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第六章 神のお力はお菓子作りから

ヘクセンハウスに神のお力を

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「申し訳ありませんが、今日は私の手作りのクッキーなのです……」
「雪乃さんの?なら、ますます興味があるわ、焦げていてもいただくわよ♪私も若いころは焼いたけど、酷い味がしたのよ♪」

 洋子様に食べてもらおうと、日曜日に戻ってきたとき、暇に任せてせっせと作ったのですよ……
 一応、『女子としての必要知識については、さらに閲覧すれば、理解の上、行使できる』という、神様からのお力を頂いたので、難なく作れました。

 神様に頂いたお力を、おそろしいほど実感した次第です。
 検索した瞬間にノウハウなど一発で理解でき、材料、調理道具さえあればどんなモノでも、美味に作れるのです。

 信じられないことに、イメージさえ出来れば、クッキーでお菓子の家、『ヘクセンハウス』まで作れるのです、型紙なしですよ。
 オーブンは古いタイプのモノしかないというのに、温度など『カン』が知らせてくれるというか……

 ジンジャービスケットの生地をつくり、せっせと作り始めると、あっという間に可愛らしいお菓子のお家が完成!

 なんだか、勢いで半ダースも作ってしまって……どうしましょう♪
 そのほか、クッキーのカテゴリーに入る、ロシアケーキも結構作ったのです。
 
 で、取りあえず月曜日に二人で、『ヘクセンハウス』を一つずつ食べようとしていたのです。

「これ、本当に雪乃さんが?」
「はい……お口に合うかどうか……」

 皇后様、驚いています。
 
 洋子様が、
「雪乃様、これをお一人で?」
「二人で一緒に食べようと思いまして……とにかく食べませんか?」

 で仲良く食べましたよ。
 ロシア・ケーキなどは、メイドさんにもあげました。

 我ながら美味しく出来ています、まぁ自信はあったのですよ♪

「宮殿の料理人のモノより美味しいわ♪」
「良かったです、まだたくさんありますので、よろしければお土産にいかがでしょう?」

「いいの?」

「皇太后様へも、お渡しいただければ……」
 で、残り四つの『ヘクセンハウス』を全てお渡しします。

「悪いわね、ところで図々しい頼みをもう一つ、息子の観戦に行くとき、貴女のお手製のお弁当を作って欲しいのよ、二人で作ってくれれば、なお良しね」
「雪乃さんなら、きっと美味しいお弁当を作ってくれると思うの」

「その……作ったことがないので、大したものは作れないかと……」
「構わないわよ、おにぎりだけでもいいから♪きっと喜ぶわよ」

 私は親王殿下にお弁当を作ることにしたのです。
 勿論、洋子様もお手伝いしてくれる事になったのですよ。

 翌週は校外運動会があります、なんてことは無い、遠足ですよ。
 でも、校外運動会というだけあって、歩きなのですよ!
 観光地へのバス旅行なんて、かけらもなかったです!

 でもお弁当のよい練習にはなりました、ただ足は痛かったですね!
 乙女に十キロも歩かせるのですからね!

 次の日曜日、私たちは土曜日から、バタバタと準備しているのですよ。
 気合い十分、愛する殿方に、乙女の真心を届けるのです!
 野菜の煮付け、下準備を済ませて、早めに寝ることにしました。

 日曜日、早朝から私たちは、愛する親王殿下のためにお弁当の準備!
 あれ、親王殿下が愛する人?いつの間に?そう言えば、お弁当を作るのが楽しくて……

「洋子様、おにぎりをお願い!」
 お弁当は三段重ね、四つも作ってしまいました。
 
 一段目は各種の小さい目の『おにぎり』……
 二段目は牛そぼろ旨煮、鶏の照焼、鶏つくね、ローストビーフ、お肉関係……
 三段目は海老芝煮、蓮根挟み揚げ、そのほか野菜や根菜類の煮物……
 少し小さめのお弁当箱にぎっしりと、詰めました。

 完全に和風ですね。

 あれ、勢いで作ったトンカツやコロッケはどうしましょう?
 
 結局、カツサンドとコロッケを挟んだコッペパン、ソーセージにポテトサンドを詰めた洋風バスケットも四つ……

「雪乃様、壊れていませんか!」
「えっ」 
「三人分にしては多すぎませんか?殿方は親王殿下お一人ですよ!」

「……」

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