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第1章 友情
1話 初めてまして (陽)
しおりを挟む「起立!気をつけ!礼!」
「「さようなら~」」
始業式の日。
HRが終わり、挨拶をして教室を出る。
いや、出ようとした
「あ、ねぇ!一緒に帰りません?」
「え、あ、おれ?」
前の席の人が話しかけてきた。
おれより少し身長が低く、眉毛が濃い。
「俺、小笠原楓真って言うんだけど…そっちは?」
「あ、小川陽人です…」
「陽人ね、よろしく!」
「よろしく…」
なんだか、ものすごく勢いが凄い人だな…
まぁでも、話し相手ができてよかった。
「陽人はバス通?」
「そうだよ~」
「あね?どこバスなん」
「ん~?こっちー」
おれは自分が乗るバスの列に自分の荷物を置く。
「楓真さんはー?」
「俺は隣りだね」
そう言い、楓真さんも自身の荷物を列に置く。
「じゃあ、バイバイ」
「ばいばーい」
バスが来たので楓真さんと別れてバスに乗る。
時間が一瞬ですぎるくらい話が楽しかった。
ピロン♪
「ん」
メールの通知が鳴り、スマホを開く。
そこにはさっき追加したばかりのふうまの文字が。
『追加ありがと、明日って何か持ち物あったっけ?』
『こっちこそありがとー!ないよー』
楓真さんと話してるのがとても楽しく、早く明日になってほしいと思った。
「早く、会いたいな……」
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