから聞いたわよ」
「お姉さまったら、美子様にしゃべったのですか?」
「貴女が、チャレンジしているのは知っていたけど、私の為ならおやめなさい」
「……」
美子さん、まだ制服のままの智子さんを、背後から抱きしめ、ショーツなどさすりながら、
「貴女は私の大事な我妹子(わぎもこ)さん、ここが怪我などされたら困るわ、智子さん、美味しいのですから」
「……美子様が……おっしゃるのなら……」
「私の為なら、もっとここで、尽くしてね」
「智子は何でもいたします……」
この後、窓から午後の日差しが照らすベッドが軋んだ訳です。
満足させてもらった智子さん、ベッドの中では、とても16歳とは思えない妖艶な雰囲気です。
「良かったわよ、これからも『乗る女』ではなくて、『乗られる女』を心がけてね」
「はい、智子は『乗られる女』です、でも『乗せる方』は、美子様だけです」
「嬉しいわ、じゃあ今度の週末、ご褒美にドライブに行きましょうか、私が運転してあげるわ」
「私は『乗る女』ですからね、『乗られる女』とは相性がいいですからね」
この一言で、いっぺんにご機嫌になった智子さんですが、聡子さんは超ご機嫌斜めです。
「なんで私の順番が入れ替わるの!やっと回ってきたのですよ!」
今度の週末は、聡子さんの夜の順番だったのですが、智子さんと代わったのです。
「いいではないですか、美子様がお決めになったのですよ、十日ほど伸びるだけです」
「まったく……『勇者』なのね、智子は!」
「『勇者』?」
「恥を知らない、愚かな行為をする方です」
智子さん、けらけら笑いながら、
「『勇者』で結構、お姉さま、恥を知らない愚かな行為って、人生の上では多々ある事でしょう」
「私たちは美子様に操を売ったのよ、この行為は状況を知らない方が聞けば『勇者』の行いでしょう?」
「……」
聡子さん、ここで顔が和らぎました、
「そうね、智子さんの言う通りね、私も『勇者』だったわね……」
「『勇者』?」
聡子さんから説明を受けた美子さん。
かなり笑いましたが、感心もしていました。
「恥を知らない愚かな行為を、堂々と行うことは勇気とはいわないわよ」
「あえていえば、恐れずに行うという点においてのみ着目して、これを勇気というなら蛮勇の部類、まぁしかし逆説的に例えるのでしょうから、『勇者』なのでしょうね」
「確かに上手い例えね、智子さんには悪いけど、とんでもない運動音痴ですからね」
「蛮勇はやめていただかねばね、でも悪気はないのですから、妹のために少し我慢してあげてくれませんか」
東京ハウスの一室で、美子さんは聡子さんを背後から抱きしめ、ショーツなどを、上からさすりながら囁いています。
「もう、美子さまったら、智子と同じようにするのですか、まったく……」
「公平に可愛がってあげましょう、私、変態ですからね、どちらが美味しいのでしょうね、やはり姉妹ですから同じお味なのでしょうね」
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