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第五話 まさかの除霊方法
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「雪姫よ、おぬしはとうの昔に死んでおるのだぞ。この若者の体はおぬしのものではない。わかっておるだろう?早く出ていくがいい」
神主が諭すように言うと、雪姫はきっぱりと否定した。
「なりませぬ」
「ではどうするのだ?この若者の体を完全に乗っ取って、竜之助の生まれ変わりと暮らすというのか?そんなことをしたらこの若者がかわいそうだとは思わんのかね?」
その言葉を聞き、雪姫はほんの少しだけ我に返った。
「確かにそうかもしれません。この若者にはなんの罪もない。わたくしは、この若者の体を手に入れたいのではありません、だた竜之助と夫婦になりたいのです。一度きりで構いません、竜之助と夫婦の契りを交わしたならば、わたくしは大人しくこの体から出ていきましょう」
一連の話を黙って聞いていた北田は不安になってきた。
「ではおぬしはこの男と一度寝たら成仏するということだな?」
「はい。お約束いたします」
(ん?今、寝るって言った?)
ぽかんとしている北田の肩を、神主がポンと叩いた。
「聞いたか?良かったな!お前さんが雪姫と寝たら出て行ってくれるそうだぞ」
「いやいやいや、ちょっと待ってくださいよ!俺と雪姫が寝るってことはつまり、俺と瀬名さんがセックスするって事ですよね!?男同士ですよ?しかも彼は俺の上司なんですよ!!」
そんなの無理だ!と北田は叫んだ。
「仕方ないだろう、それしか方法がないのだ。早くしないと、この若者の心身には相当な負担がかかっているぞ。下手すれば元に戻らなくなる危険がある」
神主が急き立てる。
北田はなんで俺が!と言おうとしたが、もとはといえば瀬名を撮影に参加させたのは自分である。こうなった責任は自分にあるのだ。
たった一度セックスするくらいで解決するのなら、安いものじゃないか?と北田は自分に言い聞かせた。
「わかりました、俺、雪姫を抱きます」
神主が諭すように言うと、雪姫はきっぱりと否定した。
「なりませぬ」
「ではどうするのだ?この若者の体を完全に乗っ取って、竜之助の生まれ変わりと暮らすというのか?そんなことをしたらこの若者がかわいそうだとは思わんのかね?」
その言葉を聞き、雪姫はほんの少しだけ我に返った。
「確かにそうかもしれません。この若者にはなんの罪もない。わたくしは、この若者の体を手に入れたいのではありません、だた竜之助と夫婦になりたいのです。一度きりで構いません、竜之助と夫婦の契りを交わしたならば、わたくしは大人しくこの体から出ていきましょう」
一連の話を黙って聞いていた北田は不安になってきた。
「ではおぬしはこの男と一度寝たら成仏するということだな?」
「はい。お約束いたします」
(ん?今、寝るって言った?)
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「聞いたか?良かったな!お前さんが雪姫と寝たら出て行ってくれるそうだぞ」
「いやいやいや、ちょっと待ってくださいよ!俺と雪姫が寝るってことはつまり、俺と瀬名さんがセックスするって事ですよね!?男同士ですよ?しかも彼は俺の上司なんですよ!!」
そんなの無理だ!と北田は叫んだ。
「仕方ないだろう、それしか方法がないのだ。早くしないと、この若者の心身には相当な負担がかかっているぞ。下手すれば元に戻らなくなる危険がある」
神主が急き立てる。
北田はなんで俺が!と言おうとしたが、もとはといえば瀬名を撮影に参加させたのは自分である。こうなった責任は自分にあるのだ。
たった一度セックスするくらいで解決するのなら、安いものじゃないか?と北田は自分に言い聞かせた。
「わかりました、俺、雪姫を抱きます」
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