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シリーズ002
006 首都にもたらされる不穏な噂
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別行動の間にブッチが訪ねたのは、前回首都を訪れた時にも出会った情報屋だった。
その男、オーウェン・ユメルは以前にも来た酒場の席に、すでに陣取っていた。常連なので普段からよく顔を出す彼のことだ。前回はいなかったので伝言を頼んだのだが、今回はその必要もなく、手間が省けたとも言える。
「よう、オーウェン」
「今回はずいぶん早い再会になったな、ブッチ」
仕事で居座っているのかとも思ったが、すでに片付けた後だったらしく、オーウェンは向かいの席を指差した。
「噂の方はもういい。盗賊の元凶はもう、片付けたからな」
「聞いているよ。サンティアゴの討伐に異能持ちの捕縛、かなり儲かっただろう?」
情報屋に対して隠し事は無意味だと、ブッチは早々に腹芸を諦めた。
「経費で結構持っていかれたよ。それより気になることがあってな……」
ブッチはオーウェンに対して、その時に起きたことを静かに話し始めた。
盗賊を炙り出し、その拠点を制圧したこと。その際サンティアゴと決闘する羽目になったこと。そして……その賞金首が近くに隠れていた副首領の異能持ちに殺されたことも。
無論、火縄銃や臼砲等、使用した武器は伏せてはいるものの、その程度では大した口止めにはならないことも承知の上でだ。
「……昔、ローズシリーズの一つ、アイリスローズの使い手が例の店に来ていたらしい。話し振りからして、一時期滞在していただけだろう。だけどな、どう考えても……その情報が出てくるのが遅すぎるんだよ」
「たしかに、それが本当にアイリスローズなら、すでに姿を消している。その持ち主は『ペリ』という小国から北東に向かったという話だが……おそらく、次の目的地は『バハール』だ」
「東の大国か……」
この大陸世界『アクシリンシ』には、五つの大国がある。ここ南の大国『ヤズ』を除けば、中央の『モブサム』と西の『ペイズ』に北の『クィズ』、そして話に挙がった東の大国、『バハール』だった。
「目的はおそらく、刀の類だろうな。アイリスローズは太刀だと聞く。普段は使わないようにしているのなら、代わりの武器を手に入れようとするはずだ」
武器製造に関して言えば、名門クロックス家の名が世界全土に知れ渡っている。特に始祖である『ローザ・クロックス』が作り上げた、薔薇鉱石という特殊な鉱石を基にした武器、通称『ローズシリーズ』こそが最強であると言われている。その技術は門外不出で、クロックス家に連なる者しか加工する手段を持ち合わせていない。
しかし、ここ最近はもう、『ローズシリーズ』を作り上げられることはないはずだ。
「もう薔薇鉱石は掘り尽くされちまっている。少なくとも、大陸の南側にある鉱床は軒並み空だ」
「他も同じような状況らしいぞ。おまけにクロックスの本家は『エルザ・クロックス』という女が銃器の製造に踏み切った為に、革新派と保守派に考え方が完全に分かれたそうだ」
「薔薇鉱石の加工技術の代わりに、銃器に力を置くかそれとも、武器製造の名門として名を遺すか、か……」
ふと、先祖伝来の廻転銃に指が伸びてしまう。
古きに拘っていては前に進めないが、ただ新しいものに飛びついていればいいというものではない。
大事なのは結局、現在の自分達が、どう生きるかなのだから。
「クロックス家からの流れ者も含めて、鍛造に長けている者が多いのは東だ。そちらに武器を買い付けに行くと睨んで、ローズシリーズ狙いの奴等も東に向かっている」
「となると……今回の話は、本当におかしなことになるぞ?」
では何故、今更ローズシリーズの噂が出回ったのか。
そもそも本当にそれは、アイリスローズの話だったのだろうか。
「他のローズシリーズが、『オルケ』にあるってのか?」
「それはない、と断言できないのが怖いな……」
ローズシリーズには、初期型と後期型がある。
クロックス家の始祖、『ローザ・クロックス』が作り上げた初期シリーズと、その子孫達が作り出した後期シリーズだ。初期のものはそれこそ大国が管理している場合が多く、市井に出回っているローズシリーズはそのほとんどが後期のものだ。
数こそ少ないものの、国も躍起になってその所在を探り、己がものにしようと企んでいる程だ。なにせ中にはそれ一本だけで、小さな国ですらも買い取ることができる代物も存在するのだから。
「やっぱり気になるか? 関わっていた人間としては」
「……昔の話だ」
注文した酒をグラスに注ぎながら、ブッチは首を振った。
今思い出しても、仕方のないことなのだから。
「まあとにかく、噂の方はもういいんだったな? 元凶がいなくなったということは、賞金首もあの店には集まらないだろうし」
「ああ、それでいい。悪かったな、面倒な仕事を頼んで」
「気にするな」
少し多めに色を付けて、空のグラスに金を入れて押し流した。テーブルの上を流れるグラスを受け取ったオーウェンは、その中身を検めてから、ブッチの方へと顔を寄せた。
「後、ついでに……異能持ちの男について、詳しく聞かせてくれないか?」
「異能持ちの男?」
妙なことを聞かれたものだと、ブッチは思った。
たしかに異能持ち自体、ユキ達には噂の域を出ない代物だったらしいが、その成り立ちを知っているブッチからしてみれば、ごく当たり前に存在する話である。特に気にすることはないと衛兵に突き出したのだが、あの男に何かあるのだろうか。
「たしかに異能持ちだったが、ただの小物だぞ? 賞金首の陰に隠れて甘い汁を吸うような」
「そいつの元上司、俺の知り合いなんだがな……」
先程も、その元上司の部下と話していたらしい。初めて見る赤髪の女だったが、紹介状は本物だったので話を聞いていたとか。
「一緒に渡された封緘の方の手紙に書かれてたんだよ。『もし見かけたら内密に『ペリ』に送還させろ』、ってな。適当に罪をでっち上げるのに苦労したよ……」
「国家機密に関わっていたのか? そいつ」
「本当は死んだ振りをしていたらしいんだよ。適当な奴を死体に仕立ててな。さすがに異能持ちだってのは初耳だったが……そいつ、『ペリ』の出身だってさ」
「……何が言いたい?」
ブッチの脳裏に、ある噂が流れた。
意図的に異能持ちを作る研究がなされている話は、以前から聞いたことがあった。異能の中には魔法以外の、下手すればそれ以上の現象を呼び起こす可能性もあり、国によっては異端として扱われることもあるが、ある意味魔法よりも重宝されることがあるらしい。
だか、その成り立ちを知っている者達からすれば……明らかに異常な精神の持ち主だということが分かる。
「意図的に異能持ちを増やそうとしている奴がいる、なんて噂が本当だとでも?」
「実際、そいつが死んだ振りをしたのも、その関連事件だったらしいぞ」
本来、異能持ちの人間が多いのは魔物や魔族達の巣窟である『魔界』近辺だ。それ以外で異能持ちになる事象はあまり聞くことはない。
それだけ、異能持ちが生まれる機会が少ないからだ。
「……ま、そんな噂信じても、仕方ないがな」
「もし本当だったら、どうする?」
それを証明する手段はただ一つ。
「そいつが口封じに消される方に、ボトル奢りで」
「乗った」
手を打ち合わせるのを最後に、ブッチは席を立った。
「どちらにせよ、引き続き調べといてくれ。面倒事はごめんだ」
「分かってるよ」
結局、大した情報は得られなかった。
以前依頼していた、『オルケ』で珍しい武器が流れているという妙な噂に関する調査も、ある意味振出しに戻ったようなものだ。ローズシリーズが流れているだけなら話は分かるのだが、ユキ達が使う火縄銃のせいで、実態の見えない噂に尾鰭がつき過ぎただけなのかもしれない。
なんにせよ、ブッチにとっては平穏であることが唯一の望みだった。
「……あ、そうだ。首都の近くで、隠れ家に使えそうな場所に心当たりはないか?」
「隠れ家? 東の森の中以外なら、人気のない南側の国境近くしかないんじゃないか?」
「また危なそうなところを……ま、考えとくか」
テーブルの上に情報料を並べてから、ブッチは宿へと戻っていった。
しかし半月後、ブッチの元に届けられた早馬の手紙には頭を抱えることになる。
『ボトルは頂いた』
ブッチにとっては、ボトル代以上の損失を告げる手紙だった。
その男、オーウェン・ユメルは以前にも来た酒場の席に、すでに陣取っていた。常連なので普段からよく顔を出す彼のことだ。前回はいなかったので伝言を頼んだのだが、今回はその必要もなく、手間が省けたとも言える。
「よう、オーウェン」
「今回はずいぶん早い再会になったな、ブッチ」
仕事で居座っているのかとも思ったが、すでに片付けた後だったらしく、オーウェンは向かいの席を指差した。
「噂の方はもういい。盗賊の元凶はもう、片付けたからな」
「聞いているよ。サンティアゴの討伐に異能持ちの捕縛、かなり儲かっただろう?」
情報屋に対して隠し事は無意味だと、ブッチは早々に腹芸を諦めた。
「経費で結構持っていかれたよ。それより気になることがあってな……」
ブッチはオーウェンに対して、その時に起きたことを静かに話し始めた。
盗賊を炙り出し、その拠点を制圧したこと。その際サンティアゴと決闘する羽目になったこと。そして……その賞金首が近くに隠れていた副首領の異能持ちに殺されたことも。
無論、火縄銃や臼砲等、使用した武器は伏せてはいるものの、その程度では大した口止めにはならないことも承知の上でだ。
「……昔、ローズシリーズの一つ、アイリスローズの使い手が例の店に来ていたらしい。話し振りからして、一時期滞在していただけだろう。だけどな、どう考えても……その情報が出てくるのが遅すぎるんだよ」
「たしかに、それが本当にアイリスローズなら、すでに姿を消している。その持ち主は『ペリ』という小国から北東に向かったという話だが……おそらく、次の目的地は『バハール』だ」
「東の大国か……」
この大陸世界『アクシリンシ』には、五つの大国がある。ここ南の大国『ヤズ』を除けば、中央の『モブサム』と西の『ペイズ』に北の『クィズ』、そして話に挙がった東の大国、『バハール』だった。
「目的はおそらく、刀の類だろうな。アイリスローズは太刀だと聞く。普段は使わないようにしているのなら、代わりの武器を手に入れようとするはずだ」
武器製造に関して言えば、名門クロックス家の名が世界全土に知れ渡っている。特に始祖である『ローザ・クロックス』が作り上げた、薔薇鉱石という特殊な鉱石を基にした武器、通称『ローズシリーズ』こそが最強であると言われている。その技術は門外不出で、クロックス家に連なる者しか加工する手段を持ち合わせていない。
しかし、ここ最近はもう、『ローズシリーズ』を作り上げられることはないはずだ。
「もう薔薇鉱石は掘り尽くされちまっている。少なくとも、大陸の南側にある鉱床は軒並み空だ」
「他も同じような状況らしいぞ。おまけにクロックスの本家は『エルザ・クロックス』という女が銃器の製造に踏み切った為に、革新派と保守派に考え方が完全に分かれたそうだ」
「薔薇鉱石の加工技術の代わりに、銃器に力を置くかそれとも、武器製造の名門として名を遺すか、か……」
ふと、先祖伝来の廻転銃に指が伸びてしまう。
古きに拘っていては前に進めないが、ただ新しいものに飛びついていればいいというものではない。
大事なのは結局、現在の自分達が、どう生きるかなのだから。
「クロックス家からの流れ者も含めて、鍛造に長けている者が多いのは東だ。そちらに武器を買い付けに行くと睨んで、ローズシリーズ狙いの奴等も東に向かっている」
「となると……今回の話は、本当におかしなことになるぞ?」
では何故、今更ローズシリーズの噂が出回ったのか。
そもそも本当にそれは、アイリスローズの話だったのだろうか。
「他のローズシリーズが、『オルケ』にあるってのか?」
「それはない、と断言できないのが怖いな……」
ローズシリーズには、初期型と後期型がある。
クロックス家の始祖、『ローザ・クロックス』が作り上げた初期シリーズと、その子孫達が作り出した後期シリーズだ。初期のものはそれこそ大国が管理している場合が多く、市井に出回っているローズシリーズはそのほとんどが後期のものだ。
数こそ少ないものの、国も躍起になってその所在を探り、己がものにしようと企んでいる程だ。なにせ中にはそれ一本だけで、小さな国ですらも買い取ることができる代物も存在するのだから。
「やっぱり気になるか? 関わっていた人間としては」
「……昔の話だ」
注文した酒をグラスに注ぎながら、ブッチは首を振った。
今思い出しても、仕方のないことなのだから。
「まあとにかく、噂の方はもういいんだったな? 元凶がいなくなったということは、賞金首もあの店には集まらないだろうし」
「ああ、それでいい。悪かったな、面倒な仕事を頼んで」
「気にするな」
少し多めに色を付けて、空のグラスに金を入れて押し流した。テーブルの上を流れるグラスを受け取ったオーウェンは、その中身を検めてから、ブッチの方へと顔を寄せた。
「後、ついでに……異能持ちの男について、詳しく聞かせてくれないか?」
「異能持ちの男?」
妙なことを聞かれたものだと、ブッチは思った。
たしかに異能持ち自体、ユキ達には噂の域を出ない代物だったらしいが、その成り立ちを知っているブッチからしてみれば、ごく当たり前に存在する話である。特に気にすることはないと衛兵に突き出したのだが、あの男に何かあるのだろうか。
「たしかに異能持ちだったが、ただの小物だぞ? 賞金首の陰に隠れて甘い汁を吸うような」
「そいつの元上司、俺の知り合いなんだがな……」
先程も、その元上司の部下と話していたらしい。初めて見る赤髪の女だったが、紹介状は本物だったので話を聞いていたとか。
「一緒に渡された封緘の方の手紙に書かれてたんだよ。『もし見かけたら内密に『ペリ』に送還させろ』、ってな。適当に罪をでっち上げるのに苦労したよ……」
「国家機密に関わっていたのか? そいつ」
「本当は死んだ振りをしていたらしいんだよ。適当な奴を死体に仕立ててな。さすがに異能持ちだってのは初耳だったが……そいつ、『ペリ』の出身だってさ」
「……何が言いたい?」
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意図的に異能持ちを作る研究がなされている話は、以前から聞いたことがあった。異能の中には魔法以外の、下手すればそれ以上の現象を呼び起こす可能性もあり、国によっては異端として扱われることもあるが、ある意味魔法よりも重宝されることがあるらしい。
だか、その成り立ちを知っている者達からすれば……明らかに異常な精神の持ち主だということが分かる。
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それを証明する手段はただ一つ。
「そいつが口封じに消される方に、ボトル奢りで」
「乗った」
手を打ち合わせるのを最後に、ブッチは席を立った。
「どちらにせよ、引き続き調べといてくれ。面倒事はごめんだ」
「分かってるよ」
結局、大した情報は得られなかった。
以前依頼していた、『オルケ』で珍しい武器が流れているという妙な噂に関する調査も、ある意味振出しに戻ったようなものだ。ローズシリーズが流れているだけなら話は分かるのだが、ユキ達が使う火縄銃のせいで、実態の見えない噂に尾鰭がつき過ぎただけなのかもしれない。
なんにせよ、ブッチにとっては平穏であることが唯一の望みだった。
「……あ、そうだ。首都の近くで、隠れ家に使えそうな場所に心当たりはないか?」
「隠れ家? 東の森の中以外なら、人気のない南側の国境近くしかないんじゃないか?」
「また危なそうなところを……ま、考えとくか」
テーブルの上に情報料を並べてから、ブッチは宿へと戻っていった。
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