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河西の離宮
病身の姫君①
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生まれて初めて入った貴族の家はとんでもなく広かった。いや並の貴族であればもっとこじんまりしていたのかもしれない。半端な貴族より金を持っている大店の主人の家の方が広いことだってよくある話だ。
しかしここはそれとは明らかに別格だった。
さすがこの国の皇帝の別荘というだけあって建物だけではなく庭園や厩、官舎も完備されている上に人も多い。鄙びたところだと思っていた河西の離宮は、市民が暮らす街の半分がすっぽり収まってしまうのではないかと思うほどに広い宮殿であった。白狼はその豪華さにただただ圧倒されながら離宮内に「連行」された。
そしてその離宮の真ん中より少し奥。有無を言わせてもらえないまま連れてこられた白狼は、部屋に入るならおさまりの悪い服を被せられて大いにふてくされていた。
「……なんでこんなもの着せられなきゃいけないんだよ」
着替えさせられたこれは官服の一種なのだろう。たっぷりと布を使った袖に長く白い袴。腰のところで帯をしているとはいえ足さばきも悪く、なにせ重くて動きにくい。市井の民が気軽に着られる軽めの胡服や農夫たちが着る丈の短い衣類に慣れきっている白狼は、ただひたすら余った袖と裾をひっきりなしにたくし上げなければいけなかった。
「口を控えよ。貴様は今から宦官だということにする」
「宦官?」
「ここはこの国の皇帝陛下の離宮で、しかも帝姫様が療養においでだ。童とはいえ小間使いであっても男を宮の中に入れるわけにはいかんのだ」
年齢については何も伝えていないので、壮年の男――周とかいったか、は未だ白狼を子どもだと思っているらしい。十九の「男」だと告げたらどんな顔をするか、と考えて止めた。油断を誘える勘違いはさせておくに限る。
「なあ、おっさん。さっきまで一緒にいた偉そうなガキは?」
「ガキなどと言うな! 銀月様は別件でお忙しいのだ」
「様付きってことは、えらいのか?」
「この国では相当高位の職を賜っているお方だとだけ言っておく。そろそろ黙れ」
「よく役人はこんなの着てるな……」
「一番小柄な宦官服だ。四の五の言わずにいい加減黙って座っておれ。姫様に御目通りする」
「いいよ、俺の仕事は犯人の面通しだろ? 姫様とか関係ねぇし」
「お側に置く許可を頂かねばならん。お優しい姫様はお前の話を聞き直接顔が観たいとおおせだ。貴様風情の下賤のものにお慈悲をくださるのだし、ありがたくお言葉を頂くといい」
「帝姫様のおなりでございます」
まだ文句を言い足りない白狼だったが、先ぶれの女官の声がすると周に頭を抑えつけられた。ごつっと音がして額にじんわりとした痛みが広がる。これは絶対コブができるやつである。覚えてろ、と白狼は横目で周の懐を睨みつけた。
平伏させられ数呼吸分。花のような香が白狼の鼻腔をくすぐった。かすかな衣擦れの音がしたかと室内に人が増える気配がした。しかし誰が来たのかと頭を上げようとすると抑えつけている周の手に力が籠められる。
身動きしたくても力では抵抗できない。仕方なく、白狼は額を床にこすりつけたまま目だけを動かした。視界の端を薄桃色の布が掠め、鼻先にまとわりつく花の香が濃くなった。
「苦しゅうない。面を上げよ」
お姫様のものかと思ったら随分と年配者のようなしわがれた声がした。その瞬間、白狼の頭を抑えつけていた周の手が離される。しわがれてはいるものの威圧感のある声におそるおそる顔を上げると、そこには三人の女性の姿があった。
左右の女は女官だろう。華美にならない程度にきりりと結い上げた髪は動きやすさと品の良さ重視、着ているものも上等な絹に見えるが色味がずいぶんと地味である。向かって右にいる女は白狼の母だった女と同じくらいの年齢か。しわがれた声はこいつかとあたりを付ける。
そして二人の女官より一歩後ろにいる真ん中の女。これがお姫様か、と白狼は思わずため息を吐いた。
身分が高い女性らしく広い扇で顔の大半を隠してはいるが、目元にふんわりと紅が乗せられているのが分かる。飾り立てられた髪は花と大ぶりの真珠が散らされておりそれだけでも十分華やかで、細身の身体に添う着物はゆったりとしているが薄手の絹を何重にも重ね華やかさを増している。襟から伸びる長い首は透き通るほど白く、生まれてから一度も日の光に当てられたことがないと言われても納得してしまうほどだった。
これが、この国で最も高貴な家に生まれた女――。見目の麗しさと顔を覆い尽くさんばかりに漂う芳香は、跪いた白狼から様々な思考を奪い取る。
しかしだ。そんな姫君の姿をぼうっと見とれていた白狼の耳を、ふんっとかすかに鼻を鳴らす音が引っ搔いた。この場にそぐわない音に、白狼の意識が姫君から引き戻される。しかし音の出どころを探るより前に姫君が動いた。
僅かに扇を傍らの女官側に傾け、ひそひそと何やら耳打ちをする。姫君の扇が離れると女官が小さく頷き、「大儀である」と一言告げた。
それだけだった。
え、と思う間もなく白狼の頭がまた床に押し付けられる。ごつっと鈍い音がしたかと思うと、また額にじんわりと痛みが広がった。同じ個所をぶつけたと分かったのは、さっきより痛みが鋭いものだったから。
姫君の入室時より幾分短い時間で、白狼の頭を拘束していた周の手が離れた。がばっと身を起こしあたりを見渡すが、残り香が漂うだけで既に女性たちの姿はない。隣でやれやれと肩を回す周に白狼は食って掛かった。
「今のなんだよ!」
「なんだとはなんだ。姫様に御目通りしてお言葉を賜ったではないか」
「お言葉って、ばあさんが喋っただけじゃねえか!」
「姫様がお前風情の下賤のものに直接お声を聞かせて下さるわけがなかろう」
「っだよ、馬鹿にしやがって!」
「やかましい! 馬鹿にしたのではない。これが作法だ。高貴な方々は下々と直接お話をされることはない。しかしお姿を見せ女官長の翠明殿を介してお言葉を賜るだけでお前たち風情は過分なご慈悲をいただいたことになるのだぞ」
覚えておけ、と言い周はなおも騒ぎ立てる白狼に拳骨を食らわせたのだった。
しかしここはそれとは明らかに別格だった。
さすがこの国の皇帝の別荘というだけあって建物だけではなく庭園や厩、官舎も完備されている上に人も多い。鄙びたところだと思っていた河西の離宮は、市民が暮らす街の半分がすっぽり収まってしまうのではないかと思うほどに広い宮殿であった。白狼はその豪華さにただただ圧倒されながら離宮内に「連行」された。
そしてその離宮の真ん中より少し奥。有無を言わせてもらえないまま連れてこられた白狼は、部屋に入るならおさまりの悪い服を被せられて大いにふてくされていた。
「……なんでこんなもの着せられなきゃいけないんだよ」
着替えさせられたこれは官服の一種なのだろう。たっぷりと布を使った袖に長く白い袴。腰のところで帯をしているとはいえ足さばきも悪く、なにせ重くて動きにくい。市井の民が気軽に着られる軽めの胡服や農夫たちが着る丈の短い衣類に慣れきっている白狼は、ただひたすら余った袖と裾をひっきりなしにたくし上げなければいけなかった。
「口を控えよ。貴様は今から宦官だということにする」
「宦官?」
「ここはこの国の皇帝陛下の離宮で、しかも帝姫様が療養においでだ。童とはいえ小間使いであっても男を宮の中に入れるわけにはいかんのだ」
年齢については何も伝えていないので、壮年の男――周とかいったか、は未だ白狼を子どもだと思っているらしい。十九の「男」だと告げたらどんな顔をするか、と考えて止めた。油断を誘える勘違いはさせておくに限る。
「なあ、おっさん。さっきまで一緒にいた偉そうなガキは?」
「ガキなどと言うな! 銀月様は別件でお忙しいのだ」
「様付きってことは、えらいのか?」
「この国では相当高位の職を賜っているお方だとだけ言っておく。そろそろ黙れ」
「よく役人はこんなの着てるな……」
「一番小柄な宦官服だ。四の五の言わずにいい加減黙って座っておれ。姫様に御目通りする」
「いいよ、俺の仕事は犯人の面通しだろ? 姫様とか関係ねぇし」
「お側に置く許可を頂かねばならん。お優しい姫様はお前の話を聞き直接顔が観たいとおおせだ。貴様風情の下賤のものにお慈悲をくださるのだし、ありがたくお言葉を頂くといい」
「帝姫様のおなりでございます」
まだ文句を言い足りない白狼だったが、先ぶれの女官の声がすると周に頭を抑えつけられた。ごつっと音がして額にじんわりとした痛みが広がる。これは絶対コブができるやつである。覚えてろ、と白狼は横目で周の懐を睨みつけた。
平伏させられ数呼吸分。花のような香が白狼の鼻腔をくすぐった。かすかな衣擦れの音がしたかと室内に人が増える気配がした。しかし誰が来たのかと頭を上げようとすると抑えつけている周の手に力が籠められる。
身動きしたくても力では抵抗できない。仕方なく、白狼は額を床にこすりつけたまま目だけを動かした。視界の端を薄桃色の布が掠め、鼻先にまとわりつく花の香が濃くなった。
「苦しゅうない。面を上げよ」
お姫様のものかと思ったら随分と年配者のようなしわがれた声がした。その瞬間、白狼の頭を抑えつけていた周の手が離される。しわがれてはいるものの威圧感のある声におそるおそる顔を上げると、そこには三人の女性の姿があった。
左右の女は女官だろう。華美にならない程度にきりりと結い上げた髪は動きやすさと品の良さ重視、着ているものも上等な絹に見えるが色味がずいぶんと地味である。向かって右にいる女は白狼の母だった女と同じくらいの年齢か。しわがれた声はこいつかとあたりを付ける。
そして二人の女官より一歩後ろにいる真ん中の女。これがお姫様か、と白狼は思わずため息を吐いた。
身分が高い女性らしく広い扇で顔の大半を隠してはいるが、目元にふんわりと紅が乗せられているのが分かる。飾り立てられた髪は花と大ぶりの真珠が散らされておりそれだけでも十分華やかで、細身の身体に添う着物はゆったりとしているが薄手の絹を何重にも重ね華やかさを増している。襟から伸びる長い首は透き通るほど白く、生まれてから一度も日の光に当てられたことがないと言われても納得してしまうほどだった。
これが、この国で最も高貴な家に生まれた女――。見目の麗しさと顔を覆い尽くさんばかりに漂う芳香は、跪いた白狼から様々な思考を奪い取る。
しかしだ。そんな姫君の姿をぼうっと見とれていた白狼の耳を、ふんっとかすかに鼻を鳴らす音が引っ搔いた。この場にそぐわない音に、白狼の意識が姫君から引き戻される。しかし音の出どころを探るより前に姫君が動いた。
僅かに扇を傍らの女官側に傾け、ひそひそと何やら耳打ちをする。姫君の扇が離れると女官が小さく頷き、「大儀である」と一言告げた。
それだけだった。
え、と思う間もなく白狼の頭がまた床に押し付けられる。ごつっと鈍い音がしたかと思うと、また額にじんわりと痛みが広がった。同じ個所をぶつけたと分かったのは、さっきより痛みが鋭いものだったから。
姫君の入室時より幾分短い時間で、白狼の頭を拘束していた周の手が離れた。がばっと身を起こしあたりを見渡すが、残り香が漂うだけで既に女性たちの姿はない。隣でやれやれと肩を回す周に白狼は食って掛かった。
「今のなんだよ!」
「なんだとはなんだ。姫様に御目通りしてお言葉を賜ったではないか」
「お言葉って、ばあさんが喋っただけじゃねえか!」
「姫様がお前風情の下賤のものに直接お声を聞かせて下さるわけがなかろう」
「っだよ、馬鹿にしやがって!」
「やかましい! 馬鹿にしたのではない。これが作法だ。高貴な方々は下々と直接お話をされることはない。しかしお姿を見せ女官長の翠明殿を介してお言葉を賜るだけでお前たち風情は過分なご慈悲をいただいたことになるのだぞ」
覚えておけ、と言い周はなおも騒ぎ立てる白狼に拳骨を食らわせたのだった。
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