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第十四章 読書三昧のはずが

夜会

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 翌朝、かなりご機嫌なメアリー王女がやって来ます。
 シリアルとバナナ、そしてミルクの、本当に簡単な朝食をたべられ、ダイアナ様を誘って、お猿さんを見に行かれました。

 私は昨日と同じ、テラスにイスとチェアーを出し、再び読書三昧です。
 昨日のマラコット深海の続きを読み、お昼は安直に某コンビニの宅配から、サンドイッチと紅茶ですませましたね。
 
 今日はバーネット夫人の小公女、小公子、秘密の花園……
 特に秘密の花園は前世でも読んだことがなかったのです……
 
 あれ、なんか官能小説がありますよ……ちょっと取り寄せてみましょうか……
 それならハーレクイーンにしましょうか……
 これは内緒ですね!

 楽しいですね、図書館でも作りますか♪
 
 午後もせっせと読んで、なんとバーネット夫人も読了したのです!

 ダイアナ様とメアリー王女は四時過ぎに帰ってこられました。
 二人ともハイテンション!でも今日はメアリー王女はお帰りです、なんでも七時から夜会、舞踏会が三日間催されるとか……
 毎日、社交の場は開かれていましたが、大規模な舞踏会のようです。
 実は王国の王妃様は、体調がお悪いそうで、メアリー王女が動員されたようなのです。

「大変ですね」
「雪乃さんも呼ばれると思うわよ、だって相互不可侵条約締結のお祝いの舞踏会ですからね」

 事実、五時にお母様から女官さんが差し遣わされて……
 私とダイアナ様は拉致されたわけです。

 私は出なくて良いっていっていましたよね!

「ごめんなさいね、『デビュタント』が毎年、この離宮であるのだけど、このたびの相互不可侵条約締結の為に、今年は盛大になってね、象徴として、両国の王女が参加してくれなくては、周りが承知しないのよ」
「突然だけど、今日だけ出て欲しいの、ドレスなどは一式用意してあるわ♪」

 『デビュタント』は前世では十八歳でしたが、この世界は十三歳で女性は結婚できるので、従って『デビュタント』はなんと十三歳からなのです。
 ただ、さすがに踊るのは免除され、殿方と踊るのは十五歳からですが……

「雪乃、踊れるでしょう?ダイアナさんと踊って欲しいのよ」
 お母様、踊れると決めておられるようです、事実、どのような踊りでも踊れますが……
「ダイアナさんは踊れると、お父様の国王陛下がご自慢なされて……皇帝陛下が、家の雪乃も当然踊れるなんていわれてね……わかってくれる」

 あぁぁぁ、お二人が親馬鹿したのですね……
 あれ、隣のダイアナ様がうっとり、こちらを見るのですね。

 ドレスコードは、純白のイブニングドレスとそれに併せた白のオペラグローブ、花飾りのようなティアラ、ダンスシューズ……
 そしてワルツを踊るわけです。
 さすがに女が多い世界、女同士のダンスのペアは認められているようです。

 で、私が殿方のステップを踏むの?この格好で?
 無茶ぶりではありませんか!

 とにかくですね、まだ晩ご飯を食べていないのですよ!
 仕方無いので、直ぐに食べられるパンです。
 二人でダイアナ様が大好きな、メロンパンなんて食べています。

 そして、散々女官さん達に玩具にされ、淑女が完成、おしとやかに、おしとやかに……
 ダイアナ様をみると、もの凄くさまになっているのですね。

 さて、『デビュタント』です、といっても、私たちは最後に皇帝陛下と国王陛下にエスコートされ、会場のど真ん中で踊るわけです。

 二人でダンス……ダイアナ様の腰に手を当て……踊りにくいこと……
 でも完璧に踊れました、女子力完璧の神様のお力ですよ。

 二人でカテーシーをして、終わりました!
  
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