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第一章 愛の重さ
16話 旅行帰り
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19歳、初めての1人旅行は下呂温泉にした。下呂プリンめっちゃ美味かった。
やっぱりプリンって美味いな。
俺は長めに1週間大学を休んだ。お陰で寂しい、という気持ちは薄れた。しかし、燈真への思いは忘れられない。
ふと、携帯の電源を入れる。携帯があったらどうしても燈真とのメールのやり取りを見返してしまうと思ったので、電源は切っておいたのだ。
それが間違いだった。
「…やば」
_琳冬、どこにいるの?
_不在着信
_琳冬?
_不在着信
_無視しないで
_不在着信
_ねぇ、どこ?
_なんで返事しないの?
_不在着信
_琳冬
_戻っておいで
_不在着信
_琳冬、帰って来て
_ねぇ、本当にどこにいるの?
_不在着信
_なんで発信機外すの?
_合鍵もあるしさ
_家出?
_そんな訳ないよね?
_不在着信
_琳冬、いい子だから
_帰って来て
_琳冬
_不在着信
_不在着信
_不在着信
_オレを怒らせたいの?
_不在着信
_大学にも来てないってどういうこと?
_不在着信
_帰って来いよ
_おい
_琳冬
_不在着信
_ねぇ、どこ?
_今なら許してあげるよ
_早く返事して
_不在着信
_不在着信
_琳冬
_琳冬?
_ねぇ、まさか本当に家出?
_何が嫌だったの?
_琳冬の部屋でヤってごめんね
_シーツも全部変えるから
_琳冬
_帰って来てよ
_不在着信
_それとも一人暮らし?
_本気じゃないよね?
_琳冬
_謝るから
_不在着信
_金曜日は冷たくしてごめんね
_琳冬
_返事して
_不在着信
_不在着信
_琳冬
_浮気してないよね?
_ねぇ
_浮気?
_浮気相手の家にいるの?
_不在着信
_答えろよ
_不在着信
_不在着信
_ねぇ、未読無視しないで
_琳冬の彼氏だよ?
_琳冬、オレがいないと寂しいだろ?
_不在着信
_不在着信
_琳冬、愛してる
_あ、既読ついたね
「やばッ…」
俺はうっかり既読をつけてしまった。
_キャンセル
_は?
_なんで出ないの?
_琳冬
_やっぱり浮気してんだ?
_今どこ
_不在着信
_おい
_不在着信
_出ろよ
_今度は既読無視?
_琳冬も悪い子になったね?
_今ならお仕置きは軽くしてあげるよ
_不在着信
_不在着信
_そんなにオレを怒らせたい?
_オレとの通話は1コールで出ろって言ったよな?
_不在着信
_不在着信
_琳冬
_もういいよ
_ちゃんと身体に教え込むね♥
「や、やばい…」
俺は燈真が怖くて通話に出なかった。それが更に燈真の怒りをかってしまった。
やっぱりプリンって美味いな。
俺は長めに1週間大学を休んだ。お陰で寂しい、という気持ちは薄れた。しかし、燈真への思いは忘れられない。
ふと、携帯の電源を入れる。携帯があったらどうしても燈真とのメールのやり取りを見返してしまうと思ったので、電源は切っておいたのだ。
それが間違いだった。
「…やば」
_琳冬、どこにいるの?
_不在着信
_琳冬?
_不在着信
_無視しないで
_不在着信
_ねぇ、どこ?
_なんで返事しないの?
_不在着信
_琳冬
_戻っておいで
_不在着信
_琳冬、帰って来て
_ねぇ、本当にどこにいるの?
_不在着信
_なんで発信機外すの?
_合鍵もあるしさ
_家出?
_そんな訳ないよね?
_不在着信
_琳冬、いい子だから
_帰って来て
_琳冬
_不在着信
_不在着信
_不在着信
_オレを怒らせたいの?
_不在着信
_大学にも来てないってどういうこと?
_不在着信
_帰って来いよ
_おい
_琳冬
_不在着信
_ねぇ、どこ?
_今なら許してあげるよ
_早く返事して
_不在着信
_不在着信
_琳冬
_琳冬?
_ねぇ、まさか本当に家出?
_何が嫌だったの?
_琳冬の部屋でヤってごめんね
_シーツも全部変えるから
_琳冬
_帰って来てよ
_不在着信
_それとも一人暮らし?
_本気じゃないよね?
_琳冬
_謝るから
_不在着信
_金曜日は冷たくしてごめんね
_琳冬
_返事して
_不在着信
_不在着信
_琳冬
_浮気してないよね?
_ねぇ
_浮気?
_浮気相手の家にいるの?
_不在着信
_答えろよ
_不在着信
_不在着信
_ねぇ、未読無視しないで
_琳冬の彼氏だよ?
_琳冬、オレがいないと寂しいだろ?
_不在着信
_不在着信
_琳冬、愛してる
_あ、既読ついたね
「やばッ…」
俺はうっかり既読をつけてしまった。
_キャンセル
_は?
_なんで出ないの?
_琳冬
_やっぱり浮気してんだ?
_今どこ
_不在着信
_おい
_不在着信
_出ろよ
_今度は既読無視?
_琳冬も悪い子になったね?
_今ならお仕置きは軽くしてあげるよ
_不在着信
_不在着信
_そんなにオレを怒らせたい?
_オレとの通話は1コールで出ろって言ったよな?
_不在着信
_不在着信
_琳冬
_もういいよ
_ちゃんと身体に教え込むね♥
「や、やばい…」
俺は燈真が怖くて通話に出なかった。それが更に燈真の怒りをかってしまった。
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