125 / 149
第二十八章 女性過多は危ない世界
官能小説は困ったことになります
しおりを挟む準備は万端、メイドさんはいませんね……確認を怠ってはいけません!
さてと、何から読みますかね……
最初に、なんと『カーマ・スートラ―完訳』を取寄たのです……アマゾンで最安値が2,836円、空間を使ったのです。
十三歳の少女が読むような本ではないのですが……
目を通しますと完全に物にしてしまいました、一応、女子力の範疇に入るようですが……
皇太子殿下と……卒業すれば……
マルキ・ド・サドが国立国会図書館デジタルライブラリーにありますね……
面倒ですから、マルキ・ド・サド選集がそろっているので、とりあえずこれを取り寄せ?なになに?……
題は『閨房哲学』…抄訳ぽいですが……だれもいないのに、赤面してしまう……
真っ赤になりながらも、ウェブで『性愛小説』なんてジャンルを検索している王女殿下。
ジョヴァンニ・ボッカッチョの『デカメロン』、マルグリット・ド・ナヴァルの『エプタメロン』、ジョン・クレランドの『ファニー・ヒル』
これも国立国会図書館デジタルライブラリーにあります。
このあたりは『公開 可』ではありますが……
作者不明の『我が秘密の生涯』は全11巻の完全版が古本サイトでセットで売っていました。
同じく作者不明の『ペピの体験』も古本サイトで、富士見ロマン文庫の物ですが、表紙が官能的ですね。
詩人のギヨーム・アポリネールもかなりエッチな小説を書いています。
『異端教祖株式会社』が『偽救世主ランフイヨン ― 或はドルムザム男爵の冒険』という題で、国立国会図書館デジタルライブラリーにあります。
D・H・ローレンスの『チャタレイ夫人の恋人』、新潮の完訳版が古本サイトでありました。
あとで、ロレンスの作品をコレクションしましょう♪
この後、絶版している富士見ロマン文庫をかき集めていた雪乃さんです。
『少女ヴィクトリア』とか、『閉ざされた部屋』とか、パラパラと流し読みしていますが、これが神様仕様で、頭に入ってくるから大変です。
徐々に息が荒くなり、手が……
そして小一時間ほどして、黙ってシャワーを浴びにいき、下着を替えたのです。
……私……そう言えば、文子様やダイアナ様を抱いてばかり……抱かれたという感じはなかったのね……
逝くって、こんな感じなのかしら……
身体がまだ火照って……
お風呂から出て、部屋に戻ると、またエッチな本に手が伸びて……
いけない……あぁ……とまらない……
結局、三回戦もしてしまった王女殿下……なんとなく、罪悪感を感じて……
この後、振り払うように、江見水蔭を、国立国会図書館デジタルライブラリーから取り寄せ、まず探偵小説から読み始めていました。
……やはり、これよね♪官能小説って、お嫁にいく直前ぐらいに読めばいいのよ!
あれ、もう二時じゃないの?
寝ようとベッドに横になり、電気を消して……
頭の中に、エッチな本の……妄想がぐるぐる頭を廻る雪乃さん、性懲りも無くまた……
汗まみれで朝を迎え、再びシャワーのお世話になり、下着を替えて、大晦日の簡単な朝食を作り、食べ始めたのです。
……疲れたわ……私って、どうしようもない淫乱じゃないかしら……凹むわ……
朝食はシリアル……備蓄しているドライフルーツをいれ、砂糖を少々、冷蔵庫に入れてある牛乳をかけ、もぐもぐと食べています。
……美味しいわ……私ってこんな物で良いのよね……『おせち』が来たら、今日は終わり、後は寝ましょう……
案外に『おせち』は早く来て、ついでに一人、お客様が来たのです。
「雪乃様、お一人とか伺いました♪大晦日というのにお寂しいかと♪」
「年末年始は全員お休みなのですよ、『行儀見習い』はお休みといいましたよね」
「小百合は、雪乃様に会えないかと思うと寂しくて……雪乃様と年越しをしたいと思いました!」
最後は元気に返事した小百合さんです。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説

クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる