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第2部 嵐の前の平穏な日々
【6章】72話 そして『名をはばかる方』からの神託を受けました。
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「タヌキ寝入りか?」
その声は聖天様ですね。
「そうなのでしょうね、起きるも寝るも、タイミングを逃したようです」
「タイミングか……なら私はタイミングが良かったことになるな」
「どういうことですか?」
「汝に警告を告げに来たのだが、『夢のお告げ』となるのは、私にとって好都合」
「『お告げ』ですか?」
「そう、『お告げ』だ」
「聖天様が『お告げ』とおっしゃる以上は、『名をはばかる方』からの『ご神託』と、受け取りますが、よろしいでしょうね」
「そう考えて良い」
「では、謹んで受け取らせていただきます、どうか『ご神託』をお聞かせください」
「邪神たちがあがいている」
「そもそも邪神がこの世界の本来の神、土着の神と言えるだろう」
「邪神どもは汝にたいして、近寄ることもできない、力の差は歴然としている」
「しかし、汝がこの世界に存在している以上、邪神は息苦しいらしい」
「聖天様、その邪神を滅すればいいのですか?」
「汝はせっかちだな、少し話ぐらい聞きなさい」
「申し訳ありません」
「『ご神託』は、『善悪、抱きまいらせよ』である」
『善悪、抱きまいらせよ』……なんとも難しい『ご神託』ですね……
日月神示に、そのような神のお言葉が書かれていたような気がしますが、『善悪』との言葉はなかったような……
「善悪ですか……『悪、抱きまいらせよ』ならわかるのですが、『善、抱きまいらせよ』とは、どういうことなのでしょう……」
「私からは何も言えぬ、この世界は汝が好きにすればいいことになっている」
「その上での『ご神託』、汝がどう考えるか、そこにかかっている」
多分ですが、『名をはばかる方』は『善悪』などの二元論では、世界は救われないと、おっしゃっているのではありませんかね……
『善は善に偏れば悪に転じ、悪は悪に偏れば善に転じる』……
それではいつまでたっても、世界の様相は変わらないのではありませんかね。
これも推測ですが、このエーリュシオンという世界は変なのです。
たしかに分水嶺となる大山脈があり、東西から大陸プレートがぶつかっているのでしょうが、なんでこんなに大陸プレートが小さいのか?
私には誰かが作ったまがい物の世界……御伽噺の世界……
エルフ?ドワーフ?ゲルマン神話が根源となりますが……まるでファンタジーですよ。
色々と聖天様の説明を受けたのですがね……
誰かとは邪神……そして邪神は誰が創造したのか……なんの目的で?
そして捨てられた……
神々の壮大な実験場……いまも?
まぁ、そんなことは考えることもないですね、私は奥さんたちを守らねばなりませんからね。
それゆえ、この世界も護らればと考えるのですよ。
つまり『ご神託』の意味を私なりに理解すると、
『善は善なりの役目があり、悪は悪なりの役目がある』、そして悪とか善とか小難しい西洋哲学ではなく、全ては見方の違い……
ここからは東洋哲学になるのですが、老子に帰結すると思えてならないのです。
『無為自然』……心静かに日々を送りたいと願う、私の行きつく先です。
しかし……これでは喜びがない……神様は『無為自然』だけではいけないと、おっしゃっておられるのでしょうね……
『無為自然』が善とするなら、『喜び』は悪……
『善悪、抱きまいらせよ』とは、『あるがままに暮らし、その中に喜びを見つけ、日々の暮らしを充実したものにせよ』……と、取れるのですよ。
喜びに満たされた日々を送り、悪しき者はそれに感化され、率先して喜びの日々を送る……
私の思考はこのように帰結したのです。
「良きかな……」
この言葉が、夢の世界に存在するであろう、私に響いたのです。
思わず頭が下がりました。
「さて、『ご神託』の話はもう良いであろう、ところで『褒美』はいらぬか?」
『褒美』を頂ける以上、この一年の私の行動は、ご満足いただけたのでしょうね。
「いただきたいです!」
私は満面の笑みをしていたのでしょうね、聖天様がおかしそうに、
「そんなに嬉しそうにされると、少し余分に『褒美』をあげよう、希望をいってみるがいい」
「取り寄せ能力なのですが、700円の上限を少し上げていただけませんか?」
「よかろう、全て倍ではどうか?700円は1、400円、容量制限も125m3は250m3、七日に一度の大物は500m3、一日の最小単位の使用回数は250個となる」
「ありがとうございます」
「おゃ、今度は交渉しないのか?私は汝と『褒美』について、交渉するものと考えていたのだがな、余分とはこの交渉のことだぞ」
にこやかに聖天さまはこう云ってくださったのです。
「ありがとうございます、では少しばかりお願いがあります」
「なるかならぬかは約束できないが、いってみるがよい」
「私の取り寄せ能力の一部でも、妻や妾に与えられないでしょうか?」
「それは……難しいな……」
さすがの聖天様も難しいとおっしゃいましたが……交渉とはここからですよ。
「では取り寄せは、カタログに登録された物を取り出すというので、はいけませんか?」
「うーん……それでもな……すべてのものとはいかない……」
「ではこうしよう、最初に決めた700円までの物について、専用のカタログを作ろう」
「汝の女奴隷である、妻または妾はこれを取り出せる、このあたりが限度だな」
「確認しますが、妻または妾という方は、私が肌を合わせた相手と考えていいでしょうか?」
「汝がものにして、所有権を持つ女奴隷、その中の妻または妾、ということだな」
「もう一つお願いがあります」
「怖いな、今度はどんな無理難題か?」
「どうしても取り寄せできないものは、仮想タブレットPCで知識を検索、それを利用して作る力をいただいております、ただ運用する者が使いこなせるように、ノウハウの移譲ができないかと思うのです」
「たしかに物は作れるだろうが……知識か……」
これまた聖天様は困った顔をされましたね。
「そこで私のお願いなのですが、取り扱い書などを作成し、それを読めば理解できる魔法がないかと……」
「実現は出来るが……誰彼とはいかぬ、そこは理解しているのだろう?」
のってくれそうですね♪
「汝の妻または妾、汝が情を交わした相手には、その魔法を汝は行使できる、しかしそれでは満足しないのであろう?」
……
「そこでだ、汝の女奴隷であり、汝が『祝福の口づけ』をしたものに対して、魔法が発動できるとしよう、ただし、この魔法が発動された場合、身も心も汝に抗えなくなる」
……
「まぁいいではないか、現状を追認したようなものだからな、しかし『口づけ』は軽いものでよい、いままではヘビーな口づけだったはず、少しは便利であろう?」
いままでの『舌をからませた口づけ』はディープ・キス、日本ではフレンチ・キスは軽いキスをフレンチ・キスといいますが、本来のフレンチ・キスはディープ・キスのこと、軽いキスはバード・キス、このキスはコミュニケーション程度の軽いキス……
聖天様のご褒美は、このバード・キスでよいということ……
軽い分だけ、取り扱い書を読むという、労力が触媒となる……
確かに『舌をからませた口づけ』した相手に、私の知識は分け与えることが出来ますが、私が与える知識を選択するのです。
取り扱い書を読めば理解できる、というのは別の物です。
『祝福の口づけ』という以上は、相手の頬でもいいのですよね。
今までは本当に唇を重ね、唾液を相手に送り込まなければ、知識を与えられなかったのです。
重ねれば必ずディープなキスになります、舌を絡ませたときに知識が相手に流れ込んでいく、そんな感じなのです。
相手の頬あたりに軽く口づけでいいなら……奥さんたちにつるし上げられることは、無いのではありませんかね。
「分かりました……が……後一つ、取り寄せた物の文字を、自動翻訳出来ないでしょうか」
「どういうことか?」
「食品のパッケージの表示などを読むことが出来れば、つまらない失敗もなくなるかと思いまして」
「ふむ、それだけか?まぁいい、取り寄せた物に限って、文字は翻訳されるようにしよう」
「ありがとうございます、これで面倒な説明をしなくて済みます」
その声は聖天様ですね。
「そうなのでしょうね、起きるも寝るも、タイミングを逃したようです」
「タイミングか……なら私はタイミングが良かったことになるな」
「どういうことですか?」
「汝に警告を告げに来たのだが、『夢のお告げ』となるのは、私にとって好都合」
「『お告げ』ですか?」
「そう、『お告げ』だ」
「聖天様が『お告げ』とおっしゃる以上は、『名をはばかる方』からの『ご神託』と、受け取りますが、よろしいでしょうね」
「そう考えて良い」
「では、謹んで受け取らせていただきます、どうか『ご神託』をお聞かせください」
「邪神たちがあがいている」
「そもそも邪神がこの世界の本来の神、土着の神と言えるだろう」
「邪神どもは汝にたいして、近寄ることもできない、力の差は歴然としている」
「しかし、汝がこの世界に存在している以上、邪神は息苦しいらしい」
「聖天様、その邪神を滅すればいいのですか?」
「汝はせっかちだな、少し話ぐらい聞きなさい」
「申し訳ありません」
「『ご神託』は、『善悪、抱きまいらせよ』である」
『善悪、抱きまいらせよ』……なんとも難しい『ご神託』ですね……
日月神示に、そのような神のお言葉が書かれていたような気がしますが、『善悪』との言葉はなかったような……
「善悪ですか……『悪、抱きまいらせよ』ならわかるのですが、『善、抱きまいらせよ』とは、どういうことなのでしょう……」
「私からは何も言えぬ、この世界は汝が好きにすればいいことになっている」
「その上での『ご神託』、汝がどう考えるか、そこにかかっている」
多分ですが、『名をはばかる方』は『善悪』などの二元論では、世界は救われないと、おっしゃっているのではありませんかね……
『善は善に偏れば悪に転じ、悪は悪に偏れば善に転じる』……
それではいつまでたっても、世界の様相は変わらないのではありませんかね。
これも推測ですが、このエーリュシオンという世界は変なのです。
たしかに分水嶺となる大山脈があり、東西から大陸プレートがぶつかっているのでしょうが、なんでこんなに大陸プレートが小さいのか?
私には誰かが作ったまがい物の世界……御伽噺の世界……
エルフ?ドワーフ?ゲルマン神話が根源となりますが……まるでファンタジーですよ。
色々と聖天様の説明を受けたのですがね……
誰かとは邪神……そして邪神は誰が創造したのか……なんの目的で?
そして捨てられた……
神々の壮大な実験場……いまも?
まぁ、そんなことは考えることもないですね、私は奥さんたちを守らねばなりませんからね。
それゆえ、この世界も護らればと考えるのですよ。
つまり『ご神託』の意味を私なりに理解すると、
『善は善なりの役目があり、悪は悪なりの役目がある』、そして悪とか善とか小難しい西洋哲学ではなく、全ては見方の違い……
ここからは東洋哲学になるのですが、老子に帰結すると思えてならないのです。
『無為自然』……心静かに日々を送りたいと願う、私の行きつく先です。
しかし……これでは喜びがない……神様は『無為自然』だけではいけないと、おっしゃっておられるのでしょうね……
『無為自然』が善とするなら、『喜び』は悪……
『善悪、抱きまいらせよ』とは、『あるがままに暮らし、その中に喜びを見つけ、日々の暮らしを充実したものにせよ』……と、取れるのですよ。
喜びに満たされた日々を送り、悪しき者はそれに感化され、率先して喜びの日々を送る……
私の思考はこのように帰結したのです。
「良きかな……」
この言葉が、夢の世界に存在するであろう、私に響いたのです。
思わず頭が下がりました。
「さて、『ご神託』の話はもう良いであろう、ところで『褒美』はいらぬか?」
『褒美』を頂ける以上、この一年の私の行動は、ご満足いただけたのでしょうね。
「いただきたいです!」
私は満面の笑みをしていたのでしょうね、聖天様がおかしそうに、
「そんなに嬉しそうにされると、少し余分に『褒美』をあげよう、希望をいってみるがいい」
「取り寄せ能力なのですが、700円の上限を少し上げていただけませんか?」
「よかろう、全て倍ではどうか?700円は1、400円、容量制限も125m3は250m3、七日に一度の大物は500m3、一日の最小単位の使用回数は250個となる」
「ありがとうございます」
「おゃ、今度は交渉しないのか?私は汝と『褒美』について、交渉するものと考えていたのだがな、余分とはこの交渉のことだぞ」
にこやかに聖天さまはこう云ってくださったのです。
「ありがとうございます、では少しばかりお願いがあります」
「なるかならぬかは約束できないが、いってみるがよい」
「私の取り寄せ能力の一部でも、妻や妾に与えられないでしょうか?」
「それは……難しいな……」
さすがの聖天様も難しいとおっしゃいましたが……交渉とはここからですよ。
「では取り寄せは、カタログに登録された物を取り出すというので、はいけませんか?」
「うーん……それでもな……すべてのものとはいかない……」
「ではこうしよう、最初に決めた700円までの物について、専用のカタログを作ろう」
「汝の女奴隷である、妻または妾はこれを取り出せる、このあたりが限度だな」
「確認しますが、妻または妾という方は、私が肌を合わせた相手と考えていいでしょうか?」
「汝がものにして、所有権を持つ女奴隷、その中の妻または妾、ということだな」
「もう一つお願いがあります」
「怖いな、今度はどんな無理難題か?」
「どうしても取り寄せできないものは、仮想タブレットPCで知識を検索、それを利用して作る力をいただいております、ただ運用する者が使いこなせるように、ノウハウの移譲ができないかと思うのです」
「たしかに物は作れるだろうが……知識か……」
これまた聖天様は困った顔をされましたね。
「そこで私のお願いなのですが、取り扱い書などを作成し、それを読めば理解できる魔法がないかと……」
「実現は出来るが……誰彼とはいかぬ、そこは理解しているのだろう?」
のってくれそうですね♪
「汝の妻または妾、汝が情を交わした相手には、その魔法を汝は行使できる、しかしそれでは満足しないのであろう?」
……
「そこでだ、汝の女奴隷であり、汝が『祝福の口づけ』をしたものに対して、魔法が発動できるとしよう、ただし、この魔法が発動された場合、身も心も汝に抗えなくなる」
……
「まぁいいではないか、現状を追認したようなものだからな、しかし『口づけ』は軽いものでよい、いままではヘビーな口づけだったはず、少しは便利であろう?」
いままでの『舌をからませた口づけ』はディープ・キス、日本ではフレンチ・キスは軽いキスをフレンチ・キスといいますが、本来のフレンチ・キスはディープ・キスのこと、軽いキスはバード・キス、このキスはコミュニケーション程度の軽いキス……
聖天様のご褒美は、このバード・キスでよいということ……
軽い分だけ、取り扱い書を読むという、労力が触媒となる……
確かに『舌をからませた口づけ』した相手に、私の知識は分け与えることが出来ますが、私が与える知識を選択するのです。
取り扱い書を読めば理解できる、というのは別の物です。
『祝福の口づけ』という以上は、相手の頬でもいいのですよね。
今までは本当に唇を重ね、唾液を相手に送り込まなければ、知識を与えられなかったのです。
重ねれば必ずディープなキスになります、舌を絡ませたときに知識が相手に流れ込んでいく、そんな感じなのです。
相手の頬あたりに軽く口づけでいいなら……奥さんたちにつるし上げられることは、無いのではありませんかね。
「分かりました……が……後一つ、取り寄せた物の文字を、自動翻訳出来ないでしょうか」
「どういうことか?」
「食品のパッケージの表示などを読むことが出来れば、つまらない失敗もなくなるかと思いまして」
「ふむ、それだけか?まぁいい、取り寄せた物に限って、文字は翻訳されるようにしよう」
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