老後のおかしなおかしな女学生生活 転生一年目

第二十三章 楽しい我が家？

文化生活はラジオから？

　校内運動会でダンスを踊り、夜にはカンカンなんて練習し、そしてお尻をむき出しにして踊り……
　十月半ばまで、ダンス漬けの日々を送りましたが、やっと平穏な日々が戻ってきました。

　皆さんの協力で文化生活を送っています。
　電力は使い放題！母屋とメイドさんの住宅は快適なものです。

　先頃、ホームベーカリーを取寄、２斤焼ける奴です。
　メーカー品、●ナソニ●クです。
　大体いつも朝に、１斤四枚切りで、２枚ぐらい食べますので、４斤必要なのです。
　だから２台なのですね。
　朝のパンがいつも焼きたてで、４斤あります。
　近頃のホームベーカリー、良いですね♪美味しいです♪
　
　電気炊飯器も取寄、メイドさん用に電子レンジも四台取寄……
　
　でも、テレビもラジオもないのはね……ん？ラジオがないの？そう言えば電話もないわ？えっ、計画中？もうすぐひかれるのね♪
　今のところ無線通信はありますので、電報が多用されているのですよね……

　無線通信は１０００年ほど前に実用化されているとか……とんでもなく進歩がない……
　真空管が二極管のまま……三極管がないのです。
　　
　直ぐにいつもの弁理士さんに来ていただき、ラジオ関係、というより無線電話の特許を全て押さえたのですね♪
　当然、四極管、五極管も、三大国全域に対してですよ！
　真空管技術は全て私の物なのです！

　『周波数変調』、つまりＦＭ放送、そして短波放送関係の特許も押さえましたね♪

　そして、お父様に申し上げ、まず軍の無線通信に導入……
　そののち、中波の商業放送の会社を設立……ラジオ放送局を計画したのです。

　そうそう、鉱石検波器も特許を押さえています♪
　ゲルマニウムダイオードもですよ♪
　これらを量産して、鉱石ラジオを生産、売り出すつもりです♪
　簡単な『塹壕ラジオ』の作り方も実用新案で押さえます。
　半導体技術も根本は全て押さえました。

　膨大な手数料を取られましたが、痛くもかゆくもないのが、おそろしいですね。

　別に失敗しても、ペニシリンのお金が嫌になるほど有りますので、一文無しにはなりません。

　なんせ、軍がもの凄く欲しがり、その特許使用を認めろとうるさいのですね。
　そのため、中波の商業放送の会社は国営となり、特許使用に対して、帝国は一定額の使用料を毎年私に支払うということで話しが付いたのです。
　膨大な特許使用料が、私名義の口座に新たに貯まっていきます。

　毎月の帝国からの下賜金という形で頂いている額でも使い切れないのです……

　ラジオが有れば……音楽は普及するのでは……小説も朗読という形で普及するのでは……
　頭の中でビジョンが渦巻きます……
　新聞小説なども、朗読劇で放送すれば……
　このラジオ放送局、国営となったので、受信料を取ることになったのです。
　私がもの凄く抵抗したので、受信料はかなり安くなりました。
　
　ラジオ放送は来年の春から始まる予定です。

　映画もサイレント映画から、変わるでしょうね……
　すこし楽しみだったり♪

　でも、映画館に行くなんてね、保護者や保証人と一緒でなければ、『あばずれ』といわれるのですよ。
　娯楽映画なんてのは保護者や保証人と一緒でも論外なのです。

　陛下とかのニュース映画に関しても同様ですが、これについては、女学校から教師引率で見に行くことになります、その為、あまり悪くはいわれません。
　ついでに云えば、演劇も女学生が一人で見に行く物ではないようです。
　
　まあ、世間の文化はさておいて、我が家の文化生活は向上、私は教養を深めるために、読書に勤しんでいるわけです。
　そうそう、図書館設立のために、帝国の出版本について、コレクションを始めています。

　面白みのない本ばかりですが……