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第二十八章 女性過多は危ない世界

いけない計画を立てています

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 サンドイッチは、ほとんど残ってしまいましたが、雪乃さん、何故かさらに一口サイズに切り分け、いつくかさらに足し、ツナサンドなども追加し、膨大なパーティサンドなどを作り上げていました。

「今日は宮殿からの殿方は来られていませんが、目の前の憲兵さん達はお仕事されているでしょう?多分、私たちの為に、年末というのに休めないと思うの」

「丁度サンドイッチが残ったので、追加してパーティーぐらい出来るようにしたの」
「これぐらいあれば、憲兵さん達も、少しぐらい仕事中にお食べになっても、罰は当たらないと思うのよ」
 どうやら、年末も働いている憲兵分署に、差し入れする気のようです。

「備蓄していた菓子パンも切り分けておきましょうね♪」

 MO●A●Kシリーズの使い捨ての大皿に綺麗に盛り付けしながら、菓子パンなども器用に切り分けている雪乃さん。

 女子力、半端ないですからね、瞬く間に六つの大皿に山盛りのサンドイッチと菓子パンを盛り上げたのです。

 で、皆でプレートの大皿を持って憲兵分署を訪ねると、大騒動です。
 そりゃあね、やんごとなき王女殿下が、綺麗なメイドさんを従え、パーティー料理を差し入れてくれたのですから。

「毎日、ご苦労様です、今日は三十日、岩倉姫宮雪乃王女殿下におかれましては、皆様を慰労しようと、自ら手料理を作られ、差し入れしたいとのお心です、どうかお受け取り下さい」
 愛さんが、代表して口上などのべています。

 憲兵分隊長が出てきて、敬礼して、
「有り難く頂きます」

 ここで雪乃さんが、 
「つまらぬ物ですが、先ほど皇太子殿下も美味しいとお褒め下さり、調子に乗って作った物です」
「年末の忙しいときですが、どうかお仕事頑張って下さい」

 などといって、ぺこりと頭をさげたものですから、分隊長、多分、憲兵中尉さん、どうして良いか分からず、困っているようでした。 

 この後、雪乃さんは知らないのですが、この日、年末で休暇もとれない独身者が多かったせいか、このサンドイッチ、あっという間になくなったのです。
 特にカツサンドが好評で、パンが好きになった者が続出したようです。

 夕食は先ほど作っていたサンドイッチの残り半分、憲兵さんに半分差し入れしても、まだ半分有るのです。
 どれだけ、先ほど作っていたことか……

「今日はサンドイッチにしましょう♪殿下と憲兵さんへ差し入れしたとき、無性にサンドイッチが食べたくなったの♪スープも残っているし、追加しておきましょう♪」
 六人で食べるのには少々……どころではない量なのですが……

 カツサンド、卵サンド、コンビーフサンド、BLTサンド、ツナサンド。
 ソーセージと野菜のコンソメスープ。

 これにキャベツ&ハムサンド、サーモンフライサンド、コンビーフサンド、豚肩ロース&レタスサンド、フルーツサンドを追加して、

「取りあえず、『お手軽年末サンドイッチパーティー』でも、しましょうね♪」
 明日からは、ここにいるメイドさんも、自由……お部屋でのんびりしていただく予定です。

 私はというと、一応、帝室の末席に連なっていますが、幼いという理由で、年末年始の行事は免除されましたから、それならと、食っちゃ寝生活を決め込むのです!
 愛さんには悪いですが、期間限定の、隙だらけの怠惰な生活を送るのです!

 まあ、部屋の中だけですけどね……
 『こたつ』に『みかん』、テレビがないのは寂しいですが、まあ、本がありますので、問題は無しです!
 年始は四日から!

 女だけ、六人でパーティー、といっても飾るわけでもなく、他愛ない話をしながらサンドイッチを摘まみ、のんびりとお風呂にはいり……
 
「雪乃様、本当に明日から四日まで、お一人で大丈夫なのですか?」
「大丈夫!皆さんもお部屋でのんびりとしてください、おせちは明日の昼には届く手はずですから」

 愛さんが、
「お風呂とか、お着替えとか、大丈夫ですか?」
 
 失礼ですね、十三歳と云えど、それぐらい一人で出来ますよ!
 女子力MAXなのですよ!

「では、良いお歳を」
「良いお歳を」 
 
 七時に私は一人になりました。

「さて、こっそりエッチな本を読みましょう……前世、なかなか読めなくて……」
 
 そう、十三歳の岩倉姫宮雪乃王女殿下は、エッチな本に興味津々……のようなのです。

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